【司法試験】R1合格者ブログ

~法科大学院からの司法試験合格日記~

 

第17話

科目別勉強法:刑事訴訟法


1.はじめに

皆さんこんにちは。とうとう司法試験も間近に迫ってきましたね。また、受験会場についても、東京は会場が3つに増えたり、日本橋の会場がなくなったりと例年と違うようです。受験会場を間違えないよう、しっかり受験票を確認しましょう。

また、皆さん大変だと思いますが、体調管理には気をつけて、あまり無理しすぎずしっかりと英気を養ってください。

さて、本日は、司法試験における刑事訴訟法についてお話ししようと思います。


2.刑事訴訟法について

刑事訴訟法は、実際に事件が生じ、その事件が刑事裁判となるまでになされる手続等の問題について検討していく形となります。大きく分けると、捜査における手続と公判における手続とに分かれることになるかと思います。例年、第一問で捜査に関わるもの、第二問で公判に関わるものという形で出題されています。


3.捜査機関による捜査活動等について

第一問では、例えば、殺人事件であったり詐欺事件であったりが生じたという通報があり、それが捜査の端緒となります。捜査期間は、通報内容等を元に、犯人と思われる人物について、その人が本当に犯人であるのか、捜査していくことになります。そこで捜査機関の行う捜査活動が強制処分となるのか、任意処分となるのか判断し、当該捜査活動が適法か違法か判断することとなります。その他にも、現行犯ないし準現行犯としての要件を具備しているか、捜索差押令状に基づく捜索差押が適法に行われているか、と言った問題が第一問で問われることとなります。

これらは、いずれも実際に判例で問題となったケースについて、少し事例を変えて出題されることが多いので、判例百選等の判例集に掲載されている判例の勉強が重要となってきます。例えば、G P S判例では、かなり長期間にわたりG P Sを車につけていたことが私的領域への侵害みたいな形で評価されていましたが、それが1日だけであったらどうなるのか、といったような感じでしょうか(あくまでざっくりとしたイメージです)。加えて、刑事訴訟法では、準用条文がよく出てきますので、条文と照らしながらの勉強がより重要となってきます。

令和元年の試験では、自分の見解のみならず、他説を踏まえた上でそれを採用しなかった理由といった形での出題がなされたので、今までのように自説を固めつつ、他説の考え方も押さえるという勉強方法が重要になってくるでしょう。

 

4.公判活動等について

第一問で捕まった被疑者について、起訴がなされたあとにも、手続上の問題が生じることがあります。例えば、訴因の変更の必要があるのか、証拠として用いようとした書面が伝聞例外の要件を満たしているのかといったものです。特に伝聞については、そもそも証拠自体の構造理解が重要となるもので、要証事実如何によってはそれが伝聞証拠なったり伝聞証拠にならなかったりします。ここが苦手という人も結構いるでしょう。個人的にはですが、古江先生の演習本が結構良かったかなと思います。


5.終わりに

以上、ざっとですが司法試験における刑事訴訟法についてお話ししました。今まで7科目ざっと解説してきましたが、どれも共通して言えることは、基礎がとても重要になるということです。高尚な学説の議論は二の次ですから、まずはスタンダードな理解を押さえることに注力しましょう。

 

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