【行政書士】(合格発表特別号)
合格者数6,360人!


こんにちは!TAC行政書士講座・講師の小池昌三です。
本日1月31日(水)に平成29年度・行政書士試験の合格発表がありました。

見事、合格を勝ち取られた方、本当におめでとうございます!

年末年始、気持ちが落ち着かなかったと思いますが、合格を受けて、ホッとされたのではないでしょうか。思いっきり、喜びをかみしめてください。

今回は、「日本国憲法の話」はお休みをいただき、合格発表を受けて、感想を述べたいと思います。

まずは、結果から。

【平成29年度・行政書士本試験結果】

合格者  6,360人  (受験者 40,449人)

合格率   15.72%   (昨年は9.95%)



この数字は、本試験が新制度になった平成18年度以降、合格者・合格率ともに、最高の数字となりました。

≪本試験の難易度からみた結果≫

行政書士本試験は、択一式問題(300点中240点配点)と記述式問題(300点中60点配点)がありますが、平成29年度の本試験を分析してみますと、難易度は「択一式問題⇒易しい~標準」「記述式問題⇒易しい~標準」という試験でした。

まず、択一式問題を見てみましょう。
法令科目では、例年通り、民法で難しい問題はありましたが、憲法や行政法は難しい問題は少なく、ごくごく基本知識の出題が中心で、基本知識を丁寧に学習していれば、7割~9割程度の得点が可能でした。
また、一般知識では、山崎豊子さんの作品を問う問題や、度量衡を問う問題など、すこしびっくりするような出題もありました。ただ、それらの問題も、得点を極端に下げるほどの難問とはいえないものでした。
全体的にみても、オーソドックスな基本的な問題が中心でしたから、それらの問題をしっかり得点できれば、択一のみで150点~170点程度の得点を作ることができた問題でした。
私が担当させていただいた受講生の中には、択一だけで180点を超えた方も、例年にも増していらっしゃいましたので、合格率が高くなるのはある程度予想できていました。

そして、記述式ですが、択一問題が易しいときは、概して記述式問題が難しかったりします。しかし、今年は、行政法、民法ともに基本的な問題でした。特に民法では、TACの直前期の答練でも、ズバリ的中があり、TACの受験生とっては有利な問題だったといえます。30点~50点を得点するのも可能な問題でした。

そうすると、基本的なところだけをしっかり作っていれば、合計180点~220点程度の得点が可能な問題でした。例年は、もう少し難易度は高くなりますが、今回は、基本をしっかり学習されている方が合格できる、紛れのない問題だったといえるでしょう。
ちなみに、今年の試験の合格者平均点は200点となっています。


≪合格率から見えること≫

例年に比べて、平成29年度の試験が易しいとはいえ、合格率15.72%、10人に1.5人しか合格できない試験ですから、難関資格であることには変わりありません。実務家としての素養を試すには十分に歯ごたえのある試験になっています。

ただ、特に難しいことをしなければ合格できないというわけではありません。日頃から、基本部分をしっかりと捉えて、それを身につける学習をすることができれば、合格を勝ち取ることができる試験であることも変わりありません。

基礎学習が圧倒的に大切で、難しい問題や学説問題など、応用的な学習は二の次、三の次でよいということが、この15.72%という高い合格率にも、示されていると思います。


≪今後の行政書士試験について≫

気になるところは、合格率15パーセント、合格者6,000人という傾向が、このあとも続くかどうかですよね。
ここからは、推測になりますのでご了承ください。
よく、難しい年の次の年は簡単になり、簡単な次の年は難しくなるというような言い方をしますが、私は、合格率10%~15%、合格者5,000人前後という傾向は今後も続くのではないかと予想しています。

ここ数年、申込者、受験者の数が減少を続けていましたが、平成29年度は、申込者約50,000人、受験者約40,000人という数字でしたが、この数字は平成28年度と比べて横ばいです。試験実施団体としても、受験者が減るのはあまりいいことではないでしょう。だとすれば、この受験者数を維持、あるいは増加させるためにはどうすればよいかといことになります。

ここで、資格試験では、合格率が一桁ですと敬遠されがちになります。だとすれば、合格率を二桁台10%以上を維持しようとするのではないかと思いますし、受験者を増やすために、10%から15%という合格率、5,000人程度の合格者という傾向を維持させるのではないかと考えます。そうすることで、受験者の減少傾向に歯止めをかけつつ、受験者の増加を図ることもできると考えるからです。

ですので、受験者としては、今回が比較的簡単だったから、平成30年度の試験が難しくなると考える必要はなく、やはり、基本的な問題をしっかり解けるようにしておくことが、平成30年度の行政書士試験合格を勝ち取る最善の方法といえるでしょう。



≪行政書士資格取得その後≫

行政書士試験は独立開業ができる資格。独立開業をお考えの方もいらっしゃると思います。
行政書士は現在、法律専門職として、また、紛争を未然に防ぐ予防法務家として、様々な法務相談を受け、「町の法律家」という地位を築いてきています。
行政書士が関係する分野は非常に幅広く、自分の専門分野を絞り、その分野の専門家として活躍する行政書士が多いようです。会社設立業務に強い方、建設業関連業務に強い方、遺言・相続業務に強い方、外国人関係の簡易帰化申請・永住許可申請に強い方、などです。会社設立業務の一環としての会計帳簿の作成業務も可能で、会社の経営相談やコンサルティング業務までをこなすマルチな法律専門職として活躍の場が拡がっています。
実務家の道へお進みになるのはすごく素晴らしいと思います。

また、せっかく資格を取ったのですから、この勢いそのままに、相性のいい、宅建、司法書士、社労士、中小企業診断士や、簿記などの資格を取得するのもおすすめです。

以上、合格発表を受けてのブログでした。
お体には気をつけて、これからもますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。

このたびは、本当におめでとうございます。




次回は、また、「日本国憲法を読む」に戻り、13条について読み解いていきます。「幸福追求権」いわゆる「新しい人権」について解説していきます。

以上




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