【司法試験】H30合格者ブログ

~僕の失敗、からの更生記~



第9話

刑事は簡単そうだと思ったらそうでもなかった(ストレート)

 


みなさんこんにちは。


予備試験も司法試験もいよいよ近づいてきて、ナーバスになりやすい時期かと思います。私もこの時期は、どっちの試験でも不安で仕方ありませんでした。

よく世間ではそういう時こそ勉強して不安を打ち消せと言いますが、あまりに過大なものになってしまうとわかっちゃいるけどやめられないという状態になると思います。そういう時はいっそのこと勉強はひとまず置いておいて、あえて気晴らしに何か他のことをするのは十分にありだと思います。


なんだかんだ言ってやっぱり苦しい時は苦しいので、たまには白旗を挙げていったん勉強から離れてみると、リフレッシュになることもあるので、試してみてはどうでしょうか。


【刑法】

初めて刑法の問題を見た時、“なんだこんなの楽勝じゃん!”と思ったのが正直な感想でした。しかし、成績はFECBと推移し、僕の受験生活は刑法が常に不安要素としてつきまとうことになりました。

初学者の人にとって刑法はとっつきやすく一見楽な科目に見えます。しかし、それは他の人も同じであり、その分他の科目に比べてレベルが高くなります。


まず、なぜFEをとったかについては、途中答案が一番の原因だと思います。お恥ずかしい話ですが、上記の甘い認識のままろくに答案作成をする練習をしないまま本番を迎えたら見事に低評価になりました。


ですので、まずはたんたんと条文に当てはめて答案を書き切る練習をすることが最優先になります。そのためには、構成要件の定義など覚えるべき事を最優先で覚えなくてはなりません。刑法は、確立された定義や判例の規範を用いて問題文にあてはめることで点が稼げますが、先ほど述べた通り他の科目に比べてレベルが高い分、より正確かつ素早く規範定立からのあてはめをする必要があります。学説の対立を注視するのではなく、まずは当てはめに必須な定義と規範を覚えることが肝要です。


さらに、答案を書いてみると書くべき量の多さに圧倒されます、というか私はされました。明らかに他の科目に比べて枚数が多くなります。ですので、誤解を恐れずに言えば、Tb→Rw→Sを処理手順に則り機械的にあてはめきる筆力が必要です。私は、手の疲れすら不安要素になり、万年筆に買い換えたくらいです。


そしてCBと推移した原因を考えてみると、書き切れるようになって、かつ問題文からしてあきらかにメインであることを「ある程度は」論じることができるようになったためだと思います。評価がBの時は、一番のメイン論点で若干怪しい事を書いてしまいましたが、他の論点はほぼ触れており流石にAだと思いました。しかし、結果はBであったのは、私見ですがメイン論点での失点を他の細かい論点を拾っていくだけではリカバリーはしにくいからだと思います。ですので、みなさんはそのようなことにならないように、問題演習を通じてメインで聞かれていることはどこかを意識することをおすすめします。


【刑訴】

この科目は、最初から私にとって優しい科目でした。成績の推移はCADBと不安定ながらも、なんでこうなったかがかなりはっきり分かる科目でした。


まず、成績の推移から察するに、まずは処理手順に則ってみんなが書けるところで書き負けない、かつ変なことを書かないということが最優先です。初年度のC評価の答案を今思い返してみると、あてはめが薄すぎましたが、一応受験生が書く論点を彼らの多数派ならこう書くだろうという当てはめで書いたおかげだったかとおもいます。A評価の時は、受験生が書く論点をそれなりに手厚く当てはめたらとれました。


逆にD評価だった時は、一番のメイン論点の規範を前から出ると言うことで注目度が高かったにも関わらず、まるごと覚えていなかったために苦し紛れの現場思考をしたのが原因だと思います。ですので、まずは受験生がみんな知っているであろう論点は、間違いなく規範を書ける状態にしておくことが重要です。


しかし、当てずっぽうに上記論点を知ることは不可能に近いので、私は、予備試験合格者で一番厚い層であろう法科大学院生の間では定番の事例演習刑事訴訟法(通称古江本)を利用していました。この本は、難解ですが、全部理解しようとしなくても、読んでいてここは規範として使えそうだなと思った部分をチェックしておくだけで穴を相当程度補填することができます。くれぐれも訴因はでないだろうなどと、変な決めつけはしないで下さい、私はそれで合格年に冷や汗をかくことになりました。


いかがだったでしょうか?今回で一応7科目は書き終えて、残すところは法律実務基礎科目のみになりましたが、自分で読み返してみると、結局の所“規範を最優先に覚えるべき事を覚えて自分の処理手順を絶対に崩さないようにする”ということをどの科目でも言っているだけじゃんと思いました。しかし、このようにどの科目でも普遍的な方法論を貫くことができたからこそ合格できたのではないかと今になって思います。


PS.使用した教材は次回全ての科目についてお伝えします。

今まで書くことを失念していて申し訳ありません。


【次回予告】

法律実務基礎科目はボーナスステージかも?


お楽しみに。


(次回へ続く!) 

 

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