【社会保険労務士】
「 社労士試験 老齢年金・繰上げ・繰下げ・選択の行方 」



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「 社労士試験 老齢年金・繰上げ・繰下げ・選択の行方 」 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

こんにちは。今日は1月26日。今月の4日、プロ野球楽天の元監督、星野仙一さんが亡くなられた。70歳だった。
星野さんは、昭和44年、明治大学からドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。最初の数年間はあまり活躍できなかったが、入団5年目に16勝を上げエースとなり、6年目の昭和49年には、15勝9敗10Sの大活躍でチームを20年ぶりの優勝に導き、自身も「沢村賞」を獲得するなど、14年間の通算成績は146勝121敗34Sと、200勝には届かなかったものの記憶に残る名投手でした。
また、監督としても、中日、阪神、楽天の3球団を優勝に導いた名将でした。70歳というのは、男性の平均寿命約81歳からすると相当に若く無念だったことでしょう。

さて、職業柄、平均寿命の記事を新聞などで見かけると、老齢基礎年金・老齢厚生年金のことを考えてしまうのですが、我々サラリーマンが負担する厚生年金保険の保険料は、これまでは、毎年引き上げられてきましたが、昨年の引き上げを最後に、今年以降は18.3%で固定されることになりました。(手取りが年々少なく感じるのは当然とも言えます。)

実は2004年の法改正の時に既に決まっていたのですが、厚生年金保険の保険料は、2004年から毎年0.354%ずつ引き上げられてきて、昨年の9月からは18.3%の保険料を労働者(被保険者)本人と会社とで半分ずつ支払うことになっています。

自営業の人などが加入している国民年金の保険料も、これまで基本的に毎年280円ずつ増える仕組みになっていたのですが、平成29年度以降はこの毎年の引き上げがなくなり固定化されます。原則として、月16,900円の保険料です。

また、2004年の改正で、年金制度の仕組みが大きく変わったことがあります。以前は、高齢者が受け取る年金の水準を先に決めて、お金が足りなくなれば、そのつど現役世代が支払う保険料を上げていたのですが、高齢者が増え続ける一方、現役世代が減っていくので、このまま上げ続けると、現役世代の負担が重くなり過ぎてやっていけないということで、保険料の上限を決めたというわけです。これによって年金財政に入ってくる収入に限りがあるので、今度は高齢者が受け取る年金を徐々に抑制していくことになりました。

ところで、老齢年金の受給開始年齢は、原則として65歳です。しかし、実は法律上は、本人の希望に応じて、60歳から70歳までの間から選ぶことができます。
今、政府では、70歳までとなっているのを75歳まで繰下げてはどうかという考え方が出ています。


老齢年金は、65歳を基準として、早く受け取ると減額されますが、逆に65歳より遅く受け取ると、原則として1月につき0.7%年金が増額します。
例えば、1年間遅らせて66歳から受け取れば、
受給できる年金額が12月×0.7%=8.4%増額。
さらに70歳まで遅らせると60月×0.7%=42%増えます。

なお、一律に年金の受給開始年齢が70歳や75歳に上がるのではないかと誤ったネットニュースが流れていますが、あくまでも繰下げ希望者に限定した話です。

年齢を重ねると、x体力差も大きくなってくるので、一律に年金の受け取り始めの時期を遅らせるのは良くないと思います。

長生きできなかった場合、損をすることになるのではないかと心配している人が多いせいか、現在、年金の受け取りを遅らせている人はわずかに1%くらいと言われています。
平均寿命は男性81歳。女性87歳で、今後さらに伸びていくと推計されています。しかし、いわゆる「健康寿命」は、75歳くらいだと思います。長生きしても寝たきりでは、老後を楽しめないので、老齢年金を繰下げるには、自らの健康に自信がある人にしかお勧めできません。

私自身は、少し早い段階で繰上げ受給をしようと思っています。💰 繰上げは、1か月につき0.5%の減額なので、仮に60歳から受給する場合は、60月×0.5%=30%ダウンの老齢年金となります。
さすがに、30%ダウンは躊躇してしまいますが、63歳のときに老齢年金を繰上げて受給すると、減額率は、24月×0.5%=12%ダウンとなります。これ位の減額であれば、許容範囲だと感じます。

老齢年金の繰上げ、繰下げの計算は、本試験でも出題される箇所なので、必ず覚えておきましょう。

元気なうちに、年金を受給するという観点からは、1年~2年繰り上げて受給することは有意義なことだと思います。60代と70代では、健康状況も大きく変わりますので、一概に繰下げが得するとも言い切れないような気がするのですが、皆様は、どのように考えますか??


つづく。