【ビジ法】
第42回試験・2級総括


TACビジネス実務法務検定試験®講座
専任講師 田畑 博史


皆さん、こんにちは。そして、本試験お疲れさまでした。先週、ビジ法第42回試験の3級総括を行いましたので、引き続き2級総括を行い、出題傾向に見る今後の対策についてお話したいと思います。

1.出題割合

 出題割合については、若干、民法グループからの出題が多かったようには思いますが、民法グループ、商法グループを合わせると50点前後となるように配分されており、以前のブログでお話しした出題割合の傾向は今後も踏襲されるものと考えます。やはり、この両グループの出来が合否を決定づけると言えるでしょう。

2..難易度

 前回の第41回試験と比較すると、大幅に易化したと思います。近年、2級の合格率は低くなっていますので、多少は配慮があったのでしょう。今回の合格率は上昇すると考えます。その要因として、ほとんどの問題が過去に繰り返し問われていたオーソドックスな出題であったこと、問題文の文章が短めに作成されていたこと、出題分野も4-2の労災保険、5-4の商標法、6-1の仲立、9-1の民訴の証明責任あたりは、出題されることが予想できた分野であったように、想定内の分野から多く出題されたことが挙げられます。もっとも、個人情報保護法の改正部分を問うていた8-1は、内容的にも難易度が高く、しかも個数問題となっていて、正解を出すのは極めて困難でした。このような、改正部分を真正面から問う問題が出題されることは、前回から3級、2級に共通に見らえる特徴です。今後もこの傾向は要注意であると考えます。特に、改正民法が試験範囲に含まれる次回の試験以降は、このような形で民法の改正部分が出題されることが予想されます。重要な改正法に関しては、新旧の比較という形で押さえておくべきであるといえるでしょう。

3.今後の対策

 今回、大幅に問題が易化したため、合格率の結果次第では、次回はまた難化することが予想されます。だからといって、一問出るかどうかの細かい分野について、今以上に細かいところまで勉強し覚えておくという勉強法は合理的とは言えません。そこで、細かい分野については、過去に何度も問われている知識について、確実に判断できるようにして選択肢を絞り込み、何とか正解出来る確率を上げるという程度に留めるべきでしょう。個数問題で出題されたらお手上げですが、組み合わせ問題であれば、5肢のうち2肢が切れるだけで、概ね2分の1の確率で正解できる程度にまで正解率を上昇させることができます。
 その分、民法、商法、会社法については、今まで以上に力を入れて勉強すべきです。この分野のウエイトが大きいことは、問題の難易に関わらず共通ですから、この分野で点数を稼ぐのが最も合格への近道と言えるからです。

 以上、2級の総括を行いました。2級は、実施回によって合格率の変動が激しいため、今後も予断を許さない状況です。2級試験合格を目指している皆様は、簡単に合格できる試験ではないという心積もりをした上で、今後の勉強に精進して欲しいと思います。