【司法試験】社会人合格者ブログ

~司法修習編~

 

第5話

弁護修習と竜の探索行


みなさん,こんにちは。

つい2週間ほど前に緊急事態宣言が出されたこともあり,5月に行われる予定だった司法試験・予備試験短答式試験は一旦延期という形になりました。

 

5月の受験に向けて学習を進めてきた皆さんの心情を想像すると,察するに余りあると私自身思います。おそらく,試験直前期特有のストレスとウイルスによるストレスで,皆さんの心と体には予想以上に負荷がかかっていたはずです。ですので,5月に受験予定だった皆さんは,まずはゆっくり休んで心と体へのダメージを回復するように努めてみてください。


司法試験系の合格を目指す皆さんの努力はとても尊いものです。色々辛いことも多いですが,できる範囲でいいのでちょっとずつ前に進んでいけば,必ず血路は開けます。そのことをどうか忘れないでください。


今回は,実務修習の中で一番楽しいといわれる弁護修習について,なるたけ明るい雰囲気で記事を書いてみようと思います。今回の記事は,緊急事態宣言の出る4月7日以前の私の体験に基づいて書かれていますので,その点を踏まえたうえでお読みください。


弁護修習は,修習地にある法律事務所にそれぞれ修習生が配属される形で修習が行われます。裁判修習では,ひとつの部署に数名ずつ修習生が配属されて修習に取り組みますが,弁護修習では基本的にひとつの法律事務所につき1名の修習生が配属されます(もちろん修習地によっては,2名以上の修習生をひとつの法律事務所に配属するケースもあると思います)。

そのため,他の実務修習に比べると,実務家の先生とともに密度の濃い時間を過ごすことができます。たしかに,修習生1名で法律事務所に配属されるので不安に思う人もいるかもしれませんが(まさに私がそうでした……),そのような不安は一時的なものなので心配には及ばないといえます。


さて弁護修習では,弁護士の先生と一緒に行動しながら実務を体験していきます。

弁護士の先生によるかもですが,裁判所や警察署,顧問先の企業や市役所,老人ホームや依頼者のご自宅,果ては入国管理局まで結構いろいろなところに連れて行ってもらえます。幸運にも,私の場合は修習地の北から南まで様々な場所に連れて行ってもらい,ちょっとした旅行をしている様な気分でした。

 

また,東京の某所で行われた弁護士さん向けの研修にも連れて行ってもらいました。目的地に行く最中の電車の窓から見た海の景色がとても綺麗だったのが今でも印象に残っています。もちろん研修の内容も非常に面白く,尋問の上手なやり方や最新の裁判実務などに触れることができ,自分の思考をブラッシュアップすることができました。

それから,お昼ご飯を弁護士の先生に奢ってもらえることが多いです。先輩法曹たる弁護士の先生が修習生に奢るのは,脈々と続いてきた伝統だと教えていただきました。

このように,弁護修習では様々な体験をすることができるので,とても楽しく充実した時間だなあと思うことが多いです。


さてここで,弁護修習をより充実させるコツを私なりに書いてみようと思います。


1つめは,挨拶と身だしなみに気をつけるという点です。

弁護修習では,他の実務修習に比べると外部の様々な人たちに会うことが多いです。挨拶や身だしなみがチャランポランですと,外部の人に悪印象を与えてしまう恐れがあります。その場合,その修習生の指導担当の先生にご迷惑をかけてしまうリスクが強いです。(平成生まれであるにもかかわらず)私の考え方が古いのかもしれませんが,指導担当の弁護士の先生は,本来の業務の合間を縫って修習生の面倒を見てくれているのですから,その先生方の顔を潰すような振る舞いは絶対に避けた方がいいと考えます。

そのため,しっかり挨拶をする・身だしなみに気を遣うということを心がけると良いです。


2つめは,積極的にいろんな本を読んでみるという点です。

弁護修習では様々な事件を見ることができますが,事前準備なしで臨むとその事件への理解度が足りず,少しもったいないかなと思うこともあります。そのため,可能であればその事件に関する本を読んで事前に知識を入れておくとよいケースが多いです。

例えば,労働事件・倒産事件を見る場合には,労働法や倒産法の入門書などを一読しておくとその事件からより多くの学びを得ることができます。

ちなみに,私が弁護修習中によく参照する本は,『完全講義 民事裁判実務の基礎〔第3版〕上巻』(民事法研究会)と『刑事弁護ビギナーズver.2.1』(現代人分社)の2冊です。この2冊があると民事事件・刑事事件の両面に対応できるケースも多いので重宝しています。

もちろん,特定の本を読まなければいけないというルールがあるわけではないので,ご自身と適合率の高い本を用意しておけば充分だと思います。あるいは,受験生のときに使っていた本を読み直してみるのも有用だと考えます。


ちなみに余談ですが,指導担当の先生と一緒にお昼ご飯を食べに行った際,何故かゲームの話題になりました。おすすめのゲームについて先生から聞かれたので,私は,某国民的RPGの1作目から9作目と11作目をプレイ済みである旨を供述しました。

すると先生もそのRPGをプレイした経験があり,そのRPGの7作目で石版を探すのが大変だったという話をしてくださいました。私は小学生のころにその作品を初めてプレイしたのですが,現代と過去を行き来する際にどこで石版を取り忘れたのか分からなくなって焦った経験が何度もあったことを思い出し,懐かしい気持ちになりました。ちなみに私はその作品を8回ほどプレイしているので,今では石版集めで迷ったりはしませんね……。


……話が逸れましたが,弁護修習は色々な経験ができて,やはりとても楽しいなあと思った次第です。

 

次回もお楽しみに!

 

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