【司法書士】現役司法書士 中山慶一のブログ~司法書士を楽しむ~
第35回「好きな仕事・苦手な仕事」



 こんにちは。司法書士の中山慶一です。

 「街の法律家」と言われる司法書士の業務は、本当に多岐にわたります。

 個人的には、「街の法律家」というよりも、「街の何でも屋さん」あるいは、「街の便利屋さん」のような仕事になっています。

 僕の周りでは、「とりあえず、分からないことがあれば、司法書士の先生に聞いてみよう!」みたいなノリで、相談の連絡があることがしばしば…。

 特許の話とか、納骨堂の設置の話とか、管轄外の話も、「とりあえず司法書士に!」ってノリなのか、なぜか、よく相談があります(笑)

 つい先ほども、「ある企業でセミナーを開催するので、先生にいろいろお話してもらいたい。」と、ご連絡を頂いたのですが、「いろいろ」って…何を話せば?って、感じです(笑)

 いろいろな仕事をしていると、当然、その中から好きな仕事や、苦手な仕事、大変な仕事や、楽ちんな仕事が見えてくるようになります。

 仕事を選り好みできるほど余裕がある立場ではないですが、今日は僕の好きな仕事のご紹介です。

 何だと思いますか?(笑)

 ちなみに、苦手な仕事、というか、僕が、あまり受任しない仕事があります。

 それは、債務整理のお仕事。

 相談にのることは、ちょこちょこあるのですが、どうも個人的に苦手なお仕事です。僕はコテコテの文系なので数字が苦手なのもあります。

 債務整理の場合、過払い金の計算が必要になるので、算数から逃げてきた僕にとっては、計算問題が本当に苦手(笑)まぁ、ちゃんと利息制限法に引き直して計算してくれる引き直し用の計算ソフトがあるのですが、アナログな僕にとっては、やはりソフトを使うのも気後れしちゃっている感じです…。

 ただ、債務整理の相談の件数は本当に多いので、皆さんも合格した後、認定考査に合格して、借金関係で悩んでいる方の相談をたくさん受けてあげて下さい。

 借金関係の相談と、後見関係の相談は、これからも本当に相談件数が増えてくると思います。

 そうそう、実は登記業務にも、好き嫌いがあります(笑)

 同じ所有権の移転登記でも、「相続」を原因とするもの、「売買」を原因とするもの、「財産分与」を原因とするものは、好きですが、「贈与」を原因とするものは、意外と苦手。

 よくご相談であるのが、贈与税がかからないように、年間110万円の範囲内で、何年かにわけて贈与をしていくケース。持分が細かくなって、計算するのも大変なこともあり、また、登記識別情報は、人ごと、不動産ごとに、発行されるので、登記識別情報の管理も気になってしまって、意外と苦手。

 結局、ここも計算から逃げている僕です(笑)

 これに対して、商業登記は全般的に大好きです。試験でもちょこちょこ出てくる本店移転のご依頼も大好きな登記の一つ。大阪は、商業登記の管轄が分かれていますが、他の地方法務局と同じように、県内、府内同一管轄になれば、もっと本店移転の登記が好きになりそうですが…(笑)

 おっと、本題から離れてきました。僕が一番好きなお仕事の話でした。

 僕が一番好きなお仕事は、「リーガルチェック」。ご存知でしょうか?

 契約書等の内容に問題がないか、その内容を法的にチェックして、リスクの有無を確認していきます。

 トラブルを未然に防ぐチェックとして、とても重要です。また、相手方の契約の中で、不利な契約内容を見落とさないよう、依頼者の利益も守る必要もあります。

 売買契約書や賃貸借契約書だけでなく、業務委託契約書や業務提携契約書をチェックすることも多いです。

 依頼者の不利となる条項が入っているのを見落とすと、後日、大変なことになるので、かなり慎重に確認していきます。

 登記業務や相談業務、事務的な業務も楽しいですが、リーガルチェックは、やはり「自分は法律が好きなんだな。」と確認できる瞬間でもあります。

 今も僕の机の上には、同意書や、覚書、業務提携契約書等、チェックを待っている書類があります。実は、こんなことをのんびり書いている時間がないほど、早くチェックしないといけないのですが、自分が見たことがないような法律を調べる必要性が生じることもあり、時間がかかっています。ただ、本当に勉強になります。

 皆さんも、法律が好きですよね?

 おそらく、司法書士の勉強をしようかな?なんて、勉強をスタートされた方の中には、「法律が好き」とか、「法律をしっかり勉強して使えるようになりたい」、って方も多いと思います。

 僕自身、受験生のときには、司法書士は登記業務が中心で、法律を使う機会は少ないのかな?なんて思っていましたが、企業の顧問や、リーガルチェックのお仕事等させて頂く中で、緊張感を持ちながら法律に触れる機会も多いです。

 もちろん、司法書士試験の合格の先には、簡裁訴訟代理等関係業務もあるので、純粋に法律家として活躍できる場も、皆さんを待っています。

 リーガルチェックは、皆さんが合格後も法律を勉強していくうえで、いい緊張感が保てるお仕事だと思っています(笑)合格後、ぜひ、そのようなお仕事も引き受けてみて下さい。意外と、責任感とか感じる、やりがいのあるお仕事なので、おススメです。以上、僕が一番好きなお仕事の話しでした(笑)

 

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<ブログ筆者の紹介>

中山 慶一なかやま よしかず (司法書士・Wセミナー専任講師)
プロフィール
フルタイムで働き、本試験直前まで仕事を続けながら合格。「基本を正確に、そして大切に」が合格への近道である、という自身の合格した経験をもとに、圧倒的な指導力で受講生を合格へと導く。「親身に、身近に、そして丁寧に」をモットーに講義を実施。
Wセミナーでは、初学者対象の「基礎総合コース」、中上級者対象の「上級総合本科生」、「上級本科生」等を担当している。