【社会保険労務士】
「社労士試験 もしも本試験中にトイレに行きたくなったら?」



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こんにちは。今日は2019年1月25日。
先週、日商簿記1級の試験で途中退室し、結果として不合格となった男性が、「試験中に、トイレのために一時退室できないのは不合理だ。」と主張し、試験を実施した東京商工会議所に受験料の賠償や慰謝料を求める訴訟を起こした裁判の判決が出ました。
東京地裁は、「どんなルールを定めるかは、試験実施者の裁量である。」として請求を退けました。この判決によると、簿記試験は、退室した場合の再入室を禁止しているとのこと。この男性は、開始30分を過ぎたころにトイレに行ったため、再入室できず、結果として不合格になったということです。
訴訟で男性は、「コントロールが難しい生理現象に配慮する義務が、東商にはある。」と主張したのですが、東商は、「退室を認めると、カンニングにつながる恐れがある。」として、ルールの正当性を主張していました。
判決は「トイレが原因で、実力を発揮できない受験者が出る可能性はある。」としながらも、「カンニングを完全に排除できない。」という東商の主張を認めました。
試験自体は90分間で、15分間の事前説明を含めた合計時間は105分間です。判決は「過剰な水分摂取を控えれば、トイレに行かずに済む場合が多い。」とも指摘しました。読者の皆様は、どのように思われますか?確かに、スマホという便利なものがありますし、途中退室により、カンニングをしようと思えばできそうな気もしますが。。。

さて、社労士試験の本試験は、どのような規定なのか、ご存知でしょうか?
社労士試験は午前中の選択式=80分間、午後の択一式=210分間、となっており、いずれも、試験開始後30分間と、試験終了前10分間は、退室禁止ですが、それ以外の時間は、トイレに行くことは認められています。(ただし、試験監督同伴のもと)
私も10年前の受験生のときは、午後の択一式の試験中に(2時間経過後くらいに)トイレに行きました。(気分転換も兼ねて行きました。)
現在まで、試験規定に変更はないのですが、試験会場の空調の感じ方が場所によって異なりますし、トイレ退出によりよからぬ疑いをかけられるくらいなら、個人的な感想として、午後の択一式は、半分に分割実施し、途中退室は禁止してもいいかなと思うのです。
もう10年も前なので、多少記憶が曖昧ではあるのですが、私が試験を受けたときに同じ教室で、ある受験生で再三トイレに行く人がいました。試験監督は、トイレの手前までは同伴しますが、さすがに個室の中までは同伴しません。
つまり、現行の規定では、理論上、カンニングをすることが可能と言えば可能なのです。その人は、本当に体調が悪かったのかもしれません。しかしながら、結果的に席の出入りのために、周辺の受験生に迷惑をかけていたのは事実だと思うのです。それから、そもそも物理的に3時間30分の試験は長すぎるので、半分に分割実施するのがベストだと思うのですが、今年の8月の本試験はどうなるでしょうか??

さて、先週、雇用保険法の本試験において、レアケースな問題はあまり出ないので、基本的な問題を解くことをお勧めしましたが、今週は実際の本試験をいくつか見ていきたいと思います。昨年の本試験問題です。

『被保険者が介護休業給付金の支給を受けたことがある場合、同一の対象家族について当該被保険者が3回以上の介護休業をした場合における3回目以後の介護休業については、介護休業給付金を支給しない。』

これは、基本中の基本問題ですね。解答は、です。4回目以後の介護休業については、介護休業給付金が支給されないという規定です。(簡単すぎて拍子抜けしましたか?)

『被保険者が介護休業給付金の支給を受けたことがある場合、同一の対象家族について当該被保険者がした介護休業ごとに、当該介護休業を開始した日から当該介護休業を終了した日までの日数を合算して得た日数が60日に達した日後の介護休業については、介護休業給付金を支給しない。』

これも、解答はですね。60日ではなく、93日に達した日後の介護休業については、介護休業給付金を支給しないという規定でしたね。
このように本試験においても基本的な問題が多く出題されておりますので、あまり複雑に考えないようにしましょう。もちろん難しい問題も出るのですが、5肢択一式試験の場合、正解肢は意外と基本的な問題の場合が多いのです。テキストを読んでいて難しい箇所でも、試験問題にすると、論点は簡単な箇所に落ち着くことがありますので、「過去問題」をどんどん解いて、本試験の傾向を掴むことが大切だと思います。


社労士講師室・伊藤修登


つづく。


※別段の記載のない限り、本原稿作成時点で施行されている法令に基づいた内容になっています。




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