【社会保険労務士】
「 不正行為、不正受給は、
ゼッタイ、ダメですよ~~! 」



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こんにちは。今日は2月5日。
先月の大学入試共通テストで、マスクをきちんと着けず、試験監督の6回にも及ぶ注意を無視した受験生が、失格処分になった報道がありました。
状況を想像してみると、同じ教室で試験を受けていた他の受験生は、集中力が途切れて、ベストパフォーマンスが発揮できず、気の毒に思います。
また、6回も注意し、失格処分にした試験監督も大変だったと思います。
ルールを厳格に適用する監督者の側にも勇気がいるのです。

昨年8月の社労士試験では、マスク着用が義務付けられていましたが、今年の社労士試験も、おそらくマスク着用が義務付けられる可能性は高いと思います。
午後の択一式試験は3時間30分の長丁場ですので、今からマスクをして勉強することを習慣づけておいた方がいいと思われます。いわゆる鼻マスクも禁止されると思いますので、きちんとした状態でのマスク装着に慣れておきましょう。
本試験当日に動じないためにも、日頃からいろいろなパターンを想定しておいた方が、よいと思うのです。
たとえば、試験場室内の暑い、寒いといった温度設定ですが、これはどうしてもいわゆる平均値が設定されると思います。暑がり、寒がりの人は今のうちから慣れておく必要があるでしょう。

マスク着用

さて、上記のように、物事にはそれぞれルールがあり、それを破った場合には罰則というものがありますので、社労士試験での罰則関連をみていこうと思います。

労働基準法の罰則で有名なのは、法5条の強制労働の禁止です。

使用者は、暴行、脅迫、監禁その他精神又は身体の自由を不当に拘束する手段によって、労働者の意思に反して労働を強制してはならない。

と規定されています。この労働基準法第5条に違反した場合は、
労働基準法上最も重い罰則(1年以上10年以下の懲役又は20万円以上300万円以下の罰金)が適用されます。

ちなみに、罰則には「懲役」、「罰金」のほかに「過料」というものがありますが、
「過料」とは、法令違反に対して、国又は地方公共団体が科する金銭罰であって、刑法で定める刑罰ではありません。

その他では、過労死で話題になることもある「休日」の規定ですが、労働基準法第35条では、使用者は、原則として、労働者に対して、毎週少なくとも1回の休日を与えなければならないと規定されています。
ブラック企業では30日連続勤務などという話も聞いたことがありますが、
これに違反した場合には、「6月以下の懲役又は30万円以下の罰金」という罰則が適用されます。最高で6月の懲役なのでけっこう重い罪です。

年金の分野では、国民年金法の不正受給に関する罰則が有名かもしれません。

偽りその他不正な手段により給付を受けた者は、3年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。
と規定されています。

年金の不正受給というのは、罪が重いです。数年前にニュースになった、親の死亡届を何年も出さずに生きていると偽装して、年金を不正に受け取るというのは卑劣な行為だと思います。年金制度はすべての人の助け合いのような制度設計なので、不正は断じて許すわけにはいきません。

また、近年、健康保険法での不正も目立っています。健康保険法第58条では、

偽りその他不正の行為によって保険給付を受けた者があるときは、保険者は、その者からその給付の価額の全部又は一部を徴収することができる。
と規定されています。

なお、上記の条文中の「全部又は一部」とは、偽りその他の不正行為により受けた分がその一部であることが考えられるので、全部又は一部と規定したものであって、偽りその他の不正行為によって受けた分は、すべて徴収されるという意味になりますので、併せて覚えておきましょう!
※次回は、2月19日の予定です。



社労士講師室・伊藤修登

つづく。
※別段の記載のない限り、本原稿作成時点で施行されている法令に基づいた内容になっています。


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