【弁理士】
本当に危険なのは「短答免除受験生」(その2)


 弁理士試験受験生の皆様。TAC弁理士講座専任講師の齋藤晶子です。

 今回のテーマは「本当に危険なのは「短答免除受験生」(その2)」です。

 今回は、前回の続きです。
 短答免除受験生をはじめ、来年合格を目指す受験生が今、何をすべきかをお伝えします。

2.セルフ実力診断テスト実施

 今の時点ではまだ論文のお勉強に着手する気力はわかないと思います。
 しかしながら、来年の合格は方向性の見極めをどれだけ早くするかで決まります。
 そこで、方向性を見極めるためのチェックテストを実施してみてください。
 これは、論文を書くことでもないし、そのための模試があるわけでもないです。
 ご自宅で簡単にできます。
 その方法は、
 令和元年、2年、3年の短答式試験の過去問題の主要四法(特許・実用新案、意匠、商標)を解いてみてください。
 その結果

 ・3年分全てで各科目8割以上、つまり、特許・実用新案では16点以上、意匠及び商標では8点以上、
 ・合計点は各年度で40点中32点以上
 ・特許の補正・分割・変更、29条の2や39条、優先権関連の問題は全枝正解
 ・意匠の補正、3条、3条の2、9条の問題は全枝正解
 ・商標の2条、3条、4条の問題は全枝正解


 であるか、チェックしてください。
 これを全て満たした条文の基礎ができていなければ、実は論文の書き方を勉強して論文を何通も書いても「来年の合格はない」です。
 つまり、現時点では、最終合格を獲得するためにの必要な実力かどうかという結果は「不合格」です。

 短答免除受験生の危険なところは、短答式試験に合格しているから、弁理士試験に合格のための基礎力はバッチリあると勘違いしがちであることです。
 短答式試験の合格は、永遠の基礎力を保証するものではありません。短答式試験時点の実力しか表していません。厳しい言い方をすると、過去の栄光にすぎません。
 条文の力は、生き物です。放置しているとあっという間に実力が低下していきます。
 だから、短答式試験合格を目指すためなら勿論ですが、論文式試験合格を目指す方もこの条文の力を維持するための最後までメンテナンスをし続けないと最終合格はないです。

3.診断の結果「不合格」だった方のおススメプラン

 こんなに偉そうに言っていますが、実は私も短答式試験免除のとき、試しに論文式試験不合格だった年(平成23年)の次の年(平成24年)の1月の時点で短答模試を受けたら、主要四法は40点中21点でした。
 平成23年の短答式試験は合計で60点中46点を獲得していたので、過信していたのですが、こんなに条文の実力が激しく落ち込んでしまっているとは思いませんでした。
 論文の先生に相談したところ、「論文の勉強禁止令」が出ました。「このまま論文の勉強を続けても意味がないし、永遠に合格しない」とも言われました。
 そこで、短答免除なのに条文の読み込みと短答の過去問をひたすら回し、家で論文を書くのを平成24年1月から5月まで止め、答練はなんの準備もせずぶっつけ本番というスタイルで勉強をしました。
 そうすると、不思議と論文の点数は伸びて、波もなく安定し、平成24年に最終合格しました。
 私は、最終合格に必要なのは実は短答式試験の条文の力であることを論文式試験の年の平成24年1月に気がついて、平成24年7月の試験にギリギリ間に合ったわけですが、あと1ヶ月気がつくのが遅かったら平成24年の合格はなかったと思います。それを思ううとぞっとします。
  このことに気がつくのは、早いに越したことはないです。今だったら来年の7月まで十分時間があるので、じっくり対策を立てることができます。
 そこで、皆さんに超一押しプランがございます。
 「秋から始まる8ヵ月合格プランの8ヵ月本科生」です。
 対象は初学者と書かれていますが、短期間で基礎力を養成でき、論文の講座も答練も組み込まれています。
 定期的なメンテナンスとしての短答の答練等も勿論組み込まれています。
 論文で必要な知識は、短答式試験の「逐条的な条文の知識」だけでなく、テーマごとに条文を拾うことができる「体系的な条文の知識」も必要とされます。
 「体系的な条文の知識」は「基本講義(体系編)」、「逐条的な条文の知識」は「基本講義(逐条編)」で習得できます。
 私が受験生のとき、「こういうの欲しかったー」と、心から思えるプランです。

 あとは、「充実のインプットがぎっしりの論文本科生」や、「弱点強化をしながら論文の実力を完成していく上級論文本科生」もあります。
 是非ご検討ください。
 来年に向けて一緒に頑張りましょう。



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