【ビジ法】
第42回試験・3級総括


TACビジネス実務法務検定試験®講座
専任講師 田畑 博史


皆さん、こんにちは。そして、本試験お疲れさまでした。先週、ビジ法第42回の試験が終了しました。そこで、今週からは、総括として、出題傾向に見る今後の対策についてお話したいと思います。今回は3級についての総括を、正誤問題、空欄補充問題、4択問題に分けて検討します。

1.出題割合

 前回の第41回と比較すると、若干の増減はあるものの、例年通り、民法グループから半分程度の問題が出題され、その他、全体的な出題割合には大きな変化はないと言えます。したがって、以前このブログでお話しした出題割合の傾向は今後も大きな変化なく踏襲されるものと考えます。

2.正誤問題

 100点中30点分を1問1点として30問出題される正誤問題では、2問程度、細かい知識、あまり出題されない分野からの出題がありましたが(具体的には、第4問オ、第8問コ)、総じて基本的な問題からの出題が多かったと思います。よって、とりわけ、細かい2問にこだわる必要はないと考えます。絶対評価で実施される試験では、受験生の全員が満点を取ると、試験を実施する意味がなくなってしまうため、満点を取らせないように、このような問題を数問盛り込むものなのです。したがって、極端な話、この2点を捨ててしまっても良いので、他の28点分を正解すべきでしょう。もっとも、多少、ケアレスミスを誘うような問題(第1問ケ)も見受けられましたので、本試験では、慎重に問題文を読み解答すべきでしょう。

3.空欄補充問題

 100点中40点分を1空欄1点として5つの空欄×8問で出題される空欄補充問題では、その出題分野、空欄箇所ともに、定番からの出題が多かったです(例えば、法学一般から法律の分類、民法グループから抵当権の説明、制限行為能力、商法グループから取締役の義務)。これに加えて、特許法からの出題と、今回唯一と言っても良い新作問題の個人情報保護法の改正部分を問う問題がありました。特徴としては、全体的な文章が長いことでした。しかし、これは、難化したというわけではなく、むしろ、正しい語句を見つけるヒントが増えたと言えます。しかも、どの問題においても、解答を選ぶ語群に紛らわしい対抗馬が用意されていないので、特に迷うことなく正解は出せる問題でした。正確な知識で語群から正解を選べればベターですが、仮にわからない箇所があった場合でも、文章をよく読み、それらしい語句を語群から見つけることは、国語力があれば充分対応可能であると考えます。

4.4択問題

 100点中30点分を1問2点として15問出題される4択問題は、ほとんどが過去に何度も問われているような基本問題であったと言えます。個数問題もなく、実質的な個数問題となる〇×が並ぶ問題も一問しかなかったことから、ほとんどが正答率の高い問題となると思われます。あえて言えば、第6問オの②③は、あまり聞かない内容かなと思う程度で、特筆するほどの内容はありません。

5.今後の傾向と対策

 41回で、消費者保護法、個人情報保護法について、改正部分を真正面から問う問題が出題されたことを踏まえて、今回も同様な出題が見られました。この出題傾向に関しては、今後も要注意であると考えます。特に、次回から改正民法が試験範囲に含まれるため、新旧の比較という形で数問出題されるのではないかと予想します。目玉となるような改正箇所に関しては、従来の規定がどのように変わったのかという形で押さえるべきでしょう。

 以上、3級の総括を行いました。3級に関しては、容易に正解の出せる基本問題が多く、例年と比べても容易であったと思われます。合格率も多少上がるか、少なくとも例年と大きな変動はないものと考えます。では、次回は、第42回試験2級について総括します。