【司法書士】乙ちゃんブログ第3回
売買契約から哀愁を感じろ!



「吾輩は、40代司法書士受験生である。」



司法書士の勉強の始まりは,民法からである。

今,民法の勉強をしている。
前回も書いたと思うが,講義が非常に分かりやすく,
イメージしやすいのでありがたい限りである。

講義を聴き始めて,ふと思ったのが,「売買契約」についてである。

講師「え~,売買契約について説明します。みなさんがコンビニ”に行って,

お茶とか,おにぎりとかを買った時のことを想像してみてください・・。」

ムムッ,売買契約は,民法の典型契約の1つであり,双務契約であると・・・。
ここで乙ちゃんは気づいてしまった。

民法の売買契約の説明で出てくる“店”は,

必ずといっていいほど“コンビニ”なのである。


乙ちゃんが子どものころは,近所にコンビニはなかった。
踏切向こうの5丁目に(乙ちゃんは6丁目に住んでいた)コンビニが出来たときは,
町内が“大フィーバー”であったものだ。
コンビニを“昆布煮(こんぶに)”と聴き間違えるお年寄りが多数出たくらいの騒ぎである。

小学校教師「みなさんは,昨日は何屋さんでお買い物をしましたかー?先生に教えて下さーい。」
乙ちゃん(小学1年)「はーい。昨日は,おばあちゃんと“中森さん”で晩御飯のアジのヒモノを買いました!」
小学校教師「ん?お魚屋さんに行ったのかな?」
乙ちゃん(小学1年) 「お魚屋さんではなくて,“中森さん”です・・・。」

この“中森さん”というのは,家の目の前にあった,味噌などの調味料や豆腐,缶詰,干物まで売っている,

いわば“町の食品市場”的な町内の誰もが知る有名店である。
だから,当然「中森さんに行った。」といえば,教師も分かると思っていたので,

「お魚屋さん」という返答に,小学1年の乙ちゃんはとても困惑したのだった。

わが町の商店街に魚屋は別にあるのだ。

この時,乙ちゃんに新たな疑問が浮かんだ。


「それじゃあ,中森さんは何屋さんなのか?」と。


走って自宅に戻り,さっそく祖母に問い質してみる。
「ねえ,ばあちゃん!中森さんって,何屋さんなの?」

祖母はしばらく目を瞑り,やがてパッと目を見開いて一言,


「乾物屋(かんぶつや)・・。」と言った。


「乾物屋」って(;´Д`)
・・小学生の誰が分かるんですかと。

次の日,教師に「中森さんは乾物屋さんでした。」と乾物屋の意味も分からず,

聞いたままを伝えたところ,あからさまに怪訝な顔をされた。
おそらくその若い教師も「乾物屋」というものがイメージできなかったに違いない。
40代の方でも乾物屋がイメージできるかどうか怪しいところである。

よって,売買契約のところで,
「乾物屋でAがBからアジの干物を買いました。」
などという事例設定は,“かんぶつマエストロ”になる方以外には不適切であろう。

小さな商店街はなくなり,コンビニチェーン店や大型スーパーで買い物をする昨今,
やはりイメージしやすいのは“コンビニ”なのである。
それはそれで寂しさが募る。
そこはかとなく哀愁を感じる。
先の“中森さん”があった場所には,現在は大きなマンションが建っているのだ。


民法の売買契約の事例に,哀愁を感じる。


これが,乙ちゃんの乾物屋の思い出である。 ⇒to be continued




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