【社会保険労務士】
「 人知れず こっそり上がる 保険料 誰か気付いた人はいるのか? 」



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こんにちは。今日は2020年4月3日。

東京オリンピックの1年延期が発表されました。コロナウイルスの脅威が消えない状況では仕方がない決断だと思います。ただ、個人的に気になるのは、果たして来年の今頃にはコロナウイルスの脅威は収束しているのでしょうか?予備日程として、2年後という選択肢も一応残しておくべきだと思うのですが。コロナウイルスに対して、個人的には、こまめな手洗いとマスク着用で何とか凌ぐしかないと思います。

さて、社労士の受験生の皆様にとっては、この夏は勉強に集中できるのですから、何としても今年の試験に合格しましょう!

明るいニュースとしては、関脇・朝乃山が、満場一致で「大関」に昇進したことです。久しぶりの本当に「横綱が狙える大関」の誕生だと思います。最近3場所の成績は、
11月場所=11勝4敗
1月場所=10勝5敗
3月場所=11勝4敗
合計32勝13敗は、少しもの足りないという意見もあるようですが、元横綱・北の富士さん(通算優勝10回)が大関に昇進したときは、28勝17敗という成績でしたので、昇進時の成績は、あまり気にする必要はないでしょう。むしろ、右四つで廻しをきちんと取って寄り切るという正攻法の相撲を磨けば、自ずと、横綱への道が開けるでしょう。
一方、貴景勝は7勝8敗で来場所はカド番となります。突き押ししかできない相撲では、もはや限界だと思います。ある程度、廻しを取っても相撲がとれるような稽古をしなければ、大関の地位を維持することは困難だと思われます。どんな分野でもそうですが、得意技が1つしかないというのは、対戦相手に覚えられてしまったら、それで終わりです。やはり引き出しの数は多い方が得なのです。なお、社労士試験では、苦手科目を作らないことが重要です。

さて、今月から、少し「労務管理・統計白書」について、取り上げたいと思います。労基・労災・雇用・健保・国年・厚年といった科目は熱心に勉強するのに、一般常識の統計白書の学習が後回しになる人がとても多いので、この枠の中で、少しずつ触れていきたいと思います。

たとえば、公的年金制度の現状ですが、第2号被保険者(会社員等)の数は、約4,270万人です。これに対して、第1号被保険者や第3号被保険者は、およそ何人くらいいると思いますか?
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第1号被保険者は、約1,580万人。第3号被保険者は、約890万人です。多い順に並べると、第2号>第1号>第3号 ということになっています。
第3号被保険者の数は、近年減少傾向にあります。
この背景には、第2号被保険者の収入が昭和のころに比べると相対的に減少し、いわゆる夫の収入だけで生活することが困難になったことが原因の1つです。
少子高齢化、未婚社会と呼ばれて久しいですが、共働きでないと、子供の大学進学までの養育費は賄えないことで、結婚に踏み切れない人が多いと思われます。これは、男性の方は同様の気持ちの人も多いはずですが、最初から共働きを前提にプロポーズするというのは勇気がいると思うのです。(考えが古いでしょうか?2020年では、当たり前なのかなあ?)

また、第1号被保険者(自営業者等)の保険料が、2019年4月から月額100円程度値上げになったことを一般の人は気づいているでしょうか?これ、ほとんどニュースにならなかったのですが、人知れず、こっそりと国民年金の保険料は値上げされました。

ものすご~~~く、ひらたく言うと、第1号被保険者が納付するべき国民年金保険料は、平成16年の改正により、月額13,300円から毎年280円ずつ引き上げて、平成29年には月額16,900円で固定されるという保険料水準固定方式が導入されていたのですが、第1号被保険者の産前産後期間の保険料を免除する改正を取り入れるための財源として、国民年金第1号被保険者全体で負担し支え合う観点から、平成31年4月から、原則として、月額17,000円となりました。(保険料改定率の話は便宜上、無視します。)

産前産後期間のためと言われると反対はしにくいですよね。。。ただし、「保険料水準固定方式」という名前で、もうこれ以上、保険料を上げることはないという約束だったのですから、もう少し慎重に法改正をするべきだったと思うのです。
つまり、今後も、何かしら理由をつけて、保険料の引き上げが行われる嫌な予感が残ったままです。
第2号被保険者(会社員)が納付する厚生年金保険の保険料も、平成29年以降は18.3%で固定されていますが、この数字も将来どうなるかは怪しい感じがします。

なお、日本の年金制度は、世代間扶養の考え方に基づき、年金給付に必要な費用を現役世代の負担で賄う、賦課方式で運営されています。賦課方式は、いろいろと言う人もいますが、積立方式よりも優れていると思います。
人間は所詮怠け者なのですから、積立方式なんかで、老後の資金を貯めることなんてほぼ不可能です。皆さん、貯金、得意ですか?あると使っちゃうでしょ??だから、賦課方式がベターだと思うのです。
また、年金制度を個人単位の損得で考えるのはやめましょう。日本社会全体の仕組みなのですから、あくまでも「老後の保険」の1つだと考えて、長生きしたら、結果的に得をするという考えでいいと思うのです。


社労士講師室・伊藤修登

つづく。
※別段の記載のない限り、本原稿作成時点で施行されている法令に基づいた内容になっています。


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