【ビジ法】
2019直前対策シリーズ③
「ビジ法2級の最終チェック」


TACビジネス実務法務検定試験®講座
専任講師 田畑 博史


 皆さん、こんにちは。いよいよ本番まで10日となりました。そこで、直前期に是非とも見直して欲しいポイントを、今回は2級対策としてお話しします。

1.民法グループ

 3級ほどのウエイトはないものの、やはり2級でも重要分野です。損害賠償、債権者代位権、詐害行為取消権、債権譲渡、相殺、保証、担保(非典型担保も含む)からは必ずと言っても良いほど出題されます。必ず見直しておいてください。また、昨年から、民法改正の重要ポイントを総合問題で問う問題が1問出題されています。これは、本年度も継続されると予想しています。目玉となるような大きい改正部分には注目しておくべきです。例えば、債務不履行を理由に解除する場合に、債務者の帰責事由が不要となったこと、危険負担が債務者主義で一本化されたこと、瑕疵担保責任の規定が削除されたこと等が重要です。
 損害賠償では、民法だけでなく、製造物責任法や自賠法等と絡める問題もあります。不法行為責任の各制度はもちろんのこと、民法以外の法律に基づく損害賠償請求にも目を通しておいてください。保証については、商行為を絡めて連帯保証が問われることも多いです。あと、主に3級で勉強する知識の応用ではありますが、不動産の二重譲渡賃貸借契約における基本理解を問う問題もよく出題されます。

2.商法グループ
 2級での勝負の分かれ目は、このグループ、中でも会社法の出来不出来であると考えます。特に、株式会社の機関については、必ず出題されます。株主総会決議や取締役の責任、監査役の権限等も見直しておいてください。役員等に科せられる刑事罰についても確認しておいた方が良いでしょう。他には、事業譲渡や会社分割のような企業再編、資金調達が危ないです。また、商法からは、今回は代理商が出題される順番です。

3.知的財産グループ
 重要度が高いのは、不正競争防止法、特許法、著作権法です。他では、前回は商標法から出題されているので、今回は意匠法に注意です。

4.消費者保護グループ

 消費者契約法、特定商取引法、独占禁止法、個人情報保護法から1問ずつ出題されると考えて良いです。独占禁止法では、不公正な取引方法の諸類型を具体例を通じて見直しておいてください。また、消費者契約法、個人情報保護法については、近時の改正部分が出題される可能性が高いです。

5.労働法グループ
 順番的には、今回は労働組合から出題されることが予想されます。労働組合法が禁止している不当労働行為に該当する行為を見直しておくと良いでしょう。また、3級で勉強した就業規則の基本知識も問われることがあります。

6.民事訴訟グループ
 民事訴訟における管轄の問題や第1回期日に当事者が欠席した場合の処理、証明責任の分配が頻出です。特に証明責任の分配については、理屈で理解しようとしても難しいので、不法行為の損害賠償請求、金銭消費貸借契約における貸金返還請求を例にまとめておくと良いでしょう。また、民事訴訟以外の紛争解決手続についても、どんな場合にどんな手続を用いることが出来るのかを整理しておいて欲しいです。
 倒産法の分野からは、破産法、民事再生法、会社更生法のうち、破産法は必ず出題され、それに加えて、民事再生法から1問出題されることが多いですが、そろそろ会社更生法も危ないです。よって、それぞれ1問出題される可能性があると考えても良いでしょう。この分野は、似て非なるところが多いので、異同を意識して整理しておくと、問題を解く際のポイントを掴むことができます。

7.国際関連グループ
 よく出題される部分は、国際裁判管轄、準拠法、外国判決に基づく日本における強制執行です。国際裁判管轄や準拠法はどのように定められるのかを見直してください。

 以上、2級は出題範囲が広いため、すべての分野を完璧に押さえることが難しいです。とはいえ、合格のために重要なことは、正解が出せるかどうかですから、今回挙げた分野については、念入りに過去問を解き、少なくとも、確実に判断できる知識を増やしておけば、本番で正解できる確率がかなりアップします。