【司法書士】現役司法書士 中山慶一のブログ~司法書士を楽しむ~
第61回「アナログ人間の定款認証
その1」



 こんにちは。司法書士の中山慶一です。

 「アナログ人間の定款認証 その1」です。「その2」があるのか不安ですが、少し僕の定款認証にお付き合い下さい(笑)

 僕は、パソコンのコンセントが抜けていても壊れていると思い込むほど、デジタル音痴です。

 でも、それなりに気になることもあるわけで…。前から気になっていた「テレビ電話による定款認証」に今回はチャレンジしてみようと思います(笑)

 今までは、株式会社の定款の原案を作成した後、メールで公証役場に、定款の原案、発起人の印鑑証明書、運転免許証の写し、実質的支配者となるべき者の申告書に電子署名をしたものを送ったあと、定款の認証日の予約をとって、公証役場に、発起人からの委任状と印鑑証明書の原本を持って出向いていました。

 でも、前からず~っと気になっていたんですよね、テレビ電話による定款認証…。

 令和2年5月11日から施行されている制度で、発起人の実印が押されている委任状と印鑑証明書を郵送して、テレビ電話で電子定款認証の認証を受けるというもの。

 そこで今回は、思い切って挑戦してみることにしました(笑)

 日本公証人連合会のホームページで「テレビ電話による認証を受けるまでの手順」を調べてみると…何々…。

FacePeer社の提供する「FaceHub」を利用できる環境が必要です。


 はぁ?フェイス何?

 1行目の説明から、心が折れそう…(苦笑)

 読めば分かるかと、続きを読んでみるものの、


スマートフォン又はタブレットを使用する場合には、当該スマートフォン又はタブレットに、FaceHub(フェイスハブ)アプリ(iOS版/Android版)を事前にインストールしておくことが必要です。


 分かる言葉は、「スマートフォン」と「アプリ」のみ(笑)

 実は、「タブレット」って言葉もよく分かっていません。大きいサイズのスマホのコト?

 でも、食わず嫌いは良くないと…一大決心!

 まずは、定款の原案を作成して、メールを送信。定款認証の予約の際、「今回は、テレビ電話でお願いします!」とカッコよく言うつもりが…。

 まさかの、定款のダメ出し(苦笑)

 テレビ電話どころか、定款認証の出ばなをくじかれました。

 いやぁ~お恥ずかしい…。ダメ出しが出たのは定款の「目的」と、「設立に際して出資される財産の価額またはその最低額」の部分。

 定款の絶対的記載事項だろっ!って、ツッコミを入れて下さいね。

 定款の「目的」は、僕の勉強不足でした。ダメ出しを受けたのは、この記載。

(目的)
1 生命保険及び損害保険代理業


 公証人さんから、これは法律で禁止されていますと…。

 えっ!?って感じでした。恥ずかしい…。

 「生命保険」の部分を、「生命保険の募集に関する業務」という表現に修正したらいいそうです。

 そして、もう一つのダメ出しの定款の絶対的記載事項が、これ。

(設立に際して出資される財産の最低額及び設立当初の資本金の額)
第〇条 当会社の設立に際して出資される財産の最低額は、金〇〇万円とする。


 これも僕の勉強不足。

 公証人さんから、「“最低額”として記載すると、定款認証の基本手数料は、金額に関係なく、一律5万円となります。“価額”として構成しますか?」と、アドバイス。

 そういえば、令和4年1月1日から、定款認証の手数料が改訂されてしました。

 これまで定款認証の手数料は「5万円」でしたが、今年の1月から、資本金の額が100万円未満の場合は「3万円」、100万円以上300万円未満の場合は「4万円」、その他の場合は「5万円」になりました。

 「最低額」として記載してしまうと、改正後の公証人手数料令第35条第1号及び第2号のいずれにも該当しないので、同条第3号の「前二号に掲げる場合以外の場合」に該当することとなって、「5万円」の手数料額になるとのコト。

 とりあえず、修正した定款の原案をメールで送信。

 本当なら、もうテレビ電話の予約を入れておくつもりが、定款原案のダメ出しからスタート。

 はたして、テレビ電話での電子定款認証にたどり着けるのか!?

 次回の記事「アナログ人間の定款認証 その2」に、乞うご期待!でも、途中であきらめたらゴメンナサイ(笑)



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<ブログ筆者の紹介>

中山 慶一なかやま よしかず (司法書士・Wセミナー専任講師)
プロフィール
フルタイムで働きながら、2010年10月に司法書士試験に合格。堺市の個人事務所、大阪市内の司法書士法人で勤務して実務を学ぶ。合格して1年後の2011年10月に個人事務所を開業。以後、葬儀・墓地の相談を中心に、法人等の顧問として活躍。また、法務局の登記相談員として幅広く、登記の相談も受けている。Wセミナーでは、「基本を正確に、そして大切に」が合格への近道である、という自身の経験を基に、圧倒的な指導力で受講生を合格へと導く。
Wセミナーでは、初学者対象の「入門総合本科生(旧 基礎総合コース)」、中上級者対象の「上級総合本科生」、「上級本科生」等を担当している。