【司法書士】現役司法書士 中山慶一のブログ~司法書士を楽しむ~
第72回「令和4年度本試験雑感と来年度の注意点」



 こんにちは。司法書士の中山慶一です。

 本試験が終わりました。受験された皆さん、本当にお疲れ様でした。まずは、ゆっくり体を休めて下さい。特に、今年は、本試験の直前まで暑い日が続いたので、直前の追い込みの時期の勉強は、本当に大変だったと思います。

 本来であれば、本試験の直前に、「頑張って下さい!」的な記事を書いて、本試験終了後には、「お疲れ様でした!」的な記事を書いた方がバランスもいいのですが、直前には、僕の「初めての商業登記オンライン」みたいな、どうでもいい息抜き記事を書いてしまったので、本当に申し訳ないです(笑)

 そういえば、パソコンを買い換えてからのオンライン申請については、もう一つ書きたいことがあるのですが、さすがに今回は、本試験お疲れ様でした!の記事を書かないと、ダメかな~と思うので、とりとめもなく本試験の感想を書いてみようと思います。

 さて本試験のお話ですが、僕も、早稲田大学で本試験を受けてきました。とにかく、初めて早稲田大学に来たので、写真で見たことがある建物や、大隈重信さんの銅像をみて、ちょっと感動しちゃいました(笑)

 おっと、本試験のお話でした。

 まず、午前ですが個人的には、難しいと感じました。一つ一つの問題文も短く、内容的にも難しい内容はなかったのですが、とにかく、解きづらかったです。

 僕は、普段の講義の中でもお伝えしているのですが、択一の解法として、一番簡単な設問を軸にして、選択肢の組み合わせをフルに活用して、できれば2肢、最悪3肢の検討で解答を出すことを目標にしています。

 確かに、午前の試験は、時間に余裕があるので択一の設問を全肢検討しても大丈夫だと思うのですが、午後の試験は時間との勝負になります。

 午後の択一は全肢の検討はしている時間はないので、2肢、3肢の検討で正解の組み合わせをサクサク出したいところです。

 午後の試験で、検討する設問の数を減らすのであれば、午前の試験から、その練習をしておかないと、午前の試験と午後の試験で解法を変えてしまうと、かえって混乱すると思っています。

 なので、午前の試験から、2肢で解答を出すことに集中しているのですが、今年は、本試験の現場で、軸として選んだ設問が、ことごとく正解の組み合わせに絡んでこない状態で、ほぼ3肢検討させられるような状態で、個人的には、しんどい試験でした。

 試験中も、「いつもなら、もっとスパッと解けるのになぁ~。」と、少しイライラしながら問題を解いていました(笑)

 ただ、民法も全体的に簡単な問題が多かったので、今年、試験を受けられた方は、午前は手応えがあった方が多かったのかな?と思っています。

 午後の試験は、反対に、問題文が長いのですが、軸がスパッとはまる感じで、ほぼ2肢で解ける感じで、気持ちよく解けました。

 受験された皆さんに聞いても、今年の午後の試験は時間が余る方も多く、比較的余裕をもって問題が解けた、という意見が多かったです。

 ただ、民事訴訟法の第1問目と第2問目は、過去問で見たことがない問題で固められ、午後の試験が開始してすぐ、心が折れかかった方も多かったかもしれません。

 僕は、第1問目と第2問目が難しかったので、この後、簡単な問題が続くのかな?と余裕をもって見られたのですが、自分が受験生だったら、きっとテンパっていたと思います(苦笑)

 初っぱなに難しい問題が続いたときには、そこを回避して、解ける問題から解いていく、という準備を、普段の答練で練習しておきたいところでした。

 今年の午後の試験は、ここ10年の中でも特に過去問からの出題が多い年でした。問題が解きやすく、過去問からの出題からも多かったので、簡単に感じた受験生の方も多かったように思います。

 記述の試験については、ここ最近、不動産登記の記述は基本的な問題が続いています。配偶者居住権も、予想通りの出題なので、ご準備されていた方も多かったのではないでしょうか?申請する登記の件数に気をつけながら、基本的な申請書が書けるようにしておけば、問題ない傾向が続いています。

 普段の勉強も、登記の申請人、申請件数を意識しながら、問題を解いておけば、特に難しい対策をする必要はないと思います。

 反対に商業登記の記述は、難しかったですね。

 合同会社の問題が出題されていましたが、今年の試験では、株式会社の申請書がしっかりと書けていれば問題ないと思います。

 実務的には、合同会社の加入や退任の登記は、よく見るのですが、それでも、難しい問題だな、と思ったのが本音です。

 まずは、株式会社の申請書をしっかり書けるようにする!という対策は、これからも変わらないと思っています。

 合同会社の申請書が出たからといって、株式会社の基本的な申請書をおろそかにしないように気をつけていきましょう。

 最後に、来年度の注意点を書いておきます。

 来年度は、民法の物権法の改正、相続法の改正、不動産登記法も、会社法、商業登記法も一部改正があり、改正だらけです。

 供託規則や、刑法も…。

 本当に、改正対策が多い年なので、改正対策に見落としがないか、しっかりと確認して下さいね。

 ということで、令和4年度の本試験の雑感でした。本試験、本当にお疲れ様でした!ご相談等ありましたら、僕は梅田校にいますので、いつでもご相談にお越し下さい。



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<ブログ筆者の紹介>

中山 慶一なかやま よしかず (司法書士・Wセミナー専任講師)
プロフィール
フルタイムで働きながら、2010年10月に司法書士試験に合格。堺市の個人事務所、大阪市内の司法書士法人で勤務して実務を学ぶ。合格して1年後の2011年10月に個人事務所を開業。以後、葬儀・墓地の相談を中心に、法人等の顧問として活躍。また、法務局の登記相談員として幅広く、登記の相談も受けている。Wセミナーでは、「基本を正確に、そして大切に」が合格への近道である、という自身の経験を基に、圧倒的な指導力で受講生を合格へと導く。
Wセミナーでは、初学者対象の「入門総合本科生」、中上級者対象の「上級総合本科生」等を担当している。