【司法書士】現役司法書士 中山慶一のブログ~司法書士を楽しむ~
第63回「アナログ人間の定款認証
その3」
こんにちは。司法書士の中山慶一です。
「アナログ人間の定款認証 その3」の最終章です(笑)
まずは、「フェイスハブ問題」をクリアしようと、おそるおそる、公証人さんから届いている「TV電話用のURL」をパソコンからクリックしてみました。
すると、「おぉ!僕が画面に映っている…。」どうやら、これで問題がなさそう。特に、パソコンの場合には、「フェイスハブ」のアプリは気にしなくていいらしい。
ただ、パソコンが調子悪い時に備えて、携帯にアプリはダウンロードしておいた方がいいような気がする…。まぁ、なんとなく、そんな気がしたのですが、これが後でナイスな判断だったことになります(笑)
さて、僕は携帯にアプリをダウンロードするのが嫌いです。
よく分からないアプリをダウンロードして、ウィルスに感染するんじゃないか…という心配があるので、まず、ダウンロードしません(笑)
でも、今回は仕方がない。フェイスハブのアプリを検索して探してみました。
ありました。ありました。ただ、アプリの評価が「1.7」…。
えっ?評価が低くない!?「アプリの評価が低い=危険なアプリ」みたいな印象で、怖かったのですが、とりあえず、公証役場で使っているんだから大丈夫!と言い聞かせてダウンロード。
同じように、「TV電話用のURL」をクリックしてみると、勝手にアプリが起動して、「通話待機中 相手からの着信をお待ちください」との画面。
こちらもなんとかいけそう。「フェイスハブ問題」は解決か!?あとは本番を待つのみ。
ところが、最後の最後で、問題が勃発。
定款認証の当日、予定が入って、出先から定款認証を受けることに…。
僕はWi-Fiというものがよく分かっていません。なので、出先からパソコンのインターネットにつなぐ方法がよく分かりません。「ポケットWi-Fi」みたいな言葉は聞いたことがあるのですが、そんなもの持っているわけもなく、どうしよう…出先からどうやってインターネットに入ろう…。
知り合いに聞いてみると、携帯から「インターネット共有」を選ぶと、パソコンのインターネットにつながるよ!というアドバイスを受けて、なんとか、パソコンを持ち出して、出先に向かいました。
そして、定款認証の30分前。
パソコンを立ち上げて、なんとかインターネット共有をするものの、なかなかインターネットにつながらず、15分前になって、やっとインターネットにつながるも、カメラが起動しない…(汗)
ヤバい…。
10分前になっても、カメラが起動しない。そして、パソコンがフリーズ。
こうなるとアナログ人間の僕には、何が起こっているのか、よく分かりません。
「仕方ない。スマホのアプリに変更しよう!」
ホント、アプリのダウンロードをしておいて良かったです。
「TV電話用のURL」をクリックすると、事前に確認していた「通話待機中」の画面が…。
「間に合った!」
ホッとしたものの、待っている間、めちゃくちゃ緊張します(笑)
「とりあえず、本人確認の免許証と会員証を準備しておくか…。」
しばらくすると、着信のメッセージが…。
「応答」を押すと、よく知っている公証人さんのお顔が…(笑)
公証人さんが「わぁっ、車やん」と第一声。
そうです。外出先、仕方なく、車の中で作業していました。
公証人さんに、「大丈夫です。運転中じゃないですから。」と伝えると、
「じゃあ、本人確認するんで、運転免許証がカメラに入るように、一緒に映ってくれる?」
どうやら、あちらで画面をキャプチャーしているっぽい。
「次は、会員証を持って、映って。」
事前に準備しておいてよかったです。ゴソゴソ、探していたら、気まずいですよね(笑)
運転免許証と会員証の画面のキャプチャーが終わると、公証人さんが、
「ここに、株式会社〇〇〇〇の定款があって、この定款の最後に電子署名がされているんだけど、これは先生が電子署名したものですよね?」と質問。
僕が、「はい。」と答えると、「じゃあ、終わるね」と公証人さん。
「えっ!?これだけ?まだ、電話を受けてから2分ですけど。」
「30分くらいで処理が終わるから、また、データは30分後くらいにダウンロードできるから。定款の謄本は、夕方に赤色レターパックで送りますんで、以上です。では。」で、ソッコー、電話が切れました(笑)
あまりの時間の短さにポカーンとしていると、メールでメッセージが…。
「申請番号〇〇の手続について、電子公文書が発行されました。」
どうやら、30分くらいで処理できる内容が、終わったらしい。たった、1分で…(笑)
「登記供託オンライン申請システム」にログインしてみると、「公文書の作成が完了しました。ダウンロードを行ってください。」のメッセージ。
「でも、ダウンロードのボタンがないぞ!?どこからダウンロードか、よく分からないぞ。」と思いつつ、
「電子公文書の書き出し」というボタンがあったので、「これかなぁ~」と思ってクリック。
ビンゴ!
実際に、テレビ電話での定款認証を受けてみて、こんなに楽だとは思いませんでした。
僕の事務所から、公証役場までは40分ほどですが、往復すれば、定款認証の時間も入れると2時間弱かかります。駐車場がないので、歩く時間もあれば、駐車料金もかかります。
それが、携帯アプリ1つで、車の中で、たった3分で終わり。
確かに、公証役場に送る赤色レターパックや、定款認証の費用の振込み手数料がかかりますが、どこにいても、たった3分で終わるとなると、こんな便利な話はないです。
ちょっと感動。次も絶対に「テレビ電話での定款認証」に決まり!です(笑)
ということで、ぜひ、皆さんも合格した後は、「テレビ電話での定款認証」をご利用下さい。本当に便利ですよ!
えっ?もう一つの問題、「CD-Rダウンロード問題」はどうなった、って?
とりあえず、「CD-R」って書いてあるCDみたいなものは買ってきました。
で、パソコンに「CD-R」を入れたら、フォーマットの画面が出てきて、「どんな使い方するの?」みたいなメッセージが出てきたので、これから調べて、フォーマットしようと思います(笑)
まぁ、ゴールは近い!ということで。ここまで来れば大丈夫でしょう(笑)
<このブログを最初から読みたい方はこちら>
中山講師の個人ブログがスタート!「続 まらやの司法書士合格ブログ~宅建ネタも」こちらからぜひご覧ください!
<ブログ筆者の紹介>
プロフィール
フルタイムで働きながら、2010年10月に司法書士試験に合格。堺市の個人事務所、大阪市内の司法書士法人で勤務して実務を学ぶ。合格して1年後の2011年10月に個人事務所を開業。以後、葬儀・墓地の相談を中心に、法人等の顧問として活躍。また、法務局の登記相談員として幅広く、登記の相談も受けている。Wセミナーでは、「基本を正確に、そして大切に」が合格への近道である、という自身の経験を基に、圧倒的な指導力で受講生を合格へと導く。
Wセミナーでは、初学者対象の「入門総合本科生(旧 基礎総合コース)」、中上級者対象の「上級総合本科生」、「上級本科生」等を担当している。