【社会保険労務士】
「  アリとキリギリス、あなたはどちらを目指していますか??  」



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こんにちは。今日は3月5日。
受験生の皆様、勉強は順調でしょうか?スランプに陥りそうになったときは、なぜ、社会保険労務士を目指しているのかという原点を思い出してみてください。きっと、やる気が出てくることでしょう。

さて、合格した暁には、開業登録や勤務登録をして、社会保険労務士として活動していくことを目指している人も多いと思いますが、社会保険労務士は法律家なので、一般の人よりも法律を遵守する必要があります。(一般の人も、もちろん法律は守るべきですが)
「そんなの当たり前のことでしょ。」
という言葉も聞こえてきそうですが、たとえば、助成金業務などで、受給要件を満たしていないのに、書類を偽って作成して、不正受給に手を染めてしまう社労士がいるのは事実です。
ですから、開業を目指している人は、目先の利益にとらわれて違法行為をしないためにも最初の1~2年分の生活資金を用意しておいた方がいいと思うのです。

また、遵法精神の話で言えば、ワイドショーなどで
「日本の年金制度は信頼できないので、保険料を納付していない。個人的に積み立て年金に入っている。」
というような事を言う、コメンテーターがたまにいますが、これを見過ごすことはできません。


第1に、きちんと40年間納付した場合は、老齢基礎年金・老齢厚生年金だけで十分生活できる人が多いという事実。
第2に、仮に現在の制度に若干問題があったとしても、「納めるべきものを納めない」というのは、まったく別の問題であるということ。


これ、税金で言うと、日本の今の税制は気に食わないので税金を納めませんと言っているようなものです。ちなみに、令和元年度の国民年金保険料の最終納付率※は、
76.3%です。意外と納付率高いでしょ。
※最終納付率=国民年金保険料は過去2年分の納付が可能であり、最終納付率とは、過年度に納付されたものを加えた納付率である。

アリとキリギリスの童話の、キリギリスに騙されて遊んでいると老後は厳しい現実が待っています。なお、老齢基礎年金(又は老齢厚生年金)は、10年間保険料を納付していれば権利は発生しますが、きちんとした生活をおくるためには、40年間保険料を納付しなければならないと思います。

日本の年金制度が意外としっかりしていることを金額ベースで見てみると、次のようになります。

<2018年度の社会保障給付費>
項 目 数 値
年 金  55兆2581億円 
医 療  39兆7445億円 
 福祉その他   26兆5382億円 
合 計 121兆5408億円 


上記のように、医療よりも多い約55兆円が年金として国民の老後等の生活のために給付されています。
最新の平均寿命は、男性=81.41歳。女性=87.45歳です。65歳以降、女性の場合は20年以上あるのですから、「年金」というのはとても重要なものです。

最後に令和3年度の年金額が、先日発表されましたが、令和2年と比べてどうなるか知っていますか?上がるか?下がるか?
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正解は、令和3年度の年金額は、令和2年度から、0.1%の引き下げとなります!
ほんの少しだけ下がりますが、極めて簡単に説明しますと、
物価変動率=0.0%
名目手取り賃金変動率=-0.1%

上記のようになっていて、物価は昨年と変わらないのですが、賃金変動率が-0.1%ということで、令和3年度の年金額は0.1%引き下げることになりました。

なお、マクロ経済スライドによるスライド調整率が-0.1%なので、合計して-0.2%になりそうですが、賃金や物価による改定率がマイナスの場合には、マクロ経済スライドによるスライド調整は行わないこととされているので、この-0.1%分は、来年以降に繰り越しされます。
上記のマクロ経済スライドなどの話は、きわめて平た~~~~く解説していますので、詳しくは必ずお手持ちのテキストの該当ページで確認してください!
次回は、3月19日の予定です。



社労士講師室・伊藤修登

つづく。
※別段の記載のない限り、本原稿作成時点で施行されている法令に基づいた内容になっています。

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