【ビジ法】
「第44回試験 雑感」


TACビジネス実務法務検定試験®講座
専任講師 田畑 博史


 皆様、こんにちは。そして、第44回試験を受験された皆様、お疲れさまでした。もうすでに、自己採点等で結果の目星はついているのではないでしょうか。70点を超えていたという方々は、合格発表を楽しみに待ちましょう。
 具体的な内容に踏み込んだ総括は、次回のブログから行うとして、今回のブログは、第44回の3級、2級の問題を解いた上でのざっくりとした感想を、実際に解答速報を作成した直後に書いていきます。


1.解いてみた感想

 まず、第一印象としては、概ね予想通りの問題が出題されたな~と感じました。何より、出題傾向が昨年の12月の試験(42回)と似ているな~とも感じました。そして、改正民法からの出題も、3級の正誤問題で一問(1点分)2級では丸々一問(3点分)あっただけにとどまり、これもまた、前回の試験(43回)と同様でした。もっとも、内容的には、前回よりも多少踏み込んだ内容となっていました。
 全体の難易度としては、3級、2級ともに、若干前回より難しいかなと感じる程度で、ほぼ例年通りと言っても良いでしょう。


2.合格率の予想から見る今後の展開

 3級に関しては、前回が高すぎたため、多少下がるとは思いますが、70%~80%程度で落ち着くものと予想します。この程度の合格率が3級としては適正であると思われるため、今後もこの程度の難易度が維持されるのではないでしょうか。
 2級に関しては、前回より多少下がった35%前後ではないかと予想します。もっとも、他の検定試験と比較すると、この程度の合格率が2級としては適正かと思われますので、仮に予想通りの数字となった場合は、今後も同程度の難易度が維持されるものと考えます。


3.今後の対策

 今回の試験を受験された皆様、特に2級を受験された皆様の中には、手応え以上に点数は取れていたという方も結構多いのではないでしょうか。その理由は、おそらく、すべての選択肢は判断出来なかったけれども、確実に判断できるものを除外していくうちに、自ずと正解にたどり着くことが出来ていたことにあると思います。今回の問題では、一つ一つの選択肢を精査すると、結構惑わせるものや見慣れないものも多かったのですが、そこを判断出来なくても正解は出せるという問題が多かったのです。このブログでも言ってきたことですが、合理的な2級対策としては、隅から隅まで網羅した知識を習得するよりも、いかに確実に判断すべきところを確実に判断できるかどうかです。今回も今後も、このスタンスが最も重要ポイントであると考えます。そして、このことは、3級の4択問題にもあてはまります。
 よって、これからビジ法試験を目指そうと考えている皆様や今回、見事3級に合格され、続いて2級を目指そうと考えている皆様は、過去問で何度も問われる知識を確実に判断できる状態にした上で本番に臨むことを最優先課題として考えてください。また、改正民法に関しては、施行前である来年度も、今年と同程度か若干出題が増える程度と予想しています。よって、あまり改正に影響のない部分を中心に勉強してください。最後に、冒頭で、前回や前々回の問題と出題傾向や分野が似ていると言いましたが、これは、比較的、どの受験生でも入手しやすい直近3回分程度の問題を中心に出題しようという配慮があるのではないかと考えます。そこで、少なくとも、直近3回分の問題を解き、合格点を取れるだけの実力がついているかどうかが、合否の重要な判断材料になるでしょう。