【社会保険労務士】
「 社労士を志した理由を思い出してみよう! 」



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こんにちは。今日は2022年1月14日。
あっという間に1月も中旬になりましたが、勉強の調子はいかがでしょうか?
正月休みで少しリズムを乱していた人も、そろそろ本調子に戻すようにしてください。
そうは言っても、なかなか調子が出ない人は、そもそもなぜ「社労士」を目指そうと思ったのかを思い出してみましょう。
社労士合格者に聞いてみると、多くの人が、自ら勤務していた会社の労働条件に疑問を持って、「労働基準法」に興味を持ったのがきっかけという人が多いようです。
そこから初めて「社会保険労務士」という仕事・資格を知り、勉強を始めるという人がとても多いのです。
私自身も以前勤めていた会社が、サービス残業だらけの会社で、何かおかしいと疑問に感じて、「社会保険労務士」という資格を知りました。

サービス残業

合格後には、労働基準監督官という仕事にも興味が湧き、受験しようと思い調べたところ、30歳以下という年齢制限があり非常にがっかりしたことを覚えています。(20歳台で、労働基準法に興味を持つことは珍しく、年齢制限という受験資格が現代社会とズレていると感じます。労働基準監督官という仕事は、むしろ社会経験が豊富な人の方が向いていると思うのですが、どうでしょうか?)
とにかく、気持ちが折れかかっている人は、なぜ社労士を目指すのかをもう一度思い出して、自らを奮い立たせてください。

さて、社労士試験に合格した後は、友人知人からいろいろな相談を受けるので、そういう時は是非力になってあげてくださいね。先日、次のような相談がありました。

『うちの会社、7時間労働なのに昼休みが30分しかないんだよね。一応、労働契約の上では、60分休憩ということになっているんだけど、先輩社員も30分しか取らないし、暗黙のルールでそうなっているらしいんだけど、法的に問題ないんですか?』

皆様は、すでに労働基準法を学習しているので、分かっていると思いますが、一応確認しておくと、休憩の規定は次のようになっています。

労働時間 休憩時間
6時間以内 与えなくてもよい
6時間超8時間以内 45分以上
8時間超 60分以上


先ほどの事例でいうと、7時間労働の場合は、使用者は労働者に対して45分以上の休憩を与えなければなりません。
で、問題はここからです。労基法違反なのは分かっているが、これをどのように指摘したらいいでしょうか?現実的には指摘するのは難しいと思うのですが、労働基準法第104条は次のようになっています。

『事業場に、労働基準法又は労働基準法に基づいて発する命令に違反する事実がある場合においては、労働者は、その事実を行政官庁又は労働基準監督官に申告することができる。使用者は、前記の申告をしたことを理由として、労働者に対して解雇その他不利益な取扱いをしてはならない。』


と規定されています。
しかしながら、いざ当事者になると、なかなか行政官庁に申告するのは難しいと言われています。現実問題として、会社の違法状態を申告した場合には、露骨な不利益はないかもしれませんが、ある種の嫌がらせに合うかもしれません。
それゆえ、「労働者一個人」が申告するのは相当な勇気と覚悟がいると思います。
小さい会社であれば、なおさら指摘しづらいですよね。
なお、使用者が法第104条に違反して労働者に不利益な取扱いをした場合には、6箇月以下の懲役又は30万円以下の罰金に処せられます。法律上、きちんと罰則はあるのです。

上記のような誰の目にも明らかな法律違反を続けている使用者は、いわゆる確信犯で是正する気はないのかもしれませんが、行政官庁等に申告することができることは知っておきましょう。

似たような事例では、昼休み中に、お弁当を食べながら電話当番を頼まれる中小企業もいまだに存在するようですが、これも明らかに労基法違反です。
いつ電話が鳴るか分からないのですから、休憩時間とは言えません。休憩時間とは労働から完全に離れることが保障されている時間のことを指しています。
このような違法な会社があるのは残念なことですが、われわれ社労士としては、法律を地道に一つ一つ啓蒙していくしかないと思うのです。



社労士講師室・伊藤修登

つづく。

※別段の記載のない限り、本原稿作成時点で施行されている法令に基づいた内容になっています。

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