【司法試験】

H29司法試験145位合格者日誌

~再現答案を使った勉強(商法その2)~


こんにちは。

 

今週は,先週掲載した平成27年度の予備論文商法の再現答案を使って,当時私がどのような勉強をしていたかを説明していきたいと思います。  

 

私の平成26年度の予備論文商法の評価はDでした。この年の商法の問題は,自分の中では非常に印象の薄いものでした。当時の私の商法の知識はかなり乏しく,正にこの問題の設問2で論点となっている株主総会の特別決議を欠く募集株式の有利発行の効力について,判例の理由付けのみならず結論すらあいまいな状態でした。  

 

そのような私としては,本番でこの問題を見た時も,「あ,これ利益相反取引とかいうのに当たり得る!知っている知識が使えそうな問題だ!運が良い!」というぐらいの感想でした。  

 

それでも利益相反取引について辛うじて覚えていた論証を吐き出したおかげで,なんとかD評価は得られたという顛末です。  

 

したがって,最も大きい敗因は知識不足であるということは明らかでした。  

 

特に商法は知識の丁寧さ,正確性がとにかく重要であるというのは,現在の私の持論です(もちろん,問題演習をしなくてよいという意味ではありません)。  

 

当時の私も,そういった商法の特性を十分に理解していたわけではありませんでしたが,知識のブラッシュアップが必要だという程度の意識はありました。しかし,どうすれば知識のブラッシュアップができるのか,という疑問は中々解決しませんでした。中村先生の4Aに出会っても,当初は,商法に関しては知識が重要なのだから4Aをやってもなあ,という態度でした。しかし,商法の4A論文解法パターンテキストを解き進めていくと,徐々に問題演習の重要性を実感しました。というのも,テキストに掲載されている問題は,中村先生が意図してそのような問題を選出をしているのかもしれませんが,過去問等で頻出の法律構成・論点(ex.株主総会決議取消しの訴え(会社法831条1項),取締役会決議の瑕疵としての招集通知(会社法368条1項)の欠缺)が繰り返し繰り返し出題されており,「こういうパターンの問題が頻出なのか」ということが肌感覚で学べたからです。  

 

それによって,広大すぎてどこから手を付けてよいか分からなかった商法の知識について,手を付ける起点のようなものが見えてきました。  

 

平成27年度の問題との関連で言えば,会社法429条1項について問う問題が頻出であることは分かっていたので,私は,少なくとも同条項の趣旨だけは書けるように,何度も何度も暗唱していました。  その結果,任務の具体的内容を特定しなかったり,「第三者」に株主が含まれるかなどの重要な論点につき知識不足を露呈したりしたものの,なんとか設問1については最低限のことは書けたのかなと思っています。  また,4Aの効果としては,各要件を逐一検討する癖が付いたということもあります。  

 

設問1でいえば,忘れがちな因果関係の検討を忘れずできたのは,4Aのおかげかなと思っています。  

 

一方,設問2については,会社法総則からの出題でしたが,「会社の名前を続用した場合に使える条文があってその類推適用が可能な場合があるんだったような」というくらいの認識で,事前知識は比較的乏しい状態でした。  

 

しかし,4Aのおかげで,まず条文を探す(商号らしき事情が出てきたので,会社法総則部分を探せばよいということは分かる),そして逐一条文の文言にあてはめるという姿勢は貫くことができました。  条文の趣旨が間違っているので,どこまで加点になったかは分かりませんが,C評価を得られたということは,ここで多少点数が入った可能性もあるのではないかと思っています。

 

次回に続く!