【司法書士】現役司法書士 中山慶一のブログ~司法書士を楽しむ~
第71回「初めてのオンライン申請」



 こんにちは。司法書士の中山慶一です。

 「初めてのオンライン申請!?」「ん!?今さら?」って感じですね(笑)

 さて、まずは、この原稿を書いている本日の日付ですが、6月17日(金)です。何が言いたいのかというと、おそらく、この記事がアップされるのは、司法書士試験後になり、皆さんは、この記事を本試験で疲れた状態で読まれることになると思います。

 「本試験、お疲れ様!」のひと言もナイじゃないか!なんて、思われても申し訳ないので、とりあえず、日付を書いておきました(笑)

 今日の記事は、本試験の疲れをとりながら、のほほんとお読み下さい。

 では、「初めてのオンライン申請」のお話です。

 先日、洗濯機の調子が悪いということで、電気屋さんに洗濯機を買いに行きました。いやぁ~、お値段を見てビックリ!

 お目当ての洗濯機のお値段が30万円弱。あり得ない…(苦笑)

 電気屋さんの店員も、この洗濯機がいかに素晴らしいものかを、営業トークで力説。まぁ、これだけ値段が高ければ、それなりにいい商品であることは、洗濯機を全然使わない僕でも分かります。

 でも、洗濯機って、こんなに高いんだ…(汗)まぁ、もっと安い洗濯機もあるんですが、そこは毎日使う物。これから6,7年近く使うことを考えると、多少値段が高くても、ちゃんとしたものを買っておこう。しかも、この店員さんおすすめのシャープの洗濯機は、女性の目線で女性が考えた洗濯機らしく、このような説明を受けてしまうと、男性の僕には、「この洗濯機の良さが分からない=女性の気持ちが分からない」みたいな、恐怖の営業トークに聞こえてきて、気合いを入れて購入しました。

 おっと、全然、タイトルの「オンライン申請」の話ではないですね。大丈夫です。もう少し、電気屋さんのお話にお付き合い下さい(笑)

 さて、購入が決まれば、ここは大阪。ここからが本番。値切り交渉の時間です(笑)

 大阪の人が全員そうだとは言いませんが、電化製品を値切るのは、常識って感覚があります。むしろ、値切り交渉をしないと、店員さんに失礼な感じもします(笑)値切り交渉は、店員さんと仲良くなるコミュニケーションです。

 まずは、どこまで安くできるか、店員さんが手書きのメモを渡してきます。ただこれは、単なるたたき台ですね。即座にこちらも、「価格.com等」のサイトで、全国での最安値を探します。おっと、いやな客に思わないで下さい。目の前で、店員さんも「価格.com等」のサイトで検索し始めていますから、このあたりはお約束のパターンです(笑)

 まぁ、そんなこんなで洗濯機の値切り交渉をしたのですが、店長を巻き込むものの、思ったよりも交渉が難航しました。

 そこで最後の手段。「他の商品も買うから、もっと安くして!」作戦。

 というわけで、そろそろ「オンライン申請」の話になりますよ(笑)

 最近、パソコンが重くなって、ちょっとストレスを感じていました。まだ、5年ほどしかたってないのですが、重い、重い。

 ここはチャンスと、「洗濯機とパソコンの両方を買うから安くして!」と、一気に勝負に出ます。

 僕のパソコンの値切り交渉は、シンプル。近くにある一番安いパソコンの値札を見つけて、「この値段と同じにして!」という、自分でもめちゃくちゃな交渉です(笑)

 そんなこんなで、買いました。洗濯機とパソコン。

 さっそく、パソコンの環境設定を整えます。人名で使う漢字なども外字登録しているので、コマンドプロンプトを使用して外字も移行していきます。

 いろいろ設定していったのですが、PDFがうまく動いていないことが分かりました。もともとPDFは、パソコンに入っていると思うのですが、定款の電子認証等でPDFに電子署名することがあるので、ちゃんとした商品を購入しています。

 まぁ、PDFについては、電話でサポートを受けて、なんとかできたのですが、次に気になったのが、「セコムパスポート」。

 司法書士が使っている電子証明書のことです。

 オンライン申請で申請する場合に、申請書情報に電子署名して送信します。

 オンライン申請した際、電子署名がされていない理由で申請が却下されたら大変です。ちゃんと電子署名されているか、どうやって確認したらいいんだろう…。ここで本来の機械オンチが顔を出します(汗)

 とりあえず、却下されてもいい案件はないかなぁ…。オイオイ、って感じですね(笑)

 却下されてもいい登記なんてあるわけない、ですよね?

