【社会保険労務士】
「社労士試験 産業医の不可思議な規定と10.19」



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こんにちは。今日は10月19日。ちょうど30年前の1988年10月19日に、あの有名な「ロッテ対近鉄の10.19決戦」が行われた日です。私は約40年間プロ野球を観戦していますが、プロ野球史上、最高の試合はどれかと聞かれたら迷わず「10.19のロッテ対近鉄のダブルヘッダー」と答えます。
当時のパリーグは人気がなく、テレビ中継は巨人戦ばかりという時代でした。西武ライオンズだけが、86年に清原選手が入団し、86年87年と2年連続日本一に輝いた唯一の人気球団という状況でした。
ロッテ、近鉄ともに人気も実力もなく、川崎球場はいつも閑古鳥が鳴いている状況で、外野席ではお客さんがふざけて「流しそうめん」を食べることができるほど、ガラガラの状態だったのです。
そのような状況の中、この1988年の近鉄は、仰木新監督が就任したことによってチームが生まれ変わりました。細かいことは気にせず、打ちまくって勝つという、通称「いて前打線」を原動力として、開幕から西武ライオンズと熾烈な首位争いを繰り広げました。
先に西武が全日程を終えて首位に立ち、近鉄は最後のロッテとのダブルヘッダーに2連勝すると奇跡の逆転優勝という状況になりました。ダブルヘッダーには特別なルールがあり、第1試合は延長戦なしの9回打ち切り、第2試合は、試合開始から4時間を超えると新しいイニングには入れないというものです。

午後3時に始まった第1試合は、8回が終わった段階で3対3の同点。引き分けでも優勝できない近鉄は最終回に代打梨田のセンター前ヒットでからくも1点をもぎ取り、4対3で辛勝し、第2試合に望みを繋げました。いつもはガラガラの川崎球場は、超満員に膨れ上がり、ライト席後方の高層マンションの踊り場に客が殺到する異常事態となりました。

午後6時44分に始まった第2試合は、急遽、全国中継され、午後10時のニュースステーションが始まる時間にも食い込み、試合終了までCMなしで生中継されました。この最終戦、近鉄ファンのヤジに起こったロッテナインが本気になりまさしく死闘となり、4対4の同点のまま延長戦に突入、4時間の規定時間が迫り、近鉄の攻撃は10回表が最後となりましたが、羽田選手の併殺打で近鉄の攻撃は終了。結局4対4の引き分けで終わり、近鉄ナインは人目もはばからず涙を流しました。合計試合時間7時間30分超のジェットコースターのような激闘で、その後、30年経ってもこれ以上の名試合はないと思います。

さて、社労士の勉強では、スポーツの名場面のような感動する場面に出くわすことはないのですが、ある項目が改正されたことによって、少し不思議な状況に出くわすことがあります。

労働安全衛生法では、作業場の「巡視義務」という規定がありまして、
安全管理者⇒巡視義務はあるが、その頻度は規定なし。
衛生管理者⇒少なくとも毎週1回の巡視義務あり。

※衛生管理者は業種を問わず常時50人以上の労働者を使用するすべての事業場に選任義務がありますが、安全管理者は林業、鉱業、建設業、運送業などで常時50人以上の労働者を使用する事業場に選任義務があります。

産業医に関しては数年前に改正がありまして、次のような規定になっています。
産業医は、少なくとも毎月1回(産業医が、事業者から、毎月1回以上、一定の情報の提供を受けている場合であって、事業者の同意を得ているときは、少なくとも2月に1回)作業場等を巡視しなければならない。

ひらたく言うと、毎月巡視するのは大変だから、一定の情報の提供を受けている場合は、2月に1回の巡視でいいですよ、という意味です。

さて、学習経験者の方は思い出してほしいのですが、常時50人以上の労働者を使用する事業場は、産業医を選任しなければなりません。また、それと同時に衛生委員会も設けなければなりません。この衛生委員会は、毎月1回開催する義務があり、そして、その衛生委員会のメンバーには産業医を選ばなければならないのです。

さて、気がつきましたか?巡視義務は2月に1回に緩和されたのですが、衛生委員会の開催は、依然として、毎月1回以上開催のままなのです。
結局、産業医は毎月1回は事業場に行くことには変わりないということです。

ただし、きちんと法律を守って、毎月、衛生委員会を開催している会社がどれほどあるかは知りません。(少ないだろうなあ。)


つづく。

※別段の記載のない限り、本原稿作成時点で施行されている法令に基づいた内容になっています。


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