【社会保険労務士】
「社労士試験 国民年金保険料の納付猶予制度とは?」



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こんにちは。今日は2019年3月15日。
3月も中旬になると、直前期のオプション講座が気になる人も多いと思います。実際、講師室へのメールの中にも、どの講座を受講するべきか?という質問が来ています。
実は、私が受講生だった10年前(2009年)は、オプション講座は3つ(過去問総復習ゼミ・横断セミナー・一般常識セミナー)しかありませんでした。現在、オプション講座は7つもありますので、これを全て受講するのは消化不良になると思われますので、自分の苦手とする分野を3~4講座くらい選べば十分だと思います。

さて、この1年間注目していた将棋の藤井聡太七段ですが、5日の順位戦の最終戦に勝利して9勝1敗で1年を終えました。しかしながら、今期のC級1組は9勝1敗に4名も並ぶというハイレベルな戦いだったので、藤井七段は順位の差(番付のようなもの)で昇級を逃がしました。ただし、来期はC級1組の上から2番目ということで、今度は同じ勝ち星であれば昇級できる位置まで上がるので、来期の昇級は確実だと思います。

一方、師匠の杉本八段が50歳にしてまさかの9勝1敗で2位に入り、B級2組に昇級しました。将棋は頭脳スポーツとも言われ、通常40代、50代、60代と徐々に弱くなり、65歳位で強制引退に追い込まれる棋士がほとんどです。50歳以上の棋士が昇級することは極めて珍しいことなので、今回の杉本八段の快挙に勇気づけられた中高年の方も多いのではないでしょうか?

参考までに、昨年の社労士試験での合格者の年齢構成を見ると、50歳代(19.2%)、60歳以上(9.3%)ということで、50歳以上の合格者が28.5%もいましたので、中高齢の方も自信を持って、勉強を続けてください。

ところで、社労士試験で「50歳」というと、国民年金法で出てきますが覚えていますか?
いわゆる「50歳未満納付猶予制度」のことです。
国民年金法の第1号被保険者(自営業者等)は、毎月保険料を納付しなければなりません。平成31年4月からの保険料は毎月16,410円(17,000円×0.965)です。
しかしながら、第2号被保険者(会社員)とは違い、第1号被保険者の場合は、いろいろな事情をお持ちの方がいて、保険料を納付することが困難な方もいます。
所得が低い方の場合は、「保険料の免除制度」や「保険料の納付猶予制度」を受けることができます。

就職が困難であったり、失業中である等の理由により低所得の20歳代の若者については、所得のある親と同居している場合、保険料免除の対象にはなりませんでした。そこで、平成17年に、このような若者を救う目的で30歳未満の者を対象にした若年者納付猶予制度というものができました。(仮に配偶者がいる場合は、配偶者の所得でも判断するので、ひらたくいうと30歳未満で親と同居している低所得の独身の若者が対象者です。)

この制度は、景気がよくなるまでの時限措置だったのですが、我々一般人にとっては、景気がよいという実感もまったくなく、それが証拠にこの若年者納付猶予制度は、今から3年前の平成28年からは、対象年齢を50歳未満に拡大して「50歳未満納付猶予制度」となり、若年者納付猶予制度とは呼べなくなりました?!(◎_◎;)
(※50歳未満納付猶予制度という呼び方は、通称なのですが、一般的にはこの呼び方が多いです。)

この「50歳未満納付猶予制度」は、時限措置であり、2025年6月までしか有効ではない制度なのですが、6年後の2025年に、この制度を廃止できるような景気回復がなされているでしょうか?

なお、「50歳未満納付猶予制度」は、将来の老齢基礎年金額に対しては全く反映されません!これは、「学生納付特例制度」も同様なのですが、いずれも納付の猶予はされますが、その後、保険料を納付しなければ、1円も老齢基礎年金額には反映されません。

これに対して、似たような制度の「保険料全額免除」の要件に該当し、届出をした場合には、保険料を全く納付しないでも、将来、2分の1の額が老齢基礎年金に反映されます。
この制度の違いは、たびたび本試験にも出題されていますので、注意しておきましょう。

なお、「50歳未満納付猶予制度」や「学生納付特例制度」を利用された場合であっても、追納という制度がありますので、経済的に余裕が出てきたら保険料を納付して、老齢基礎年金の額を増やすことを考えた方がよいでしょう。


社労士講師室・伊藤修登


つづく。


※別段の記載のない限り、本原稿作成時点で施行されている法令に基づいた内容になっています。




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