【社会保険労務士】
「 有給休暇って、パートタイム労働者でも発生するんですか? 」



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こんにちは。
唐突ですが、次の漢字、読めますか?

A 襷

B 欅


🕖
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難しいので、ヒントを出しますね。
「箱根駅伝は、10人の選手が襷を繋いで走る感動のレースだ。」
「欅坂46は、改名して、今月から、櫻坂46になった。」
漢字単独では読めなくても、文章にすると、読めますよね。
A=たすき。B=けやき。

このように、人間というのは、通常何かを覚えるときに、それ単独で覚えるということではなく、前後の文脈で覚えることが多いと思います。
これは、社労士試験の勉強なども同じで、ピンポイントで問題集だけを解くのではなく、まずはテキストを精読して、法律全体の流れを掴むことが重要です。
切り取って部分的に覚えるのではなく、たとえば、各法律の第1条であれば、その全体を覚えることをお勧めします。流れがつかめれば、間違った文章には違和感を覚えるはずです。この「違和感」を感じることが大切だと思うのです。選択式問題(空欄穴埋め)を解くためのひとつの考え方だと思うのです。

さて、社労士試験は、もちろん「試験」なのですが、その試験科目は、労働基準法や厚生年金保険法など、それを覚えることで、後々の人生に役立つものが多いというのが特徴だと思います。(覚えて損はありません。)
会社員の方であれば、最初の科目の「労働基準法」の勉強は日々の会社生活にかなり役立つことと思いますので、得意科目にしやすいのではないでしょうか。
たとえば、年次有給休暇については、長く会社員をやっていても、知っているようで知らないことも多いと思われます。
年次有給休暇は、次のように規定されています。

『 使用者は、その雇入れの日から起算して6箇月間継続勤務し全労働日の8割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した10労働日の有給休暇を与えなければならない。』


上記のように規定されていて、通常入社して6箇月後には、10日の有給休暇が発生します。この付与日数は、その後1年経過ごとに次のように増えていきます。

勤続年数  6月  1年6月 2年6月 3年6月 4年6月 5年6月 6年6月
付与日数 10日 11日 12日 14日 16日 18日 20日

上記のように、6年6月以上継続勤務すると、原則として年間20日の有給休暇が付与されます。(有給休暇の時効は、2年間なので、最大40日となります。)
なお、上記の付与日数は、あくまでも最低基準ですので、それより多い会社もあると思います。例えば、4月に入社していきなり、有給休暇10日付与という会社もあります。労働基準法の規定を上回ることに関しては何の問題もありません。

また、いわゆるパートタイム労働者に対しても有給休暇は付与されます。
これ意外と知らない人も多いかもしれないので説明しますと、所定労働日数の少ない労働者に対してもそれに比例した有給休暇を与えることになっています。
これを比例付与といい、原則として、

週の所定労働日数が4日以下で、
かつ、
週の所定労働時間が30時間未満の労働者が比例付与の対象となります。


比例付与は、次のようになっています。

週所定
労働日数
 6月  1年6月 2年6月 3年6月 4年6月 5年6月 6年6月
4日 7日 8日 9日 10日 12日 13日 15日
3日 5日 6日 6日 8日 9日 10日 11日
2日 3日 4日 4日 5日 6日 6日 7日
1日 1日 2日 2日 2日 3日 3日 3日

上記のように、例えば、週4日勤務の場合、原則として、6月経過後に「7日」の有給休暇が付与されます。このようにパートタイム労働者であっても有給休暇が発生することを覚えておきましょう。
※次回は、再来週の11月13日の予定です。



社労士講師室・伊藤修登

つづく。
※別段の記載のない限り、本原稿作成時点で施行されている法令に基づいた内容になっています。


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