【司法試験】H30合格者ブログ

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第17話

地方での就活はどうすればいいか?



今日のテーマは『地方での就活はどうすればいいか?』です。


まず述べておきたいのは、今回のテーマはインターンやサマークラークなどを経て司法修習開始前に就活を終えるいわゆる大手渉外事務所への就職を希望する方にとっては、ほとんど参考にならない記事でしょう。

 

他方、大部分の修習生は、地方での就職活動をすることになると思いますし、東京でも、大手渉外事務所以外の中堅事務所になれば、その実態は地方の就職活動と同じではないかと想像しています。

本稿では、中規模都市で修習生活を送る私が、地方における昨今の就職活動を分析してみたいと思います。


⑴ 第1期【1月頃から3月末まで(第1クール開始から第2クール中ごろまで)】

第1期は、実務修習(修習地に分かれての修習)開始から、第2クールの中ごろまでの期間です。

この期間は、地方の法律事務所の求人が少しずつ出始めるころなので、「ひまわり求人求職ナビ」などを利用して、求人を探して応募するのがメインになるでしょう。地方によっては、この時期に弁護士会主催の就職説明会が開催されることがあるため、このようなイベントに足を運び、対面で事務所の説明を聞いて就職活動をすることになります。

 

また、実務修習の中には弁護修習というものがあり、これは修習生が一人ずつ別々の事務所に行き、指導担当の弁護士の下で弁護士実務を学ぶという修習ですが、この弁護修習において自分の修習先になった事務所の雰囲気になじみ、そこへ就職するというケースがあります。ですが、このケースは第1期ではあまりないような気がします。というのも、この第1期は、採用側もいわば「様子見」の状態なので、余程「この人が欲しい!」というような運命的出会いが無い限り、積極的に声掛けをすることはしないからです。実際、私の修習地では、この時期に弁護修習先への内定を決める修習生はかなりの少数派でした。

 

まとめると、第1期は…

①「ひまわり求人求職ナビ」からの応募がメイン

②地域によっては就職説明会がある

③弁護修習先はまだ少ない

という感じでしょう。

 

⑵ 第2期【4月初めから8月頭まで(第2クール中ごろから第4クール終了まで)】

第2期は、地方における就職活動本格時期だと思います。「ひまわり求人求職ナビ」には毎日新しい求人が追加され、就職説明会もこの時期までには開催されるのではないでしょうか。そのため、いわゆる「就活」が活発に行われるのがこの時期の特徴です。エントリーシートを書き、面接を複数回こなし、内定にこぎつけるという王道ルートをたどるのが、この時期の修習生ということになるでしょう。

 

同時に、弁護修習先への就職がじわじわと始まるのもこの時期の特徴です。こちらの場合は、上述した通り、ある意味「一本釣り」のようなところがあるので、面接もそこそこに、気づいたら内定が出た、ということもあるでしょう。修習が終わって先生とお酒を飲んでいたら、「で、君はいつからうちに来るんだ?」と、内定を前提に話を振られるなんてこともあるそうです(笑)。

 

まとめると、第2期は…

①王道の就活をする時期

②弁護修習先の就活もあり得る

ということになるでしょう。

 

⑶ 第3期【8月頭から9月末まで(選択型実務修習中)】

第3期は、実務修習が終了し、修習生の内の半分は和光の司法研修所に戻り集合修習を開始し、もう半分は修習地での選択型実務修習を開始します。

この頃になると「ひまわり求人求職ナビ」には新しい求人が掲載されることはほぼなくなるといっていいでしょう。その代わり、これまであまり盛んではなかった就職活動のルートがひらかれます。それは「紹介」と「内定辞退に伴う追加募集」です。

 

まずは「紹介」です。実務修習も終盤に差し掛かってくれば、それぞれの修習生の個性がある程度広まります。そして、これらの情報は、実は採用側、つまり弁護士の先生方こそ求めているのではないかと思います。考えてみれば非常に合理的ですが、「ひまわり求人求職ナビ」等で大規模に公募すると、ひそかに募集する場合と比べて多くの就活生をひきつけます。弁護士は基本的に忙しいですから、多くの修習生を選考する時間がありません。そのため、「採用はしたいけど大々的には募集しない」というスタンスに落ち着く事務所が、実は多いのです。弁護士業界はまだまだ、縦・横のつながりが強い世界ですから、「紹介」が強い意味を持っています。「誰々の弁護修習先の事務所が1人募集しているらしい!」といった情報が同期の修習生から舞い込んでくるのも、この時期の特徴です。この場合の事務所は、事務所の風土に合った個性を持つ修習生を探して、こっそりと声をかけることになります。

 

もう一つは、「内定辞退に伴う追加募集」です。これはどういうことかというと、検察官・裁判官志望の修習生が進路を定めたことにより生じる内定辞退で生まれた枠に後から入り込むというものです。しかし、この場合も「紹介」が重要になってきます。というのも、ここで新たに追加募集をせまられる事務所は、任官任検はやむを得ないとはいえ、一度は内定を出した修習生に逃げられているのですから、かなり慎重になっています。そのため、「この修習生なら大丈夫」という「紹介」での採用をして、ミスマッチを徹底的に避けようと考えるケースが多いのです。

なお、このような話が来る前提として、弁護士会主催の各種研修会やイベント、飲み会などにそれなりに出席し、また、周りの修習生とそれなりに良好な関係を築いている必要があります。とはいえ、基本的に修習生同士は「助け合い精神」があると思うので、余程変なことをやらかして孤立しない限り、誰かが救いの手を差し伸べてくれるはずです。そこまで心配しなくてもいいと思います。

 

まとめると、第3期は…

①「紹介」がメイン

②「内定辞退に伴う追加募集」の枠も、結局は「紹介」がほとんど

ということになるでしょう。


以上、縷々述べてきましたが、当然これらのケースに当てはまらない就職ルートは存在しますし、地方によっては、採用活動が早い地域・遅い地域があるでしょう。そのため、以上述べたケースはあくまでも参考にとどめて、自分に合う事務所に就職できるよういろいろと動いてみるのがいいと思います。


このブログをお読みの皆さんの就職活動がよいものになることを祈っています。

 

以上


(次回に続く!)

 

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