【司法試験】社会人合格者ブログ

~司法修習編~



第3話

猫と刑事裁判修習


みなさん,こんにちは。2月もそろそろ折り返し地点でしょうか。

あと少し経てば暖かい春の季節がやってくるので,ぼちぼち頑張っていきましょう。


今回は,司法修習のメインディッシュである実務修習について述べてみたいと思います。

実務修習とは,12月の導入修習が終わった後に,全国各地の裁判所・検察庁・弁護士会のもとで実際の実務に触れながら行われる修習です。合計で8ヶ月ほどの間,裁判所の民事部と刑事部・検察庁・法律事務所でそれぞれ2ヶ月ほどの修習を行います。

この実務修習では,実際の事件に触れながら修習を行っていきます。私は今,裁判所の刑事部で刑事裁判修習に取り組んでいるので,今回は刑事裁判修習について守秘義務に反しない程度で紹介してみようと思います。


刑事裁判修習では,裁判傍聴と起案をメインに行います。裁判傍聴では,法廷にある検察官や弁護人用の席の後ろの席に座って間近で傍聴することができます(事案によっては,一般の傍聴席に座ることもあります)。傍聴をすることで刑法や刑事訴訟法の実際の運用をリアルに体感することができるのが,刑事裁判修習の醍醐味のひとつです。

 

ちなみに,運が良いと裁判の合間に検察官や弁護人が話しかけてくださることもあります。私の場合は,裁判が始まる前に,検察官から裁判で使う物的証拠を少し見せてもらったことがあり,「お~!」と思いました(ちなみに,修習生の方から検察官・弁護人に話しかけるのは,お仕事のお邪魔になりかねないので控えておいた方が良いかなと思います。あくまでも,検察官・弁護人の方から話しかけてくれた場合に限ってこちらも応じるくらいがちょうど良いと思います)。

それから,私の配属された修習地は裁判員裁判が多く係属しているので,裁判員の評議を見学させていただく機会がありました。詳しくは書けないのですが,どのような事件であっても真摯に評議に臨む裁判員の皆さまを見て,私も色々と思うところがありました。


それから,起案は主に事実認定や量刑について行います。複数の供述や物証からどのような事実を認定するか・その事実から犯罪事実が推認できるか,あるいは犯罪の結果や被告人の事情からどのような量刑をするのが妥当かといった点について自分なりの考えを文書の形でまとめていきます。起案は,様々な事件記録を読み解いたり複数の書籍で調べたりといった負担もありますが,知的格闘技のような面もあり貴重な経験だと実感しています。

起案については公判審理中の実際の事案について起案する場合もあれば,いわゆる既済記録(すでに処理済みの事案で修習生の起案向けにカスタマイズされたもの)を起案する場合もあります。どちらも歯ごたえのある難易度なので,積極的に挑戦してみるとよいです。


ちなみに,実務修習地のそれぞれの裁判所・検察庁・弁護士事務所に配属されると,自己紹介を求められる機会があります。私の場合は,配属されてから数日後の歓迎会で自己紹介の機会がありました。修習生1人あたり10分程度の自己紹介をするのですが,私は10分間も話す内容が無いため,延々と飼い猫の話ばかりしました。

 

私の場合は,幼稚園児くらいのころから自宅で猫を飼っており,これまでに合計で7匹ほどの猫を入れ替わり立ち替わり今に至るまで飼い続けているということをつらつらと語りました。今飼っている猫は,自宅の近くにあった池で溺れていたのを拾ったのをきっかけに,そのまま10年ほど一緒に暮らしているという話もしました。

もはや,自己紹介というより猫紹介でしたね……


……話が逸れましたが,これを読んでくれている受験生の皆さんは今のうちから自己紹介を考えておくと,司法試験合格後の修習に向けてモチベーションが上がるかもしれないなあと思った次第であります。

 

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