【宅建士】
不動産売買契約の話


皆様こんにちは。奇数月担当の田島です。

今回は不動産売買の契約をテーマに書いていきます。
「契約」に関しては民法の講義でも最初に取り上げているテーマですので、ご存知の方も多いと思いますが、原則として、「申込み」と「承諾」という意思表示の合致によって成立します。契約書の作成は、契約の成立とは関係がないという事になります。

ただし、実務においては不動産売買契約書を作成して売主・買主・宅建業者・宅建士が契約書類に記名押印します。後のトラブル防止を避けるためです。
不動産という高額な買い物をするのですから当然と言えますし、専門知識を持っている宅建業者、宅建士が責任を持って取引に携わる事で不動産取引を安全かつスムーズに行うことができます。なにより、専門家が間に入る方が、売主や買主のお客さんも安心できますよね。

実務上不思議なもので、売主・買主の意思表示が合致して契約日が確定し、契約書を作成して売主・買主に確認して頂くと、疑問点や追加項目等が次から次へと出てきます。
この様々な取り決めを特約条項に記載していくのがプロの業者の腕の見せ所かと思います。
確認事項に関して漏れが無く、わかりやすく記載していく事がとても重要です。双方に確認して頂き、内容に承諾を頂いて製本する時は今でも緊張します。
この契約書で大丈夫かといった不安がよぎるのです。
面白いことに、何年経験してもこの不安が取り除かれることはないです。

そしていざ、契約日当日を迎えて売主・買主・宅建業者が立ち会いのもと、契約が取り交わされる事になりますが、当然すぐに契約書に記名押印して頂くわけではありません。
しっかりと内容を説明して確認して頂きます。
事前に書類に目を通している状態でも当日、「あの内容はどこに記載してある?」等の質問が出てきます。宅建業者は契約書のどこに何が記載されているかをしっかりと把握していないといけない訳です。

しっかり把握することが契約をスムーズかつ安心して取引を行うことができる要素の一つでもあると思います。
ちなみに、不動産売買契約書の雛形には必要最低限の事が記載されています。
宅建士の勉強で学んだ内容が多く記載されておりますので一度、目を通してみるのも良いかと思います。(書式はインターネットで検索できます。)

難しいことを簡単に説明するのも専門家の務めだと思いますので、理解度チェックを兼ねて、不動産売買契約書を読んで自分がお客様に説明する時のイメージをしてみてはいかがでしょうか?
勉強をしていると、途中で煮詰まることもありますので、将来の実務においてのイメージをして「絶対に合格してやる!」といった強い気持ちで、勉強に取り組むのも有効な方法です。不動産契約の場では様々な事が起こりますので、今後も機会があれば書いていきたいと思います。