【司法書士】現役司法書士 中山慶一のブログ~司法書士を楽しむ~
第20回「僕が司法書士試験を目指した
理由」



 こんにちは。司法書士の中山慶一です。

 このブログの記事を読んでおられる方は、既に、司法書士試験の勉強をされている方が多いと思います。もしかしたら、司法書士という資格の勉強を、これからスタートするか、悩んでおられる方もいらっしゃるかもしれません。

 突然ですが、皆さんに質問です。

 「どうして、司法書士の資格を目指そうと思いましたか?」


 勉強をスタートされている方は、勉強しながら肌で感じておられると思いますが、司法書士試験は決して楽な試験ではないと思います。

 それでも、今、司法書士試験に合格するために、毎日勉強を頑張っておられると思います。皆さんの、その頑張りの原動力はどこにありますか?

 今日は、僕が司法書士を目指そうと思ったキッカケを書かせて頂こうと思います。僕の思い出話に、ちょっとお付き合い頂けたらと思います。

 いつもの記事と違って、ちょっとマジメな話になっています。

 「あれ?いつもと書いている人が交代しているのかな?」と思った方は、大丈夫です。本人です。

 本来なら、この内容って、第1回目の内容で、自己紹介もかねて書くことですよね。「今さら感」が漂います(笑)

 さて、僕が「司法書士の資格」を目指したキッカケですが、特に何もないです。資格なら何でもよかった、というのが本音です。

 正直に書けば、司法書士の勉強をスタートしたとき、「司法書士って、何する人なんだろう?」って思っていました(笑)今、振り返ると、「登記」って言葉も知りませんでした。

 僕は、ずっと「講師業がやりたい!」と思っていました。僕は、自分で自分のことを、「ドンクサイ人間」だと思っています。また、自分のことを「要領が悪く、自分のことでいっぱい、いっぱいで、他人の役に立てるような人間ではない!」と思っています。

 そんな僕でも、「生まれてきたからには、やっぱり人の役に立つようなことをしたい!」と思うわけで、でも、自分はドンクサイ人間なのは確認済み(笑)

 ドンクサイながら、人並みに「社会貢献したい!」という気持ちが、おこがましいですが、自分が役に立てないのであれば、「人の役に立とうとしている人を応援したら、自分も人の役に立っていることになるのでは?」という、棚ぼた的な、回りくどい結論を見つけてしまいました。

 僕の頭の中を、フローチャートで書くと、こんな感じになります。

 社会貢献をしようとして、資格を目指している人を応援
 ↓
 応援したその人が試験に合格
 ↓
 合格したその人が、資格を取得して社会貢献
 ↓
 資格を取得して社会貢献している人を応援していた僕も、社会貢献をしたことになるはず


 厚かましいですね~。まさに、「他人のふんどしで相撲をとる」状態(笑)

 僕の理屈の中では、合格のお手伝いをした人の数だけ、キックバックで僕に社会貢献ポイントが戻ってくるシステムです(笑)

 僕が世の中の役に立てなくても、役に立てる素晴らしい方はたくさんいらっしゃるわけで、その方のお手伝いをして、その方が合格し、世の中で活躍してくれることで、僕も間接的に世の中の役に立てるというイメージです。

 僕は、めっちゃ、メンドクサイ人間です(笑)でも、自分も何か、世の中の役に立ちたいんですよね。

 なので、資格取得を頑張っている方を応援するための講師業を目指すことにしました。本当に資格は何でもよかったです。ただ、数字は苦手なのと、勉強を始めた年齢がおっちゃんになってからなので、受けれる資格を探したら、たまたま司法書士のパンフが目に入っただけです(本当は宅建のパンフを探していました。)。

 これが、僕が司法書士試験をスタートさせたキッカケです。

 最初の質問に戻ります。

 「皆さんが、司法書士の資格を目指している理由は何ですか?」

 令和2年8月1日、改正司法書士法が施行されます。その中で、司法書士の「使命」が明確にされました。

 ちょっと一緒に条文を見てみましょう。まず、旧司法書士法1条です。

(目的)
 第1条 この法律は、司法書士の制度を定め、その業務の適正を図ることにより、登記、供託及び訴訟等に関する手続の適正かつ円滑な実施に資し、もつて国民の権利の保護に寄与することを目的とする。

 そして、こちらが、令和2年8月1日に施行される、新旧司法書士法1条です。

(司法書士の使命)
 第1条 司法書士は、この法律の定めるところによりその業務とする登記、供託、訴訟その他の法律事務の専門家として、国民の権利を擁護し、もつて自由かつ公正な社会の形成に寄与することを使命とする。

 「登記、供託及び訴訟等に関する手続」から、「登記、供託、訴訟その他の法律事務の専門家」に変わっています。

 つまり、単なる「手続きをする人」から、「法律事務の専門家」として期待されているわけです。


 ご存知のように、新型コロナの影響で、経済活動が停滞しています。

 収入が減って家賃やローンが払えない、学校が休みになったため仕事を休まざるを得なくなった、会社から無給で休業命令が出た等、生活で困っている方があふれています。

 司法書士も、電話等相談会を開いて、生活に困っている方の支援に動いています。でも、司法書士は全然足りていないと思います。

 大阪では、大阪府休業要請外支援金の申請書類の事前確認の業務について、司法書士も専門家として、大阪府から認定を受けました。

 正直、「世の中、皆さん、困っているな~。」って対岸の火事的な感じではなく、僕自身も、影響を受けていて、困っています。他人事ではありません。

 ただ、司法書士としての使命もあります。

 「自分を犠牲にしてでも」なんて、歯の浮くようなセリフは言いませんが、それでも、自分ができる範囲で、困っている方のチカラにはできるだけなろうと思っています。

 皆さんが、司法書士になろうとするキッカケは、いろいろとあると思います。

 僕のように司法書士の業務に興味がない状態で勉強をスタートされた方もおられるかもしれません。事務所の先生から、後継ぎとして「勉強して来い!」って言われている方もおられるかもしれません。単に資格を自分のキャリアアップとして利用しているのかもしれません。

 僕には身の丈に合わない言葉だとは思いますが、「生まれてきたからには、ちょっとくらい人様の役にも立ちたい」です。

 司法書士は、それに十分応えてくれる資格だと思います。そして、司法書士は足りていないと思います。

 今回の司法書士法の改正と、新型コロナの影響の中で、僕にとって、あらためて、司法書士の仕事というものを見直す機会になりました。

 僕にとっても、合格者を出して間接的に社会貢献を喜んでいるだけでなく、もっと直接的に社会貢献を、ドンクサイからできないのではなく、できるものを見つけてやっていかないとダメですね。

 司法書士試験を目指している方は、今年は日程等の変更もあって、モチベーションの維持が難しいと思いますが、司法書士試験をスタートさせた理由を今一度再確認して、合格して社会に飛び出して欲しいと思います。

 今回は、ちょっと偉そうなことを書き過ぎましたね。すみません(汗)

 

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<ブログ筆者の紹介>

中山 慶一なかやま よしかず (司法書士・Wセミナー専任講師)
プロフィール
フルタイムで働き、本試験直前まで仕事を続けながら合格。「基本を正確に、そして大切に」が合格への近道である、という自身の合格した経験をもとに、圧倒的な指導力で受講生を合格へと導く。「親身に、身近に、そして丁寧に」をモットーに講義を実施。
Wセミナーでは、今年から新たにスタートした「基礎総合コース」の他、中上級者対象の「上級総合本科生」、「上級本科生」等を担当している。