【ビジ法】
2019直前対策シリーズ①
「残された時間を有効に活用する」


TACビジネス実務法務検定試験®講座
専任講師 田畑 博史


 ビジ法試験を受験される皆さん、こんにちは。いよいよ本番まで1ヶ月を切りました。TACで受講されている方も、そろそろ講義が終了し、あとは答練、模試を残すのみとなっていることと思います。このように講義が終了し、他の受験生を見かける機会もなくなって今まで張りつめていた気持ちから解放されると、途端にモチベーションが下がってしまう受験生を私は多く見てきました。しかし、本当の勝負はこれからです。極端に言えば、今から勉強を始めて合格される受験生の方も実際におられますから、負けてられません。そこで、今回からは、直前対策シリーズと題して、本番までの1ヵ月の間にやっておいて欲しいことをお話しします。

1.過去問を解くこと!
 過去問の重要性は3級でも2級でも変わりません。そこで、過去に実施されたビジ法3級、2級の問題を通しで解くための日を是非設けて欲しいと考えています。出来れば、本番と同じ日曜日の時間に、実際に試験を受けているつもりで解いてみてください。日曜のこの時間は、ビジ法の問題を解くんだということを頭に覚えさせ、本番で最大限に実力を発揮させるためです。日曜日は残り3回ありますから、近いところの3回分を解くと良いです。このサイト内にも、43回、42回、41回の過去問は掲載されていますので、利用してください。もっとも、既に解いてしまっている場合は、まだ解いていない回のものを選んでも良いです。ただし、あまり古いものだと法改正により正解が変わってしまっているものもあるので、できるだけ近いものの方がベターです。また、改正民法から出題されることとなった(と言っても、一問程度ですが)昨年の問題を試しておくと、どのような形で改正民法が出題されているのかという点も体感できるでしょう。

2.過去問を解きながら、自分なりのランク付けをする

 ある程度スムーズに過去問を解けるようになってくれば、ただ解答を出すだけでなく、問題にランク付けをしながら解くようにすると良いです。このランク付けは、重要度ではなく、自分自身の手応えに基づくランク付けです。例えば、確実に正解出来たと思えばA、自信はないけど、おそらく正解だろうと思えばB、よくわからない問題だった場合はCと付けます。その上で、答え合わせをした時に、Aを付けて、なおかつ実際に正解出来ている問題であれば、おそらく100回解いても100回正解出来る問題であろうと思います。よって、この問題に関しては、もう御役御免として、次に解く際には飛ばします。逆に、Aを付けたのに間違っている問題は要注意です。それは、誤って知識を定着させているか、重大なケアレスミスをしていることを意味しますから、必ず間違った理由を確認してください。これを何度か繰り返すと、どんどん解かなければならない問題が減っていくでしょうから、無駄な時間を省略出来る上に、あと残りの時間でやるべきことが目に見える形で明確になります。最終的にすべての問題にAが付き、そのすべてが正解になれば、何の問題もありませんが、やはり何問かは、BやCのまま残る問題もあるでしょう。そして、その中には、いつもこれに迷うな~と思うものや何度やっても覚えられないというものもあるはずです。そこで、そのような何度も間違う問題、何度も迷う問題をピックアップして、ファイルを作ります。問題丸ごとではなく、選択肢毎にピックアップした方が良いです。また、よく犯してしまうミスなんかも、ファイルに加えておくと良いです。例えば、適切でないものを選ばなきゃならないのに適切なものを選んでいる、登場人物のABを逆に読んでしまって答えを間違えた等です。このなかなか正解出来ない選択肢、よく犯してしまうミスを集めたファイルこそ、自分の弱点が集まった、いわば「弱点集」ですから、試験会場にも持参し、電車の中や試験前の時間に見直し、弱点を補強するのです。どんなに弱点と言っても、直前に目を通していれば、さすがに試験中でも思い出せるはずですからね。

3.勉強時間以外の時間も有効に活用する
 試験は、本番だけ普段していないようなことをするというのは無理です。例えば、普段、適当に文章を読む癖のついている人は、本番でも、適当に文章を読んでしまいます。よって、本番でこのようにしたいと思うことがあるのであれば、それは普段からしておく必要があるのです。そこで、友人等との日常的なメール、趣味で行っている読書、日頃読む新聞や雑誌、これらを見る時にも、適当に読み流すのではなく、一言一言しっかりと目を光らせることを試験の日までは心掛けるべきです。あと、相続や共同抵当の問題等では、簡単な計算をしないと正誤の判断ができない問題もあり得ます。簡単な整数比の計算でも、普段から計算機に頼っているとなかなか難しいものです。そこで、試験の日までは、お金の計算なんかも出来るだけ計算機を使わないでするように心掛けると良いでしょう。机に向かって勉強する時間よりも、このような時間が占める割合の方が多いでしょうから、その時間を有効活用すると良いです。

では、次回は、直前期に見直しておくべき分野や内容をお話しします。