【司法試験】 H30合格者ブログ

~EF答案を回避して確実に合格~

【EFライン分析:行政法】


皆さんこんにちは。

 

前回から法律基本科目のEFラインの分析をしています。今回は行政法です。  

 

行政法といえばなんといっても「誘導」が特徴ではないでしょうか。

「誘導に乗らないと点数がつかない!」という指導が一貫してなされているのがこの科目です。  

 

しかし、EF回避という視点から考えると、この指導は少しズレていると思っています。

意外かもしれませんが、EF回避のためには、むしろ、『誘導に惑わされないこと』が重要です。EF答案の大半は、①誘導に惑わされて答案の型が崩れ、②時間配分を失敗し途中答案になっている答案です。  

 

誘導に惑わされず解答の型を貫き、答えられる範囲で誘導に乗るから、答案が明後日の方向に行きにくい。型が決まっているので時間の調整もしやすく、途中答案のリスクも下がります。これで、少なくとも、EFは回避できます。

 

平成30年度本試験行政法で、具体的なEF回避の思考を見ていきましょう。

 

問題を開いたら、誘導から読むという人もいますが、それでは誘導に惑わされるだけなのでやめたほうがいいいです。普通に設問から見ていきます。

 

まず、設問1(1)です。これは、原告適格の問題ですね。ということで、型は確定です。原告適格のあの論証を書いて、法を解釈し、規範を立てて、本件の具体的にあてはめるという、あの流れを書けばいいと分かります。

次に、設問1(2)です。これは、本案の問題ですね。取消訴訟ということなので、おそらくは裁量の逸脱濫用を主張するのでしょう。なので、これも型は確定です。処分の根拠となった法令の条文を指摘し、裁量が認められる文言を指摘して、「社会通念上著しく妥当性を欠くとき」に違法になる等の規範を立てて、あてはめを行います。

そして、設問2です。これも、本案の問題です。取消訴訟というところも設問1(2)と同じなので、型は確定です。

 

これで終わりです。あとは、この決められた型を守ることができる範囲で、誘導に乗っていけばいいのです。

 

絶対にやってはいけないのは、誘導にひとつひとつ答えるうちに、答案の型が崩れることです。

 

例えば、本案の問題の誘導で「〇〇法の趣旨をまず検討してみてください。」と書かれているので、いきなり

 

1 〇〇法の趣旨

 

…などど書いていきなり検討し始める答案は、少なくともEF回避の観点からすればリスクが大きいです。

 

それよりも、まず、裁量の逸脱濫用を問う本案ならば…

 

1 本件処分は違法か。

(1)本件処分の根拠条文→裁量の認定

(2)本件のあてはめ

(3)結論

 

…という型があるはず(あくまで一例ですが。)で、これが頭にあれば、「あ、あの誘導は(1)の裁量の認定のところで法の趣旨を検討しろということなんだな」ということがわかるはずです。  

 

近年の誘導は丁寧なので、誘導に従えば自然と型を踏まえた記述になることが多いですが、今年の試験もそうだとは限りません。    

 

なお、「型」と繰り返し述べていますが、「型」を網羅するには、過去問の検討が不可欠です。過去問の演習を通して、「こうきたらこうする」という型を作っておくことをオススメします。処分性の型や、訴えの利益の型、違法性の承継の型、手続的違法事由の型など、作っておくと安心です。

 

次回は民法についてEF回避を分析します!  

 

お楽しみに! 

次回に続く!