【宅建士】
木を見ず雑草を見る


 全国20万の宅建ファンの皆様こんにちは。才間です。

 先日、「競売不動産取扱主任者」という資格を話題に取り上げましたが、その登録実務講習に行って参りました。
 試験に合格しただけでは、「試験合格者」でしかないので、正式に「競売不動産取扱主任者」を名乗るためには、講習を受けて、所定の登録をしなければいけないわけです(ここらへんの仕組みは、宅建士と似てますね)。
 実務の一端に触れることで、「ああ~こういう世界があるんだな~」と実感することができました。

 他の講師の方の講義を聞いていると、講義運営の参考になるので、講習参加には、そういったメリットもあります(笑)。


 さて今回は、「枝と根」にまつわるお話を差し上げたいと思います。

 家業で、駐車場の管理を行っておりまして、「雑草」の除去も業務の一つになっています。
 どうしても、「脇」に生えてくるんですよ。正式名称がわかりませんが、表面が「天ぷらの盛り合わせ」に出てきそうな、「しそ」みたいな感じのやつです。他にも、アセロラのような生きのいいやつも生えてます(笑)。

 中々に生命力があり、すごい勢いで成長するので、除草剤を掛けて、質のいいハサミで立ち向かわないといけません。本気(マジ)になって戦わないと、勝てない相手です。
 お隣さんが工場だったりすると、お仕事の邪魔をしたらいけないので、除去のタイミングにも気を遣います。除草剤が風に舞って、隣地に飛んでしまうと、大変なので。

 「しそ」とやり合う際に気を付けないといけないのが、「お隣さんの木の枝」です。
 困ったことに、どうしても、「お隣さんの木の枝」が、こちら側の敷地まで侵入してきているケースがあるわけですよ。雑草の生えているポジションの関係上、境界線(お隣さんの土地との境目)付近での攻防になりますので、自分のとこの雑草だけではなく、お隣さんの木の枝等ともやり合うことになるわけですね。

 ごちゃごちゃっ、としているので、どれが草なのか枝なのか、よくわからなくなる時があるんですよね。そんなわけで、ついつい、「一緒に切り取ってしまおうか」という衝動に駆られてしまうことがありますが(笑)、それをやると大変なことになります。

 宅建の勉強で「相隣関係(お隣さんとの関係)」というのを学習しますが、相隣関係の知識によると、
 「境界線を越える竹木の枝は、その竹木の所有者に切断させることができるにとどまるが、根は自分で切り取ることができる」
 ということになっています。つまり、
 ①(こちらの敷地に侵入してきている)お隣さんの木の枝を切ることはNG
 ②(こちらの敷地に侵入してきている)お隣さんの木の根を切ることはOK

 ということですね。考え方としては、
 ①「枝は、空中に浮いているので、(こちらサイドに侵入してきているとしても)こちらの敷地の一部とは言えない。だから切りとる権利はない。」
 ②「根は、土地の構成物だと判断をされるので、こちらサイドまで侵入をしてきているのであれば、こちらの敷地の一部である。だから切り取る権利がある。」

 ということです。


 ★ここで一問
 土地の所有者は,隣地から木の枝が境界線を越えて伸びてきたときは,自らこれを切断できる。

 →答えは、×
 隣の竹や木の「枝」が境界線を越えて侵入している場合は,自分では切り取れないというルールになっています。隣人に、「切り取ってちょうだい」と請求できるだけです。
 木と根の扱いについて、比較しておいてください。