【社会保険労務士】
「 社労士試験 パワハラを考えてみる 」



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こんにちは。今日は3月16日。3月に入り、暖かい日と寒い日が交互に訪れて体調管理が難しい季節だと思います。
毎年思うのですが、「合格する人」は、体調管理がきちんと出来ている人です。
満員電車で通勤せざるを得ない状況にある人も多いと思いますが、予防のために「マスク」を着用するとか、とにかく体調不良では勉強しても、知識が定着しませんので、本試験の8月に向けて体調を整える習慣をつけておきましょう。

さて、テレビや新聞のニュースを見ていると、その中に驚くほど多く社労士の学習関連の事案があります。ニュースを見たときは、それが社労士の学習と関係あるかな?とアンテナを立てておくことも学習を進める上では必要なことだと思います。
将棋の杉本七段と藤井六段のような師弟関係もあれば、真逆の師弟関係もあります。杉本七段は、小学生の藤井少年の才能を見抜き、あえて技術的な指導をしなかったとのこと。つまり、自分より強くなる才能を素早く見抜き、余計な指導をしなかったということです。
師弟関係というのは、スポーツなどでも微妙なものです。すべてが上手くいくわけでもありません。最近話題になっているパワハラのニュースなどは、どこの会社や組織でも起こり得るものだと思います。
パワハラに関して、社労士試験では「労災保険法」などで学習する項目です。

厚生労働省では、「職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた提言」を発表しています。

職場のパワーハラスメントとは、「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」と定義をしました。

この定義においては、
・上司から部下に対するものに限られず、職務上の地位や人間関係といった「職場内での優位性」を背景にする行為が該当すること。
・業務上必要な指示や注意・指導が行われている場合には該当せず、「業務の適正な範囲」を超える行為が該当すること。
としています。

上記で定義した、職場のパワーハラスメントについて、裁判例や個別労働関係紛争処理事案に基づき、次の6類型を典型例として整理しています。

➀身体的な攻撃(暴行・傷害)

②精神的な攻撃(脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言)

③人間関係からの切り離し(隔離・仲間外し・無視)

④過大な要求(業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害)

⑤過小な要求(業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと)

⑥個の侵害(私的なことに過度に立ち入ること)

このようなことは、実は誰もが当事者となり得ることです。とくに②の精神的な攻撃というものは、大袈裟に言えば、ほとんどの職場であるかもしれません。組織で働くすべての人たち(とりわけ加害者)が意識するよう求めたいものです。言葉の暴力というものは、言われた方は、本当に傷つくものです。

平成24年には、次のような問題が出題されました。なお、問題文中の「認定基準」とは、厚生労働省労働基準局長通知「心理的負荷による精神障害の認定基準について」のことであり、「対象疾病」とは「認定基準で対象とする疾病」のことです。

労災保険法の過去問題です。
『認定基準における対象疾病の発病に至る原因の考え方は、環境由来の心理的負荷(ストレス)と、個体側の反応性、脆弱性との関係で精神的破綻が生じるかどうかが決まり、心理的負荷が非常に強ければ、個体側の脆弱性が小さくても精神的破綻が起こるし、逆に脆弱性が大きければ、心理的負荷が小さくても破綻が生ずるとする「ストレス-脆弱性理論」に依拠している。』

やや難しい問題に見えますが、〇か×か分かりますか?
(社労士試験の良いところは、どんな難問でも、答えは〇か×か、2分の1の正解率です)

答えは、〇です。
問題文を極めて冷静に読むと、当たり前のことを言っているだけということに気づくでしょう。(わざと難しい言葉を使っているように思えます。)
ものすご~~くひらたく言うと、発病に至る原因は、職場のストレスとその個人の心の反応により決まるもので、ストレスが非常に強ければ、その個人が元来強い心を持っていても、精神的破綻が起こるし、元来個人の心の耐性が弱い人の場合は、ストレスが小さくても破綻が生じる、ということです。

このように労災保険法の過去問では、一見難しそうな問題が出題されていますが、落ち着いて読むと、きわめて常識的なことを述べているだけのことが多いので、日頃からなるべく多く過去問を解いて、言葉の言い回しに慣れることも重要です。


つづく。