【司法試験】 H30合格者ブログ

~僕の失敗、からの更生記~

【初の短答突破の天国からの論文という地獄へようこそ】


みなさんこんにちは!  

 

この時期は大学受験生だった頃のセンター試験を思い出してしまいます。僕はセンター試験が苦手で、マーク試験そのものが苦手と思い込んでいましたが、それが短答の出来が悪くても仕方ないという甘えにつながっていたのかなと今になっては思います。

 

今週お伝えしたいことは、形式的に周りの成功者の真似をしても必ずしも成功するとは限らないと言うことです。前回までの通り、短答に呆気なく不合格になってしまった私でしたが数日すると、流石にまずいと思い始めました。短答に合格したとしても論文と口述まであるのに、短答で不合格、それも152点という合格最低点に20点近く及ばない点数という事態にどうすればいいのか困りました。とりあえず短答の過去問をちゃんと解こう、そう思い立って早稲田経営出版の体系別短答式過去問集を今度こそ真面目にやろうとしました。

 

しかし、ここで後々から考えると大問題が生じていました。インターネットで情報を見てみると、択一六法がいいとか、判例六法がいいとか様々な情報があふれていました。また、過去問だけをやるのは知識に漏れがあるのではないかと思ってしまい、結局、条文を素読して判例の知識を読みながら過去問にも手を出すという、今にして思えば明らかに消化不良になるやり方をしていました。会社法に至っては条文を読むだけでも一苦労です。この中途半端な覚悟で手を広げたせいで肝心の過去問の方がおろそかになってしまいました。

 

確かに5回繰り返しはしましたが、本当に形式的にやっただけで、刑法の学説問題もササッと解答し、他の問題も間違えたとしても解説をササッと読むだけという、身になっているかは定かでないくらい素早く回してしまいました。

 

これは後日談ですが、予備校の先生にやり方がまずい、君はまずは過去問をじっくり解くことを優先して、余力があったら他の条文の素読などをやるべきだと言われました。スレスレ合格に恐怖を感じていた私は自分を信じることにして、例えば刑法の学説問題はしっかり考えて解答し、他の問題も間違えたらしっかり解説を読んで、量より質を重視したところ、短答過去問を繰り返した数こそ減りましたが、合格最低点プラス数点だった短答の点数がかなり余裕を持って合格できるようになりました。ですので、みなさんもまずは短答過去問を最優先にして、あくまでも過去問を軸に他の教材で適宜補強するくらいの感覚で勉強すると、短答の点数が安定すると思います。そして、最初はよく分からなくても、問題と解説に向き合うに当たり、ひとまずは考えて理解しようとする姿勢を貫くべきです。 当時の私は、そんなことを知る由もなく、短答に臨んで、刑法と商法で低得点を叩き出し、合格最低点プラス8点差という危ない点数で合格しました。

 

私は、短答に合格したことで有頂天になっており、勝手に短答が一番の難関と決めつけて、論文はいわゆる論証パターンを覚えておけば大丈夫という、今にして思えば自殺行為としか思えない発想に至り、実際ひたすら論証パターンを覚えて問題演習をないがしろにして受験に臨みました。

 

迎えた本番、私は戦慄しました。憲法は慣れていないせいで何を書いたらいいのか分からず、適当に読んだ予備校の解答例を真似して書き、行政法はそもそも条文の本文と但し書きを間違えて書いてしまう。刑法はそもそも途中答案、刑訴だけまだまともでした。実務基礎科目は要件事実の理解を根本から誤った解答をしてしまいました。そして、民法は超理論を展開する、商法は典型論点の展開の仕方が分からず、おまけに無効の訴えの条文を間違えて書いてしまう、民訴法はまたしても独り善がりの超理論を展開してしまうなど散々でした。

 

どう考えても不合格で、実際受験直後は友人に半ベソをかきながら、“俺の限界が見えた、おとなしく撤退する”などと、今にして思えば何を言ってるんだお前はという事を言っていました。実際に不合格で順位も1000番第半ばという、お世辞にもいい成績ではありませんでした。

 

短答さえ超えればあとは楽勝と思っていた自分の愚かさにようやく気付き、なんとか論文を書けるようにしなくてはと思って悩んでいたところ、処理手順の確立をメインにしていたTACの司法試験講座に目新しさとこれならなんとかなるかと思い、入門することにしました。

 

しかし、漠然と私は司法試験に受かるから大丈夫と思う楽観的な気持ちとは裏腹に、自己不信からくる他人任せの態度が改められることはなく、まだまだ苦難は続くのでした。

 

次回予告 進歩できない男【予備試験論文に不合格になる条件】

 

次回に続く!