【司法書士】現役司法書士 中山慶一のブログ~司法書士を楽しむ~
第59回「オラウータン及びオオアリクイ並びにナマケモノ並びにミイラが見たい!」



 こんにちは。司法書士の中山慶一です。

 まずは、今年最初の記事になるので、年頭のあいさつから。

 皆様、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

 昨年末、少しコロナが落ち着いている時期に、感染症対策をしっかりとりながら、子供たちと一緒に、神戸の動物園に行ってきました。

 なぜか、オラウータンと、オオアリクイが見たいと…(笑)

 ふと気づいたのですが、僕は人生の中で、オオアリクイを生で見た記憶がなかったです。人生初の“オオアリクイ”(笑)

 ちょっと感動してしまいました。

 ついでに、夜行性動物のゾーンも入ってみようと、子供たちに引っ張られるまま入ってみると、ナマケモノがいました。

 こちらも、なかなかカワイイ(笑)

 実は、この日は、動物園に行くのがメインではなく、神戸で開催されているエジプト展がメインでした。子供たちが小さい間に、エジプトの歴史や、ミイラ等の実物、展示物を直接見る機会を経験させてあげたいと思ったのですが、それだけだと、子供たちもつまらないかもしれないので、すぐ近くにある動物園も一緒に行こう!ということになりました。

 年明けから、またコロナの感染も広がりつつあり、なかなか子供たちにいろいろな経験をさせてあげることができませんが、子供たちも大喜びの一日となりました。

 さて、年明けからは、早々に、株式会社の設立登記の依頼があり、定款の内容の打ち合わせをしていました。

 今回は、株式会社の設立の日付の指定があるので、途中の手続きでミスができません。

 お客さんが縁起の良い日を考えて「令和○年○月○日に必ず設立して下さい!」と言われることも多いです。意外と、緊張します(笑)

 会社の内容を決めながら、定款の内容を考えていくわけですが、知らないと恥ずかしいのが、定款の目的の書き方。

 お客さんに、事業の目的として、「何をしたいのか?」、とにかく、やろうと思っていることを全部、書き出して下さい、とお伝えするのですが、それを司法書士は、会社の目的として、内容を整理することになります。

 そして、この内容を整理する段階で、司法書士として知らないと恥ずかしいのは、「及び」、「並びに」、「又は」、「若(も)しくは」という言葉の使い方。

 皆さんは、どうでしょう?使い方の区別はつきますか?

 司法書士試験の勉強をしているときは、別に試験に出るわけではないので、特に気にすることはないのですが、会社の定款の目的のように、文としてまとめる場合には、使い方を間違っていると、恥ずかしい思いをするかもしれません。

 ということで、本日は簡単に、言葉の使い方を確認しておきましょう。合格した後、会社の設立の手続きの時に、きっと役に立つと思います(笑)

 まずは、「及び」と「並びに」の違いから。

 英語で言えば、「and」にあたります。

 オラウータンとオオアリクイを見たい!となると、「オラウータン及びオオアリクイを見たい!」とすればいいわけです。

 さらに、ナマケモノを見たいとするなら、「オラウータン、オオアリクイ及びナマケモノ」と、「、」でつなぐことになります。

 ただし、夜行性でグループを分けて、2段階の構造をとりたいのであれば、「オラウータン及びオオアリクイ並びにナマケモノ」のように、「及び」の部分で、夜行性ではない小さなグループを作ることになります。

 「オラウータンとオオアリクイを見て、夜行性のゾーンでナマケモノを見て、ついでにミイラも見に行こう!」と、3段階のグループに分ける場合には、「オラウータン及びオオアリクイ並びにナマケモノ並びにミイラ」というカタチになります。

 つまり、1番小さなグループ(夜行性ではないグループ)で「及び」を使って、「並びに」を繰り返します。

 では、「又は」と「若(も)しくは」も確認してみましょうか。

 英語では、「or」にあたります。

 「オラウータンか、オオアリクイの、どっちかを見たいよね。」となると、「オラウータン又はオオアリクイを見よう!」となるわけです。

 「オラウータンか、オオアリクイか、ナマケモノをどれかを見たいね。」となると、「オラウータン、オオアリクイ又はナマケモノ」というように、「、」でつないでいきますが、グループ分けをして、2段階構造で書くのなら、「ナマケモノ又はオラウータン若しくはオオアリクイ」のように、「又は」で、夜行性とそれ以外のグループとして大きく分けます。

 ここにチンパンジーを入れたいのであれば、「ナマケモノ又はオラウータン、オオアリクイ若しくはチンパンジー」のように、「又は」の前半で夜行性、後半ではそれ以外の動物を「、」でつなげながら分けることになって、「どれでもいいから、どれか見に行こう!」という内容になります。

 さらに、3段階の構造になると、「ミイラ又はナマケモノ若しくはオラウータン若しくはオオアリクイ」のように、1番大きなグループ分け(エジプト展と動物園)のところで、「又は」を使って、「若しくは」を繰り返していくことになります。

 いかがでしょうか?難しいですよね?(笑)

 ただ、見る人が見ると、使い方がヘンだと、「この司法書士は言葉の使い方を知らないのだな…。」と思われてしまうことになるので、ぜひ、確認しておきましょう!

 それでは、今年も頑張って行きましょうね!




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<ブログ筆者の紹介>

中山 慶一なかやま よしかず (司法書士・Wセミナー専任講師)
プロフィール
フルタイムで働きながら、2010年10月に司法書士試験に合格。堺市の個人事務所、大阪市内の司法書士法人で勤務して実務を学ぶ。合格して1年後の2011年10月に個人事務所を開業。以後、葬儀・墓地の相談を中心に、法人等の顧問として活躍。また、法務局の登記相談員として幅広く、登記の相談も受けている。Wセミナーでは、「基本を正確に、そして大切に」が合格への近道である、という自身の経験を基に、圧倒的な指導力で受講生を合格へと導く。
Wセミナーでは、初学者対象の「入門総合本科生(旧 基礎総合コース)」、中上級者対象の「上級総合本科生」、「上級本科生」等を担当している。