【社会保険労務士】
「 目から鱗が落ちる選択式問題の
解き方??」



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「 目から鱗が落ちる選択式問題の解き方?? 」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

こんにちは。今日は2022年3月11日。
東日本大震災から、11年経過しました。
大地震や津波などの災害は、ある日、突然やって来るので、日頃から防災グッズ等を備えておくべきだと思うのです。できれば、数日分の水や食料などは常に備蓄しておくのが良いでしょう。
最近は、世界的に暗いニュースが多く、受験生の皆様も気が滅入ることもあると思いますが、とにかく社労士試験の勉強を続けましょう!

挨拶

さて、今日、取り上げるのは、受験生の多くの方が苦手にしている選択式問題の解き方についてです。
昨年の「国民年金法」は、やや難問と言える問題で、5点満点中、2点でも基準点クリアという救済措置が採られました。
条文からの出題の場合は、原則として、暗記で解くしかないと思うのですが、そうは言っても暗記していないときもありますよね。で、そんなとき、どうするのか?を少し解説したいと思います。

『 国民年金法第16条の2第1項の規定によると、政府は、国民年金法第4条の3第1項の規定により財政の現況及び見通しを作成するに当たり、国民年金事業の財政が、財政均衡期間の終了時に( A ) ようにするために必要な年金特別会計の国民年金勘定の積立金を保有しつつ当該財政均衡期間にわたってその均衡を保つことができないと見込まれる場合には、年金たる給付(付加年金を除く。)の額(以下本問において「給付額」という。)を( B ) するものとし、政令で、給付額を( B )する期間の( C ) を定めるものとされている。 』

上記の問題文は、現在適用されている、マクロ経済スライドによる年金額の調整を行う調整期間についての条文なので、きちんと勉強している人にとっては、空欄Bの、「調整」と、空欄Cの、「開始年度」を入れることはできたと思うのですが、多くの受験生が苦しんだのだが、空欄Aでした。

空欄Aの選択肢候補
⑥ 給付額に不足が生じない
⑪ 給付の支給に支障が生じない
⑬ 財政窮迫化をもたらさない
⑭ 財政収支が保たれる


空欄Aの前後は、次のようになっています。

「~財政の現況及び見通しを作成するに当たり、国民年金事業の財政が、財政均衡期間の終了時に( A )ようにするために必要な年金特別会計の国民年金勘定の積立金を保有しつつ~~」
財政の現況及び見通しを作成するに当たって、国民年金事業の財政が、財政均衡期間の終了時に( A )ようにするために必要な年金特別会計の国民年金勘定の積立金を保有しつつ、~~均衡を保つことができないと見込まれる場合には、年金たる給付の額を調整しようとする規定です。
考え方のヒントとして、積立金を保有するのは、何のためなのかも考えてみましょう。
また、極めてひらたく言うと、この規定は、給付の額を抑制する話と言えますので、選択肢の⑬と⑭は外れると思います。
そうすると、積立金を保有するための理由として残るのは、「⑥給付額に不足が生じない」か、「⑪給付の支給に支障が生じない」かのどちらかだと推測できます。
正直、⑥も⑪も両方入りそうな感じで、見分けがつかないとも言えますが、問題文の後半に次のような記述があります。

「 ~年金たる給付(付加年金を除く。)の額(以下本問において「給付額」という。)を( B )するものとし、政令で、給付額を( B )する期間の( C )を定めるものとされている。」

ここで、(以下本問において「給付額」という。)この言葉が初めて登場するわけです。
つまり、この文章の前には、「給付額」という言葉は存在しないと言えるのです。
仮に空欄Aに「⑥給付額に不足が生じない」を入れると、文章の構成として、前後の位置の逆転が生じてしまいます。(以下本問において「給付額」という。)この言葉よりも前に、「給付額」という言葉は来ないはずです。
というわけで、正解は「⑪給付の支給に支障が生じない」となるわけです。

上記の考え方は、正攻法ではないかもしれませんが、どうしても正解が思い浮かばない場合は、問題文の中にヒントがあるときがありますので、それぞれの選択肢を入れてみて、文章として通じるか否かで判断するという方法もあることを覚えておいてください。



社労士講師室・伊藤修登

つづく。

※別段の記載のない限り、本原稿作成時点で施行されている法令に基づいた内容になっています。

TAC社会保険労務士講座では、無料のオンラインセミナーを不定期で行っています。
興味がございましたら、お気軽にご参加ください。申込方法等は、TAC社労士講座のホームページをご覧ください。

TAC社会保険労務士講座のホームページはこちら