【司法試験】

H29司法試験合格者日誌

~具体的な勉強方法・予習編~


こんにちは。

 

予備試験の口述試験を受けられた方,大変お疲れ様でした。 とりあえず今は休まれてよいと思いますが,来年の司法試験までそう長くはありません。勉強を再開する道筋も考えておくべきです。

 

それでは,前回の続きで,4Aで予備試験に受かるまでの私自身の勉強方法を書かせて頂きたいと思います。

 

中村先生の講座を購入してから翌年の予備試験の論文式試験を受けるまでに,私は具体的に以下の勉強をしました。

 

 4A論文解法パターン講義の予習

イ 講義を聞く

ウ 基本書・演習書を何冊か通読

エ 司法・予備短答過去問のうち,行政法・民法・商法・民訴法・刑訴法を繰り返し解く

オ 答練・模試の受講

カ 予備試験の論文式試験の法律実務基礎科目の全過去問について答案を書く

 

今回はについて説明したいと思います。

 

4A論文解法パターン講義はアウトプット形式の講義なので,講義に付いていくためには,講義を聴く前に4A論文解法パターンテキスト掲載の問題を解いておく必要があります。 ここで,予習として必要なのは,(時間がなければ仕方ないですがそうでない限り)問題文を読んで事案を把握するだけでなく,実際に4A図を書いて,適用条文を抽出し,どの文言の解釈・あてはめが争われているのかを考えるということです。

 

たしかに,事案を把握しさえすれば,講義に付いていくことは可能で,中村先生も講義の中で4A図を使って実際に問題を解かれるので,その状態でもある程度4Aを身に付けられるとは思います。 しかし,4Aの力を最大限吸収するためには,やはり自分で一度4Aで問題を解いておく必要があると思います。 なぜなら,以前の記事でも述べた通り,4Aの長所は,①思考プロセスの可視化と②条文を重視する姿勢です。すなわち,問題文の事情から「なぜそこを争点化したのか」「その争点はどの条文のどの文言に関するものなのか」をしっかり自分で把握できるようになるというのが目的です。 なので,予習の段階で実際に4A図を書いたりしておくことで,講義を聴いて中村先生の解き方と照らし合わせて,自分の問題の捉え方が正しかったかどうかを確認できると,高い学習効果が得られるということです。

 

たとえば,「自己が所有する家屋に,自己の債権者のため抵当権を設定した。同家屋にエアコンを設置したが,その後搬出して他人に売却した。当該エアコンに対して抵当権の効力が及ぶか」という事案ならば(cf.2018論パタ民法2-2-7),まず4A図を描いてこれが所有者vs抵当権者の図式になっていることを把握し,そもそも抵当権の直接の目的物は家屋なのになぜエアコンに抵当権が及ぶという話になっているのか,という疑問を抽出します。

 

更にその後,エアコンの搬出・売却という事情があるが,これは事案の処理にどう影響するのか,という疑問を抽出します。 これらの疑問に対しては,予習段階では,事前知識がなければ,民法370条の「付加して一体となっている物」の解釈・あてはめの問題になるということや,また学説にもよりますが,民法177条の「第三者」の解釈・あてはめの問題になるということには気付けないかもしれません。 しかし,上記の思考プロセスを予め可視化しておくことで,講義を聴いた時,どの知識が自分に足りなかったのか(又は自分の処理パターンが根本から間違っていたか)が明確になります。 なお,私は予習段階でも復習段階でも,論文解法パターンテキストの問題で実際に答案を書いたことはありません。流石に時間が掛かりすぎる,書くなら過去問や答練等の類似問題の方が学習効果が高い等と思ったからです。

 

次回はイ,ウについて説明したいと思います。

 

頑張ってください!

 

次回に続く!!