【社会保険労務士】
「 忖度と配慮の関係???? 」



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こんにちは。今日は2019年4月12日。
先週から今週にかけての一番のニュースと言えば、塚田元国土交通副大臣の「忖度しました。」発言による辞任騒ぎでしょう。
2017年の流行語大賞にも選ばれた「忖度」ですが、その意味は、「他人の心情を推し量ること、また、推し量って相手に配慮することである。」とされています。
今回の発言は録音もされていますので、日頃、与党を支持している人でも呆れたことだと思います。つまり、忖度しました発言は、どちらに転んでもアウトなわけです。

もし、仮に本当に忖度して予算を付けたのであれば、これは「利益誘導」になります。税金の使い方の公平性を著しく欠く大問題なわけです。
税金が「特定の地域」に優先的に使用されているとしたら納税者としては悲しいですね。
あるいは、忖度しました発言が真っ赤なウソだった場合でも、これは政治家として選挙の応援演説という公の場所で虚偽の発言をしているので、これも問題なわけです。
また、この道路建設は、そもそも2008年の福田内閣のときに、予算が厳しいということで凍結された事業なのです。この点でも事実誤認の発言がありました。自民党政権のときに凍結した事業なんですよね。。。政治の話は、避けてきましたが、今回ばかりは、与党野党問わず、この発言はアウトという認識は共有できているので取り上げました。

さて、忖度と言えば、「配慮」ということで、この「配慮」という言葉は、労働安全衛生法の中で、10カ所以上に登場する、社労士受験生にとっては馴染み深い言葉です。

平成26年の過去問題です。

『労働安全衛生法第3条第3項においては、建設工事の注文者等仕事を他人に請け負わせる者について、「施工方法、工期等について、安全で衛生的な作業の遂行をそこなうおそれのある条件を附さないように配慮しなければならない。」と規定されている。』

○か、✖か分かりますか?
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これは基本問題ですね。正解は、○です。
建設工事の現場では、完成予定日に間に合わすために、無理な作業を行っていることが少なくないと思います。安全面がおろそかになり、労働災害が起きる可能性が高くなるので、そのような無理な条件を附さないように配慮しなさいというわけです。

また、労働安全衛生法第62条も有名な条文です。

『事業者は、中高年齢者その他労働災害の防止上その就業に当たって特に配慮を必要とする者については、これらの者の心身の条件に応じて適正な配置を行なうように努めなければならない。』

「年齢別の災害率」というデータがありまして、50歳以上の災害率は、20歳台の2倍以上に達しています。すなわち、一般的に加齢による身体機能の低下はやむを得ないことなので、心身の条件に応じて適正な配置をすることが望ましいというわけです。

さらに、平成29年の選択式問題では次のように出題されました。

『事業者は、労働者の配慮して、労働者の従事する作業を適切に管理するように努めなければならない。』

選択肢は4つ。
「体格」
「健康」
「作業能力」
「作業に関する要望」
空欄Eに、何が入るか分かりますか?
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🕓
正解は、「健康」です。
意外なほど、素直な言葉ですが、これでも本試験の試験会場では悩むと思います。
暗記していれば一番良いですが、暗記していなくても、何が最も大切かを考えると「健康」という言葉が入ると思います。

社労士講師室・伊藤修登
つづく。
※別段の記載のない限り、本原稿作成時点で施行されている法令に基づいた内容になっています。


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