【司法書士】現役司法書士 中山慶一のブログ~司法書士を楽しむ~
第58回「合資会社の解散の登記~どちらがいいですか?」



 こんにちは。司法書士の中山慶一です。

 2021年もあとわずか。この記事が今年最後の記事になります。

 先日から書かせてもらっていた「相続登記の義務化」の施行日も、令和6年4月1日と発表され、今から勉強をスタートしようかな?という方にとっては、本当にいいタイミングとなりました。

 司法書士試験の勉強をスタートするなら、今でしょ!って、感じで、僕が担当する基礎クラスも、中上級クラスも、受講生さんの人数が増えてきています。

 「相続登記の義務化」に先立って、令和5年4月1日には、財産管理の制度や共有制度の見直し、長期間経過後の遺産分割の見直し等、民法等に影響が出ている部分もあるので、楽しみながら頑張って行きましょう!

 これから、ドンドン司法書士試験が盛り上がればいいな~と思える2021年でした(笑)

 さて、実務の方ですが、珍しい登記がありました。合資会社の解散。

 試験勉強の中では、持分会社をしっかり習っているので、珍しい感じもないのですが、「合資会社」の登記は今まで2回ほどしか出会ったことがないです。「合名会社」の登記も1回ポッキリ。持分会社と言えば、「合同会社」ってイメージなので、めったに「合資会社」や「合名会社」には出会わないです。しかも、その解散(笑)

 今回は、自分の知識が全然使い物になっていないことを思い知らされました。

 商業登記法の勉強が終わっている皆さんは、どうでしょう?お客さんが「合資会社の解散の登記をお願いします。」って来られたら、どこから説明しますか?

 株式会社や合同会社の場合には、勝手に口が動くくらいスムーズに手続きを伝えることができるのですが、今回は、グダグダでした(笑)

 いつの間にか、「決議で解散して、清算人を置いて、2か月経ったら結了の登記をしましょう!その間に官報公告しておいて下さいね。」というフレーズが勝手に口から出てくるようになってしまっていたようで…。

 「今回は、解散するにあたって、まずは総社員の同意で解散の決議をして下さいね。そして、清算人を置いて…あれ?合資会社は任意清算ができるよな…。あっ、すみません、間違えました。清算人は置かなくてもいいですが、2か月の官報公告で…あれ?無限責任社員がいるから公告はイラナイ?あれ?任意清算だと1か月だったっけ?あれ?あれ?」

 こんな感じで、カッコ悪い、カッコ悪い。もう説明がグダグダ(笑)

 ここで、お客さんから、「法定清算と任意清算のどちらがいいですか?」とご質問(笑)

 「それは、お客さんの方で考えて下さいよ~。」と笑いながら逃げようとすると…、「法定清算と任意清算、どう違いますか?どちらが得ですか?」と追い打ちのご質問。「もう逃げられない…(苦笑)」

 もう頭の中がいっぱい、いっぱいの状態で説明しているのに、「どっちがいい?」そんなの考えたことないし…。

 とりあえず、任意清算の方が楽かなと思い、任意清算をすすめるものの、あれ?官報公告のお金を考えたら、法定清算の方が安いのかな?それに、債権者保護手続も不要だから登記も早く完了しそうだし…あれ、あれ?やっぱり、法定清算をすすめよう…。という感じで、説明が安定しない(苦笑)

 持分会社の解散は、講義でもお話しているので、知識があるはずなんだけども、それがうまく引き出せないような、もどかしい感じ。でも、経験したことがない登記を考えることは、本当に楽しいし、勉強になります。いい経験をさせてもらいました。

 商業登記法を勉強されている受講生の皆さんは、どうでしょうか?

 任意清算と法定清算の違い、登記手続き、しっかりと説明できますか?僕みたいにグダグダにならないよう、お正月休みの間に、ちょっと確認してみるのもいいかもしれません(笑)

 では、今年も本当にありがとうございました。今年、合格された皆様、おめでとうございました!そして、来年の合格を目指されている皆様は、しっかりと結果が出せるよう一緒に頑張って行きましょう。よいお年をお迎え下さい!



☜第57回「これは…登記懈怠!?」はこちら


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<ブログ筆者の紹介>

中山 慶一なかやま よしかず (司法書士・Wセミナー専任講師)
プロフィール
フルタイムで働きながら、2010年10月に司法書士試験に合格。堺市の個人事務所、大阪市内の司法書士法人で勤務して実務を学ぶ。合格して1年後の2011年10月に個人事務所を開業。以後、葬儀・墓地の相談を中心に、法人等の顧問として活躍。また、法務局の登記相談員として幅広く、登記の相談も受けている。Wセミナーでは、「基本を正確に、そして大切に」が合格への近道である、という自身の経験を基に、圧倒的な指導力で受講生を合格へと導く。
Wセミナーでは、初学者対象の「入門総合本科生(旧 基礎総合コース)」、中上級者対象の「上級総合本科生」、「上級本科生」等を担当している。