【行政書士】日本国憲法の話
-今だから、もういちど憲法を読み直そう-
61条



 日々、肌寒さが増しています。涼しくなりました。
 そして、いよいよ本試験まで40日を切ってきました。十分な睡眠をとり、決して無理をしないようにしながら、本試験に向けてラストスパートをかけていきましょう。
 それでは、今回も日本国憲法の話を始めましょう。前回は、予算についての衆議院の優越について定めた60条を読みました。今回は条約の締結の承認に関する衆議院の優越について定めた61条を読んでいきましょう。

【61条】

条約の締結に必要な国会の承認については、前条第二項の規定を準用する。


 条約とは、国と国との間の約束を言います。そして条約の締結権は内閣が有しています。このことは、73条3号で規定されています。

【73条】

3号 条約を締結すること。但し、事前に、時宜によつては事後に、国会の承認を経ることを必要とする。


 この条文にいう、「国会の承認」について定めたのが61条となります。その方法については、予算と同じ方法が定められています。したがって、この承認に関しても衆議院の優越が認められることになります。

【60条】

2項 予算について、参議院で衆議院と異なつた議決をした場合に、法律の定めるところにより、両議院の協議会を開いても意見が一致しないとき、又は参議院が、衆議院の可決した予算を受け取つた後、国会休会中の期間を除いて三十日以内に、議決しないときは、衆議院の議決を国会の議決とする。


 60条でみたのと同じ流れになります。確認しておきましょう。ただし、条約の締結の承認については、衆議院の先議権はありません。

【条約締結の国会の承認の審議過程】 条約締結の国会の承認の審議過程
 条約は国家間の約束ですから、条約の承認が得られないと、日本の信用が失われる可能性が高くなるため、衆議院を優越させて国会としての意思を決定できるようにしているわけです。
 現在、憲法改正論議が高まっていますが、この条文に関しての改正論というのはあまりないようです。
 今回は以上です。つぎは62条を読んでいきます。お楽しみに!

以上


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