【ビジ法】
「第43回試験 雑感」


TACビジネス実務法務検定試験®講座
専任講師 田畑 博史


皆様、こんにちは。そして、第43回試験を受験された皆様、お疲れ様でした。もうすでに、自己採点等で結果の目星はついているのではないでしょうか。70点を超えていたという方々は、合格発表を楽しみに待ちましょう。 具体的な内容に踏み込んだ総括は、次回のブログから行うとして、今回のブログは、第43回の3級、2級の問題を解いた上でのざっくりとした感想を、実際に解答速報を作成した直後に書いていきます。


1.解いてみた感想

前回の42回試験が3級、2級ともに極めて容易な問題が多かったため、今回は多少難しくなるであろうことは予想していましたが、実際に解いてみると、3級は若干前回よりは難しいかなと感じる程度でした。これに対して、2級は、問題文も長めで、細かいところの知識が問われている問題もあり、今までにない角度から問うていたりと、前回よりもかなり難しくなっていると感じました。ただ、懸念された改正民法からの出題は、3級の正誤問題で一問、2級では丸々一問とおそらく改正民法を前提とする知識を問うているであろう選択肢が一つあっただけにとどまり、まだ施行前の今年度の試験は、この程度の出題にとどまるものと考えられます。


2.合格率の予想から見る今後の展開

3級に関しては、前回の76%よりは多少下がるとは思いますが、70%前後にはとどまるものと予想します。この程度の合格率が3級としては適正であると思われるため、今後もこの程度の難易度が維持されるのではないでしょうか。よって、12月に実施される44回試験を目指される方には、内容も含めて、今回の問題が良いサンプル教材になるでしょう。
2級に関しては、前回の56%は過去最高レベルの高さであったため、今回は、40%前後にまで落ち込むのではないかと予想します。もっとも、他の検定試験と比較すると、この程度の合格率が2級としては適正かと思われますので、仮に予想通りの数字となった場合は、今後も同程度の難易度が維持されるものと考えます。


3.今後の対策

今回の試験は、難易度、内容等も含めて、これからビジ法試験を目指す皆さんには、勉強の指針を決める良い基準となります。 3級に関しては、過去問で何度も問われる知識を確実なものにしておくことはもちろんのこと、改正民法に関しは、当面、用語が変更された部分が出題される程度と考え、そこまで詳しい内容は問われないので、現行民法であまり改正に影響のない部分を中心に勉強すると良いでしょう。
2級に関しては、頻出分野の知識習得に加えて、違った角度から問われても活用できるような実践的な知識としてかみ砕いておくことが大切になります。改正民法については、目玉となるような改正部分に目を通し、やはり現行民法で改正の影響のない部分を中心に勉強すると良いでしょう。
最後に、改正民法から出題されることが発表され、試行錯誤の中で、勇気をもって今回の試験に挑戦された方々には敬意を表します。我々も、今回の試験傾向を踏まえて、今後の講義に活かしていきたいと思います。