【社会保険労務士】
「 秋霜烈日の志は、どこに置いてきたのか?? 」



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「 秋霜烈日の志は、どこに置いてきたのか?? 」 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

こんにちは。今日は2020年3月6日。
口頭決裁なるものが有効か否か、国会で話し合いが行われておりますが、事の真相を想像すると、辻褄が合わなくなった法務省も相当に困ったと思うのですが、いくらなんでも決裁文書を捏造するわけにはいかないので、仕方なく「口頭で決裁したことにしよう!」と決めたのではないか?という感じで見ている人がほとんどでしょう。
一連の騒動の中で思うのは、渦中の検察組織、各検察官の「秋霜烈日」という崇高な志は、どこに消えてしまったのかということです。木村拓哉さん主演のドラマ「HERO」に憧れて検察官になった人も多いと思うのですが。。。

ところで、社労士試験の各科目の不服申し立ての箇所に「口頭」という語句が登場することがあります。たとえば、健康保険法では次のような感じです。

『被保険者の資格、標準報酬又は保険給付に関する処分に不服がある者は、社会保険審査官に対して審査請求をし、その決定に不服がある者は、社会保険審査会に対して再審査請求をすることができる。審査請求、再審査請求は、文書又は口頭ですることができ、代理人によってすることもできる。』

という規定です。(労審法の場合は、再審査請求は、文書のみですが。)
この「口頭で審査請求をする」というのは、どのようにするか知っていますか?
口頭の場合は、審査請求書に記載すべき事項を陳述することになっていて、その審査請求を受けた審査官又は当該機関の職員は、聴取書を作成し、年月日を記載して陳述者に読み聞かせて陳述の内容と相違ないことを確認した上で、陳述者とともに記名押印することになっています。(結局、文書にするんかい!という感じです。)というわけで、口頭のみで文書が存在しないというのはきわめて珍しいような気がするのですが。

さて、明るい話題としては、明日3月7日に将棋の2019年度後期奨励会3段リーグ最終戦が行われます。藤井七段の活躍で、将棋のプロという職業が注目されていますが、プロ棋士になるためには30数名が参加する3段リーグを勝ち抜いて四段に昇段しなければなりません。この四段に昇段できる人数は半年ごとの3段リーグ戦の上位2名だけ。1年間ではわずかに4名しかプロ棋士になれないという非常に狭き門です。これまで通算320名のプロ棋士が誕生しています。(羽生九段は175番目、藤井七段は307番目のプロ棋士です。)この棋士制度は、男女平等なのですが、これまで何人もの女性が挑戦しましたが、いまだに四段に昇段した女性はいません。ちなみに、「女流プロ棋士」というのは、あくまでも女性のみの棋士の組織で、いわゆる「棋士」とは別のものです。
このガラスの天井ともいうべき壁に、西山朋佳三段が挑戦していて、現在12勝4敗の成績で3位につけています。明日の結果次第では、2位以内に入って、ついに「歴史上、初の女性の棋士」が誕生するかどうかの瀬戸際なのです。将棋に詳しくない人にこれがどれほどの偉業か、例えるのが難しいのですが、女性初の大臣とか、女性初の宇宙飛行士とか、F1レーサーとか、うまい例えがないのですが、とにかく、忖度ゼロの完全実力勝負の将棋のプロ棋士に女性初となれば大ニュースだと思います。将棋の世界は、政治や歌舞伎役者などと違って、コネが効かない世界です。親の七光りが通用しない、実力のある者だけがプロになるというきわめてシンプルなもので、現代日本において数少ない完全実力主義の社会です。

一方、社労士試験合格者の男女比ですが、ここ数年の平均で見ると男性約67%、女性約33%ということで、3人に1人は女性が合格しています。また、開業で成功している人や、社労士事務所に転職している人の数は、女性が多いような気がします。男性の場合は、合格しても開業する勇気のある人が少ない印象です。

さて、過去問を解いている方は気が付いていると思いますが、ここ数年の「労働に関する一般常識」の選択式において、女性に関係する法律等からの出題が目立ちます。この傾向は今年も続くような気配がありますので、要注意だと思います。

女性活躍推進法の第1条は、次のような条文です。

『 女性活躍推進法は、近年、( A ) の意思によって職業生活を営み、又は営もうとする女性がその ( B ) を十分に発揮して職業生活において活躍すること(以下「女性の職業生活における活躍」という。)が一層重要となっていることに鑑み、男女共同参画社会基本法の基本理念にのっとり、女性の職業生活における活躍の推進について、その基本原則を定め、並びに国、地方公共団体及び事業主の責務を明らかにするとともに、基本方針及び事業主の行動計画の策定、女性の職業生活における活躍を推進するための支援措置等について定めることにより、女性の職業生活における活躍を迅速かつ重点的に推進し、もって ( C ) の人権が尊重され、かつ、急速な少子高齢化の進展、国民の需要の多様化その他の社会経済情勢の変化に対応できる豊かで活力ある社会を実現することを目的とする。』

 A   ① 政府   ② 社会   ③ 配偶者   ④ 自ら 
 B   ① 特徴   ② 魅力   ③ 母性   ④ 個性と能力 
 C   ① 労働者   ② 女性   ③ 男女   ④ 子ども 


空欄 A・B・C にそれぞれ何が入るか考えてみてください。
🕘
🕓
🕖
正解は、
A=④ 自ら
B=④ 個性と能力
C=③ 男女

Cの「男女」がちょっと難しいでしょうか?受験生の皆様も、テキストを読むときは、どこが空欄になるかを予想しながら読むと記憶に残りやすいと思います。


社労士講師室・伊藤修登

つづく。
※別段の記載のない限り、本原稿作成時点で施行されている法令に基づいた内容になっています。


TAC社会保険労務士講座では、各校舎でガイダンスや講義を行っています。
また開講日は予約不要・無料で実際の講義を受ける事ができます。
ご興味がありましたら、ぜひお気軽にTAC各校舎やカスタマーセンターまでお問い合わせください。

TAC社会保険労務士講座のホームページはこちら