【司法試験】 H30合格者ブログ

~EF答案を回避して確実に合格~

【EFライン分析:憲法】


皆さんこんにちは。

 

今回から法律基本科目のEFラインの分析をしていきたいと思います。初回は憲法です。  

 

私は、憲法という科目が『最もEF回避が容易な科目』であると考えています。  

 

憲法の鉄則は以下の2点です。これに尽きるといっていいでしょう。  

 

1点目。『問題文の誘導から権利・答案の型を確定せよ』  

2点目。『三段階審査を貫け』  

以上です。  

 

要するに、権利と答案の型を間違えず、答案が三段階審査の形を成していれば、まず間違いなくEFは回避できます。  

 

以下、平成30年度本試験憲法で、具体的なEF回避の思考を見ていきましょう。    

 

試験開始の合図があります。問題用紙を開きます。まず着目すべきはどこか。

 

形式が変わったこと?

 設問が、原告→被告→私見の順番ではなくなったこと?  

 

違います。

形式変更は驚くかもしれませんが、やることはいつも同じです。

 

まずは問題文の誘導を探すのです。平成30年度の場合、最も分かりやすい誘導は、設問直前の甲の発言でした。

 

『甲:規制の対象となる図書類の範囲や,規制の手段,内容について,議論があり得ると思います。図書類を購入する側と販売等をする店舗の双方の立場でそれぞれの権利を検討しておく必要がありそうですね。図書類を購入する側としては,規制図書類の購入等ができない青少年と18歳以上の人を想定しておく必要があります。また,販売等をする店舗としては,条例の規制による影響が想定される3つのタイプの店舗,すなわち,を考えておく必要があるでしょう。』

 

私はこれを見つけた瞬間に、EF回避を確信しました。なぜか。それは、この誘導に従って権利と答案の型を構築し、三段階審査を組み立てればいいだけだからです。

 

下線部を分解してみましょう。

まず、『図書類を購入する側』と『販売等をする店舗』の権利を考えることが分かります。そして、前者については『規制図書類の購入等ができない青少年』と『18歳以上の人』の2つに分けられます。後者については、『これまで日用品と並んで規制図書類を一部販売してきたスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗』『学校周辺の規制区域となる場所で規制図書類を扱ってきた店舗』『規制図書類とそれ以外の図書類を扱っている書店やレンタルビデオ店』の3つに分けることができます。  

 

これを答案の型に落とし込むと以下の通りとなります。

 

第1 図書類を購入する側  

 1 規制図書類の購入等ができない青少年  

 2 18歳以上の人

第2 販売等をする店舗  

 1 これまで日用品と並んで規制図書類を一部販売してきたスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗  

 2 学校周辺の規制区域となる場所で規制図書類を扱ってきた店舗  

 3 規制図書類とそれ以外の図書類を扱っている書店やレンタルビデオ店

以上  

 

あとはこの型に従って三段階審査を書くだけです(※もちろん、第1が憲法21条1項の問題で、第2が22条1項の問題であることには気が付く必要はあります。しかし、短答を突破できるチカラがある人ならば、まず間違えることはないでしょう)。  

 

書くべき内容については、問題文の中に適宜誘導があるので、それにできる限り沿って書くことができれば十分です(書いてある内容は実はそこまで重要ではありません。答案が上記の骨格であることこそが重要なのです…)。  

 

なぜ、これだけでEF回避ができるのか。  

 

理由は簡単です。憲法の答案でEFという評価の付く答案のほとんどは、誘導を無視して好き勝手な権利を考え出し、好き勝手に書きなぐる答案だからです。憲法の試験は誘導に沿った権利を立てないと例え内容が法律的には間違っていなくてもほとんど点数が入らないということを知らない、あるいは、初っ端の科目でパニックになっている、といった人たちが、EFを埋めてくれるのです。

 

そのため、これらの過ちさえ犯さなければ、結果的にEFを回避することになるのです。

次回は行政法についてEF回避を分析します!

 

次回に続く!