【行政書士】日本国憲法の話
-今だから、もういちど憲法を読み直そう-
48条


 みなさんこんにちは。
 TAC行政書士講座・講師の小池昌三です。

 香港でのデモが続いています。
 発端は、犯罪者の中国本土への身柄引渡しを可能とする「逃亡犯条例」に反対するものでしたが、香港の住民によって、以下の民主化のための5つの要求(五大要求)を含めて、民主化のデモが続いています。

 「逃亡犯条例改正案の完全撤回」
 「香港警察のデモ参加者への暴力行為を調査する独立調査委員会設置」
 「普通選挙の実現」
 「逮捕されたデモ参加者の逮捕取下げ」
 「民主化デモの暴動認定の取消し」

 デモが行われる中で、デモ隊と警察との衝突も多く、先日は実弾による負傷者がでました。
 このデモでは、市民が、政府当局や警察からの追跡から逃れるために、さまざまな対策をしています。例えば、ICカードの利用を避けたり、また、マスクやヘルメットなどを着用することで、監視カメラの顔認識システムによる追跡防止や、当局の実力行使から身を守っています。
 これに対して、政府当局は、議会と通さずに成立させることができる「緊急状況規則条例」を発動して「覆面禁止法」を制定しました。デモ参加者は、さらに、この「覆面禁止法」に反対するデモも行いました。
 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は「デモに対処するための新たな措置は法に基づき、集会の自由が守られるべき」と指摘しています。
 香港はかつてイギリスが中国から99年の間租借しており、そのため、一国二制度のもと、中国本土とは異なり、資本主義に基づく政治が行われています。ただし、その民主主義は不十分なものといえます。

 様々な考え方があると思いますが、私たちの人権は、決して権力によって踏みにじられてよいものではありません。言論の自由、集会の自由は私たちの意見を表明する大切な手段です。民主国家であれば、それを守っていくことは絶対に必要です。とはいえ、権力側にしろ、市民側にしろ、暴力が行われることも決して認めてはいけません。
 私たちの在り方、私たちの生き方は、私たち自身で決めることができるような国家システムが構築されるよう、また平和的にそれが実現されることを心より望みます。

 それから、台風19号が近づいています。
 今年最大規模の台風になるという予報です。先月の台風以上の被害がでるという予報もあります。備えあれば憂いなしです。台風に対して備えをしておきましょう。


 それでは、今日は48条を読んでいきましょう。まずは条文から。非常に簡単な条文ではあります。


【48条】

何人も、同時に両議院の議員たることはできない。


 衆議院議員でありながら参議院議員になることはできませんし、参議院議員でありながら、衆議院議員になることはできません。これを「兼職の禁止」といいます。
 兼職を認めると、二院制を採用した意味がなくなってしまいますので、兼職が禁止されています。
 したがって、参議院議員が衆議院議員になりたいと思った場合には、選挙前に参議院議員を辞職して、選挙に立候補し、当選する必要があります。
 また、逆に、衆議院議員が参議院議員になりたいと思った場合には、選挙前に衆議院議員を辞職して、選挙に立候補し、当選する必要があります。

 次回は、49条を読んでいきます。お楽しみに。


 以上




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