【司法試験】

H29司法試験合格者日誌

~司法試験と予備試験の違いって?~


こんにちは。

 

最近本当に寒いですね。 私は少し風邪を引いてしまったので,皆さんもお気を付けください。

 

さて,前回までは予備試験に合格するまでの勉強について書かせて頂きました。

 

私は,予備試験合格後,次の年の司法試験に不合格となってしまったのですが,今回は,その経験から,予備試験対策と司法試験対策の違いについて書かせて頂こうと思います。

 

予備試験と司法試験は,法曹になるための試験という点で共通していますし,試験科目もかなり共通しています。 なので,昔の私は,予備試験対策と司法試験対策はほぼ同じでよく,それぞれの過去問を解いて傾向の違いを掴んでおくだけで大丈夫,ぐらいに考えていました。

 

しかし今は,予備試験対策と司法試験対策は別物だと考えています。 もちろん,予備試験対策が司法試験対策に流用できる部分(特に暗記系の知識)は多いとは思います。 しかし,出発点となる過去問が,試験時間,解答用紙の枚数,問題の分量など予備試験と司法試験で多数の相違点があるのだから,出発点が異なる以上,両対策は本質的に別物になる,ということです。

 

具体的な話をすると,私は一度目の司法試験に落ちた時,途中答案だらけでした。行政法は設問4が完全な白紙,商法は設問3で内部統制システムの話に一切触れていない,民事訴訟法は最後に回した設問1が項目の行を除いて3行,刑事訴訟法は設問1で強制処分に当たり違法だとして任意捜査の限界について一切書かない等,成績の悪い科目は憲法以外全て形式的又は実質的途中答案でした(ちなみに,それぞれのランクは行政法E,商法F,民事訴訟法D,刑事訴訟法Eでした)。

 

もちろん,途中答案が即不合格に繋がるわけではありません。実際,私と同じく行政法で設問4が完全な白紙になったが,それでも合格している方がいると聞いています。 私が言いたいのは,そんなにも途中答案を連発するほど時間管理が甘かったのは,司法試験形式の答案作成に全然慣れていなかったからであり,それが全体的な出来の悪さにも繋がったということです。

 

この年は,過去問を使って実際に時間を測って答案を作るということがほとんどできていなかった上,答練を受けてもいません。 ということで,2時間の時間配分をどうするか,答案構成にどれだけの時間を使えるのか等予備試験と異なる司法試験の側面に,頭で分かっていても体では何ら対応できていなかったのです。 陸上の短距離走の話ですが,私は,100m走と200m走について,種目としては分かれているが同じ短距離走,結局フィジカル的に足が速ければよいのではないかなどと思っていました。 しかし,100m走では100m走のための走り方,200m走では200m走のための走り方というものがあるのだそうです。 速くなるためには,そういったものを練習でしっかり体に染み込ませないといけないのでしょう。

 

司法試験と予備試験も,もちろん共通点は多いですが,結局司法試験の「2時間で問題を解いて答案を書く」ための方法は,答練等で何度も実践して初めて肌で理解できるものであり,決して予備試験対策のみで身につくものではありません。 特に普段書くのが遅いという自覚のある方は,しっかり本番どおりの形式で答案を書いて,本番の形式に慣れるということが重要だと思います。

 

次回に続く!!