 登記は早い者勝ちのルールです。早い者勝ちのルールで負ければ、対抗できません。お客さんに、「却下されたので、早い者勝ちで負けちゃいました。」なんて説明できるわけがないです。

 「あ~ぁ、電子署名がちゃんとできているか、確認するために、却下されてもいい登記ないかなぁ…。」

 なんて、周りを見渡していると…。

 ありました。却下されてもいい登記。

 6月は定時総会の時期です。そう!役員重任の登記の案件。

 商業登記は早い者勝ちのルールじゃないです。これなら、負けることはありません(笑)

 ただ、実は、商業登記は今までオンライン申請をしたことがありません。

 というか、商業登記の場合は、オンライン申請をするメリットがよく分かりませんでした。

 不動産登記のように、早く登記をして、早く銀行に受け付けてもらったことを伝える必要もありません。

 商業登記の場合は、書面で申請書を作成して、レターパックで送れば十分事足ります。

 まぁ、正直なことを書くと、法人の設立の登記となると、申請した日付が法人の設立日になるので、万が一、オンライン申請で失敗するとお客さんに怒られるので、オンライン申請する勇気がありません。

 本店移転の登記のご依頼もよくあるのですが、申請書を2通作成して、同時、経由申請なんていわれても、不動産登記のオンライン申請で出てこないので、頭の中がフリーズしてしまいます。それなら、書面申請してしまったら楽ちんです。

 ということで、今まで難しいことを避け、楽な方に流れてきてしまったため、商業登記の申請は書面で十分!なんて思い込んでしまった次第です(笑)

 ところが今回は、電子署名のテストをするなら、失敗が許される商業登記の申請、というで、オンライン申請初挑戦です(笑)

 不動産登記の申請の場合は、申請書を作成して、登記原因証明情報をPDFで添付して、登記識別情報を打ち込んで、内訳表を印刷して、ハンコを押して、って流れですが、商業登記の場合、申請書だけ送信すればいいのかな?

 今回、重任の登記なので、手元にあるのは議事録と委任状くらい。就任承諾書は議事録の記載援用です。まさか、これを添付することはナイですよね(笑)

 ということで、申請書を作成して、電子署名して送信。

 ここで、また疑問。申請書は送信したけど、議事録とか委任状はこのまま送るのかな?不動産登記の場合には、内訳表を印刷して、原本還付の処理をしながら、申請書のように添付書面を組みます。

 さて、どうしたものか…。とりあえず、議事録と委任状だけ送ってみよう!と思うも、「あれ?受付番号とか添付しないと、どこの、誰の申請の添付書面か分からないよな…。どうするんだろう?」と思って調べていると、商業登記もありました。

 「書面により提出した添付情報の内訳表の印刷」

 な~んだ、不動産登記の場合と同じだな~と思いながら、印刷してみると、「不動産登記と様式が違う…(笑)」

 とりあえず、どこにもハンコを押さなくていいのかな、失敗が許される登記なので、適当にホッチキスでとじて、議事録と委任状を送ってみよう…。

 そんなこんなで、初めてのオンライン申請でした(笑)

 重任の登記を申請した翌日、添付書面の到達を待っていたかのように、登記が完了しました。オンライン申請だから処理が早かったのか、たまたま早かったのか謎ですが、正直、オンライン申請だからよかった部分は、特にありませんでした。強いて言うなら、登録免許税をPay-easyで処理ができることと、登記が完了すればすぐに分かるのでちょっと便利に感じるくらい。

 今回、新しいパソコンでの電子署名に問題ないことが確認できたことだし、次からは商業登記の案件でも、やっぱり書面申請するだろうなぁ~と思ってしまいました。

 本当は、もっとちゃんと勉強するべきなんでしょうけどね。特に商業登記はいろいろと進化しているので。ちょっと反省(苦笑)



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<ブログ筆者の紹介>

中山 慶一なかやま よしかず (司法書士・Wセミナー専任講師)
プロフィール
フルタイムで働きながら、2010年10月に司法書士試験に合格。堺市の個人事務所、大阪市内の司法書士法人で勤務して実務を学ぶ。合格して1年後の2011年10月に個人事務所を開業。以後、葬儀・墓地の相談を中心に、法人等の顧問として活躍。また、法務局の登記相談員として幅広く、登記の相談も受けている。Wセミナーでは、「基本を正確に、そして大切に」が合格への近道である、という自身の経験を基に、圧倒的な指導力で受講生を合格へと導く。
Wセミナーでは、初学者対象の「入門総合本科生」、中上級者対象の「上級総合本科生」等を担当している。