【司法書士】乙ちゃんブログ第4回
通勤電車で諸葛亮の教えを乞う!



「吾輩は、40代司法書士受験生である。」



乙っちゃんは,電車通勤である。
首都圏在住のサラリーマンであるから,御多分に洩れず,
朝は通勤ラッシュ,夜は帰宅ラッシュに巻き込まれる。


「わたしは通勤時間も勉強時間です!」


というセリフを,受験界ではよく耳にするが,
「そこまではできないな」という思いであった。
(失礼かもしれないが)地方の方がお分かりになるかは分からないが,
首都圏の通勤ラッシュの車内では,ほぼ身動きがとれないので,
テキストを広げることなどできないのである。
というか,勉強をしようという気が起きないほどの状況である。
とにかく,目的地まで何事もなく到着することを祈りつつ,耐え忍んでいるのである。

いつものように,左手で鞄を“盾”のように胸元に抱え,
右手は上方の“つり革or手すり”をキープする。
もちろん,冤罪対策である。

先日,少し早めに仕事が片付いたので,
今日は早めに家に帰ってゆっくりするかと東京駅から東海道線に乗り込んだ。
時間は夕方5時半くらいだったと思う。
帰宅ラッシュの少し前であったから,身動きが取れない状況ではなかった。

品川駅を出たところで車両が緊急停止した。
何事かとキョロキョロしていると,車内アナウンスが流れた。
「お客様にお知らせします。この電車が人身事故を起こしましたので,
しばらくこの場で運転を見合わせます。」

マジか!嘘でしょ!(車内がざわつく。乙ちゃんは内心で叫ぶ。)

続けてアナウンスが流れる。
「運転再開の見通しですが,“1時間30分後”となります。
また,危ないので線路には下りないようにご協力をお願い致します。」

オーマイガーッ!!(車内から悲鳴が上がる。乙ちゃん大混乱。)

このような状況は初めてである。
まさか自分の乗っている電車が人身事故を起こすとは。
寝耳に水,晴天の霹靂である。
1時間30分も車内に閉じ込められることになったのだ。
と,とりあえず“平静を装って”周りの様子を窺ってみる。

仕事先に戻れないと電話をしている人。
こどもさんをお迎えに行けなくなって託児所に電話する人。
晩御飯の準備ができないことを連絡する人。等々。

「ああ,みなさん大変だなぁ。」などと人ごとのように観察していると,
一人の女性が平然と本を読んでいるのに目が止まった。
乙ちゃんから斜め右の位置だったので,中身が見えてしまったのだが,
読んでいるそれは“英単語帳”であった。

乙ちゃんは自分の愚かさに気づかされた。

彼女はこのような状況にもかかわらず,
電車が遅れることや人身事故に遭った不運を嘆くどころか,
自己の学習時間に充てていたのである。


「わたしは通勤時間も勉強時間です!」


というのは本当のことだったのだ。
このようにちょっとした努力をする人が合格を掴むに違いない。
「治世は大徳を以ってし,小恵を以ってせず」なのだ。

不利な状況を逆に有利ととらえ,戦況を逆転させる,
まさに“諸葛亮孔明”のような女性に会ったことで,
乙ちゃんは翌日から車内でテキストを開くようになる。


これが,乙ちゃんが電車内での学習を始めたきっかけである。 ⇒to be continued




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