【社会保険労務士】
「 フレックスタイム制度って、
何ですか??」



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「 フレックスタイム制度って、何ですか?? 」
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こんにちは。今日は2022年5月13日。
GW中に久しぶりに1泊2日で旅行に行ったのですが、旅先のレストラン(パスタ屋さん)で少し変わった体験をしたので、書いてみます。
そのお店は本格的なイタリアンレストランで、メニューも豊富でどれも美味しそうだったので、入ろうとしたのですが、お客さんがなぜか3列あるテーブル席の3列目だけに集中していたのです。

<店内図・テーブル席15>

 空席      空席     満席 
空席   空席   空席
空席   空席   満席
空席   空席   空席
空席   空席   満席

(後に右側の席がすべて埋まる)

なぜか、右側のテーブル席だけに、お客さんが集中しているのですが、その訳は、右側のテーブル席の椅子は普通のクッションがある椅子で、残りの2列のイスは、「木の椅子」なのです。

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例えて言うと、小中学校の教室の椅子、見るからに座るとお尻が痛くなりそうな椅子。
せっかく雰囲気の良いレストランなのに、なぜ木の椅子????
で、店員さんに席は選べるのか尋ねると、好きなところに座っていいということなので、当然クッション付きの椅子の席に座りました。その後、2組のお客さんも入ったのですが、やはりクッション付きの座席に座り、私たちも含めて合計5組の客すべてが右側に座るという、極めてアンバランスな店内の配置となったわけです。(ソーシャルディスタンスは、完全に無視状態)
残り、10テーブルあるのですが、その後に入って来るお客さんは、木の椅子と分かると出ていくという状況で、料理の味は良かったので、木の椅子だけがどうしても不可解なお店でした。唯一の救いは席を自由に選ぶことができたということですね。

さて、自由に選ぶということの繋がりで、最近の働き方改革で、満員電車を避けるために大企業を中心に「フレックスタイム制」を導入している企業が少しずつ増えてきているようです。
フレックスタイム制を労働基準法の条文で表すと次のようになります。

『使用者は、就業規則その他これに準ずるものにより、その労働者に係る始業及び終業の時刻をその労働者の決定に委ねることとした労働者については、労使協定により、一定の事項を定めたときは、その協定で清算期間として定められた期間を平均し、1週間当たりの労働時間が法定労働時間を超えない範囲内において、1週間又は1日において法定労働時間を超えて労働させることができる。』

一般的な例では、コアタイムとフレキシブルタイムを設けて運用している会社が多いと思います。
例えば、1日の標準労働時間帯を午前9時~午後5時と設定して、
午前11時~午後3時までをコアタイムとし、その前後の午前7時~午前11時、午後3時~午後7時をフレキシブルタイムにしておけば、満員電車を避けて出勤できるので、仕事の能率も上がると言われています。
※コアタイム(必ず勤務すべき時間帯)
※フレキシブルタイム(その時間帯の中であればいつ出社・退社してもよい時間帯)

なお、数年前の改正で、清算期間を3箇月として運用することも認められていまして、
例えば、次のように設定することも可能です。
6月~8月を清算期間とした場合、
6月の週平均労働時間=50時間
7月の週平均労働時間=40時間
8月の週平均労働時間=30時間
(若干、6月が大変ですが。)

上記のように、50時間を超えない範囲内において、3箇月全体の平均が40時間以内に収まっていれば合法です。
小学生のお子さんがいる労働者の方は、上記のように設定すれば、8月の夏休みに子どもと多くの時間を過ごすことができるので、この新しい仕組みを利用している人も増えているようです。
労働基準法を勉強するときは、ご自分の勤務時間と比較しながら考えると記憶に残りやすいと思います。



社労士講師室・伊藤修登

つづく。

※別段の記載のない限り、本原稿作成時点で施行されている法令に基づいた内容になっています。

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