【司法試験】

H29司法試験合格者日誌

~基本書・演習書の通読について~


こんにちは。

 

前回の続きで,TAC/Wセミナーで予備試験に受かるまでの私自身の勉強方法を書かせて頂きたいと思います。

 

TAC/Wセミナーの講座を購入してから翌年の予備試験の論文式試験を受けるまでに,私は具体的に以下の勉強をしました。

 

ア 講義を聞く

イ 基本書・演習書を何冊か通読

ウ 司法・予備短答過去問のうち,行政法・民法・商法・民訴法・刑訴法を繰り返し解く

エ 答練・模試の受講

オ 予備試験の論文式試験の法律実務基礎科目の全過去問について答案を書く

 

今回はについて説明したいと思います。

 

TAC/Wセミナーの講師は,知識中心の勉強は不要であると繰り返し述べられており,基本書の通読に対し否定的です。また,問題演習としては,過去問を繰り返し繰り返し解くことが大事であると何度も述べられており,市販の演習書の利用に対し否定的です。

 

確かに,試験対策として一番重要なのは「本試験現場で合格答案を書けるようになるための勉強」であって,本試験問題に関係のない知識や過去問以外の問題演習は本試験問題から相対的に遠く離れたものである以上,市販の基本書・演習書を利用する勉強は,優先順位が低いものと言わざるを得ません。

 

しかし,事例問題を利用したアウトプット型の勉強では,問題ごとに分断された知識を一つ一つ身に付けていくわけで,知識の網羅性に不安が残るのは事実です。また,「多くの受験生が使っている」との触れ込みのある演習書を全く使わないとなると,自分だけ取り残されてしまうのではという不安に悩むのは当然です。

 

そのような不安をそのままにしておくと普段の勉強にも差し障るので,放置するのは得策ではありません。結局は程度問題だと思います。過去問の優先順位を見誤りさえしなければ,基本書・演習書と上手く付き合う術もあるのではないかと個人的には思います。

 

私が司法試験系の勉強を始めてから予備試験の論文式試験を受けるまでに利用した主な基本書・演習書は以下のとおりです(なお,利用方法はそれぞれ異なります。通読したもの,通読しようとして半分くらい読んだがそこで断念したもの,頻繁に辞書的に利用したもの等。たまに辞書的に利用しただけのものは挙げていません)。

 

・芦部信喜(高橋和之補訂)『憲法』岩波書店

頻繁に辞書的に使いました。

 

・櫻井敬子・橋本博之『行政法』弘文堂

通読しました。行政法の短答が苦手だったので,網羅的なインプットが必要だと感じたからです。

 

・伊藤靖史・大杉謙一・田中亘・松井秀征『会社法(LEGAL QUEST)』有斐閣

通読しました。行政法と同じく会社法も短答が苦手だったからです。

 

・井田良・佐伯仁志・橋爪隆・安田拓人『刑法事例演習教材』有斐閣 通読しました。当時から「種本」と言われており,読んでおく必要があると判断しました。

 

・古江賴隆『事例演習刑事訴訟法(法学教室ライブラリィ)』有斐閣

周囲の評判が良かったので捜査部分までは読みましたが,内容が高度で読むのに余りに時間が掛かるので通読は断念しました。その後頻繁に辞書的に使いました。

 

・司法研修所編『新問題研究要件事実』法曹会

要件事実の入門書です。法律実務基礎科目の民事の問題を解くのにこの本の通読は必須だと思います。

 

・司法研修所編『紛争類型別の要件事実―民事訴訟における攻撃防御の構造―』法曹会

当時周囲がよく読んでいたので通読しました。

 

・大島眞一『完全講義 民事裁判実務の基礎 上・下』民事法研究会

周囲の評判が良かったので途中まで読みましたが,読むのに余りに時間が掛かるので通読は断念しました。その後頻繁に辞書的に使いました。

 

なお,予備試験合格後司法試験合格までに利用したものもここに挙げておきたいと思います。

 

・小山剛『「憲法上の権利」の作法』尚学社

評判が良かったので通読しました。個人的には今年の司法試験の憲法の問題を解くのに非常に役立ったと思っています。

 

・宍戸常寿編著『憲法演習ノート 憲法を楽しむ21問(演習ノートシリーズ)』弘文堂

評判が良かったので統治部分を除いて通読しました。個人的にはこれも今年の問題を解くのに非常に役立ったと思っています。

 

・大島義則『憲法ガール』法律文化社

評判が良かったので通読しました。会話形式の文章から,主張反論型の答案の組み立て方が肌で掴めます。

 

・橋本博之『行政法解釈の基礎:「仕組み」から解く』日本評論社

評判が良かったので通読しました。処分性や原告適格のように,判例の定義が抽象的で,毎度漠然と当てはめていたような事項について,個々の事案ごとにどういう風に論理を組み立てるべきかの指針を示してくれており,場当たり的な当てはめを克服することができます。今年の問題を解くのに非常に役立ったと思っています。

 

・伊藤靖史・伊藤雄司・大杉謙一・齊藤真紀・田中亘・松井秀征『事例で考える会社法(法学教室ライブラリィ)』有斐閣

評判が良かったので通読しようと思いましたが,読むのに時間が掛かり事例⑦まで読んだ辺りで試験当日となってしまいました。

 

・森戸英幸『プレップ労働法』弘文堂

「労働法を学びたいが,いきなり基本書を読むのはためらう」という人のための入門書として評判が良かったので,私はこの本を通読することから始めました。

 

・水町勇一郎『労働法』有斐閣

現在司法試験対策のための労働法の基本書として最も評判が良いと思います。第1編と最終編以外を通読しました。

※TAC/Wセミナーの水町「労働法」徹底解析講義はコチラ 

 

・水町勇一郎・緒方桂子編『事例演習労働法』有斐閣

「労働法の基本的知識は身に付けたが,いきなり過去問に取り組むのはためらう」という人のための演習書として評判が良かったので,私は過去問を解く前に一度この本を通読しました。

 

以上のとおり,私は市販の基本書・演習書もそれなりに利用していました。 ただし,試験対策として一番重要なのは「本試験現場で合格答案を書けるようになるための勉強」であり,そのために最も効果のある方法は「実際に本試験現場で出題された過去問を時間内に解いて答案化すること」であることには注意して頂きたいと思います。

 

次回はエについて説明します!頑張ってください!

 

次回に続く!! 

 

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