【行政書士】日本国憲法の話
-今だから、もういちど憲法を読み直そう-
45条


 みなさんこんにちは。
 TAC行政書士講座・講師の小池昌三です。

 夏も盛りの昭和20年の8月6日広島。8月9日長崎。原子力爆弾が投下されました。そして何万という数の人が、一瞬にしてなくなりました。兵士でもない、多くの民間人も含めて。
 いいえ。原爆の被害者に限られません。戦争によってなくなる人すべての死が必要なものなのか、私にはどうしても必要とは思えないんです。

 戦争が生み出すものは何でしょうか。
 軍需産業が盛んになる?そこから生産が生まれる?それで国が豊かになる?
 でも、たくさんの人の命が確実に失われていく。

 「お金>命」?

 私は違うと思うんです。

 すべては、命あってのことです。
 命が戦争で奪われることは決して必要のないことだとおもいます。それが兵士であっても、民間人であってもです。
 毎年のことですが、熱い夏に、平和とは何か。幸せに生きるとは何か。みんなで考えてみましょう。


それでは、今日は45条を読んでいきましょう。まずは条文から。


【45条】

衆議院議員の任期は、四年とする。但し、衆議院解散の場合には、その期間満了前に終了する。

 

 衆議院議員の任期は4年です。ここは、小学校の社会科でも習ういますよね。一般常識レベルです。でも、これが憲法で規定されているということは、意外と知られれていないことかもしれませんね。
 国家をどのようなシステムで、どのように動かしていくかについては、国家権力者側が勝手に決めることができないようにしているわけです。

 任期の長さについては、長すぎても、権力の上に胡坐をかいてしまい、国民の意識とどんどん乖離してしまうということになってしまいかねません。ただ、短すぎても、こんどは、自分が決めても、どうせすぐに終わっちゃうんだから、テキトーにやっちゃえ!って思うかもしれません。そうならないようにするために、4年というのは、長すぎず、短すぎず。丁度良いといえるのではないでしょうか。
 ちなみに、世界各国の民選の下院の任期を見てみると、

 

任期
2年 アメリカ
3年 オーストラリア
4年 ロシア、ドイツ、スペイン、オランダ、スイス、ベルギー、 韓国、日本等
5年 イギリス、フランス、中国、イタリア、カナダ、インド、 オーストリア等

 

 のようになっています。

 この4年間という任期も、衆議院が解散された場合には、その時点で、衆議院議員は、その地位を失いますので、4年が来る前に終了してしまう場合もあります。

 ちなみに、戦後、27回の衆議院議員選挙のうち、4年の任期満了によって行われた選挙は、1976年12月三木武夫内閣の下で行われた1回しかありません。それ以外はすべて解散によって衆議院議員選挙がおこなわれています。

次回は、46条を読んでいきます。お楽しみに。

 以上




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