【社会保険労務士】
「 初めて見る選択式問題の攻略方法を考えてみる。 」



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こんにちは。今日は2021年9月3日。
本試験が終わって約2週間経ちました。本試験を受験された方々、大変お疲れ様でした。午前に1時間20分、午後に3時間30分、合計4時間50分の試験を本気で受けると、終わった後の1週間位は、疲れきって何もやる気が起きない状態だったと思います。
試験当日の解答速報で自己採点された方の中には、合格を確信して、雄叫びを上げた人とか、泣いてしまった人もいると思います。本気で挑んた人だけが分かり合える境地だと思います。

さて、社労士試験に合格するためには、大きく分けて2つのステップがあります。
1つ目は、択一式試験で確実に「49点」以上を取る実力をつけることです。70点満点の約7割を取っていれば、択一式試験の合格基準はクリアできます。
択一式試験は、勉強時間に比例しますので、毎日コツコツと勉強を継続していれば自然と得点は上昇します。
2つ目が、選択式試験で、8科目3点以上ずつ取ることです。
これが、社労士試験を難関にしている最大の要因なのですが、1科目5空欄中、3空欄を正解しなければならないというのが至難の業なのです。

今週は、すでに択一式では合格基準を満たしていながらも、選択式で基準点が取れなかった人に向けた話をしようと思います。
年の安衛法の空欄DとEは、ともに第3回実力完成答練でズバリ的中したわけですが、空欄Eについて、仮に実力完成答練で出題されていなかったとして、つまり初めて見るという人でも解く方法があります。

『事業者は、高さが( E ) 以上の箇所(作業床の端、開口部等を除く。)で作業を行う場合において墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、足場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければならない。』

選択肢の候補が、
①1メートル   ②1.5メートル   ③2メートル   ④3メートル
正解は「2メートル」なのですが、これを解くヒントは実は昨年の本試験問題にありますので、昨年の問題を紹介します。

『事業者は、高さ又は深さが( 1.5 )メートルを超える箇所で作業を行うときは、当該作業に従事する労働者が安全に昇降するための設備等を設けなければならない。』

この問題は、高さ又は深さが1.5メートルを超える場所で作業をするときは、安全に昇り降りができるための設備(梯子みたいなもの)を設けてくださいという規定です。これを踏まえて、今年の問題を考えると、

梯子

『事業者は、高さが ( E )以上の箇所(作業床の端、開口部等を除く。)で作業を行う場合において墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、足場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければならない。』

つまり、墜落によるケガの防止のために、作業床を設けるということなので、1.5メートルでは少し低いですよね。ビルの工事現場の側面にいくつも作業床が設置されていて、作業員が作業しているのを想像してほしいのですが、日本人の平均身長なども考慮すると、2メートルの方が適切だと推測できるはずです。
また、昨年の問題は、高さ又は深さが1.5メートルを超えるですが
今年の問題は、高さが ( E ) 以上の箇所なのですから、「超える」と「以上」では意味が異なりますので、昨年と同じ1.5メートルは入らないと推測できると思います。

作業員

もう1つ、多くの受験生が苦戦した「労一」ですが、例えば空欄Cを考えてみます。

『また、( C ) において高年齢退職予定者の情報を登録して、その能力の活用を希望する事業者に対して、これを紹介する高年齢退職予定者キャリア人材バンク事業を実施している。』

選択肢は、
①(公財)産業雇用安定センター   ②職業能力開発促進センター
③中央職業能力開発協会      ④ハローワーク

文脈から判断すると、高年齢退職予定者の情報を登録して、再就職をしやすくするためのものと考えることができます。
「④ハローワーク」が、そのような事をしているというのは聞いたことがないので、残り3つですが、「②職業能力開発促進センター」も「③中央職業能力開発協会」も似たような組織で、労働者の能力の開発に重きを置いているような感じがします。 そうすると、「①(公財)産業雇用安定センター」が、雇用の安定ということで、再就職の援助のようなことをしているのではと予想して、正解の「①(公財)産業雇用安定センター」を選択できるというわけです。
上記は、あくまで制限時間内で解くための私の個人的見解です。

選択式は、ときには理不尽な問題も出るのですが、逆にほとんどの受験生にとっては、初めて見る公平な問題とも言えるので、このあたりは非常に悩ましいところです。
次回以降も、選択式攻略を考えたいと思います。



社労士講師室・伊藤修登

つづく。
※別段の記載のない限り、本原稿作成時点で施行されている法令に基づいた内容になっています。

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